「寒ーい!」とこたつに入ったのに、こたつが全然暖まらない…。
一刻も早く温まりたいのに…とやきもきしながら中を覗くと、ヒーターが点いていなくて真っ暗!
こんな経験をされた方いませんか?
想像するだけで(いろんな意味で)ゾッとしてしまいますよね。
このような時に真っ先に思い浮かぶのが「故障」だと思いますが、実は温度制御やヒーターの性質などヒーターの故障以外の要因でヒーターが点かない場合もあるんです。
今回は、こたつが温度調節できない!と困ったときに、チェックすべきポイントについてご説明いたします。
目次
こたつの温度調節ができない!4個のポイントを点検しよう
こたつの温度調節ができないからと言って、こたつが故障しているとは限りません。
電源操作のミスや、こたつヒーターの性質など考えられる要因はたくさんあります。
「こたつが暖まらない」と感じた時は、修理に出す前に以下の4点をチェックするようにしましょう。
チェック①電源プラグが外れていませんか?
掃除などでこたつを移動させて、プラグを抜いたままだったという経験はありませんか?
普段こたつのプラグをさしっぱなしにしていると「プラグは刺さっているはず」と思い込んでしまい、電源が点かないときに見落とされがちです。
また、節電・節約のためにこたつ使用後に毎回電源プラグを抜いているという方もいると思います。
電源が点かないと思ったら、まずは電源プラグを確認するようにしてください。
※こたつは200-600Wと非常に大きい電力を消費するので、電源プラグはタコ足配線などを使わず、直接コンセントにさすようにしてください。
チェック②電子コントローラーが「切」になっていませんか?
これも、電源プラグに次いで多いうっかりだと思います。
部屋を退室するときに自分で電源を切ったのを忘れていた!という事もありますよね。
また、自分で電源を切っていなくても、退室中に家族の誰かが電源を「切」にしてしまうこともあります。
電源が点かない時には、念のため電源プラグだけでなくコントローラーも確認するようにしましょう。
チェック③中間スイッチではないですか?
こたつは点くけれど、温度調節機能がついていない!と困ったことはありませんか?
こたつに『入/切』しか書かれていないときは「中間スイッチ」が使われている可能性があります。
「中間スイッチ」とは手元にあるスイッチは電源では『入/切』設定のみを行い、温度調節はこたつ本体に取り付いているつまみなどで行うタイプのヒーターのことです。
電源操作と、温度操作を別々の場所で行う仕様になっているんですね。
『こたつの温度調節機能=リモコン』というイメージが強いと、「え!?温度調節できないの?」と驚いてしまうかもしれません。
チェック④温度制御が働いていませんか?
「なんかこたつが暖まらないな…」と思ってこたつを覗くと、暗くてヒーターがついていない!
と驚いたことはありませんか?
もしかるすると、温度制御が働いてるかもしれません。
こたつの中にはサーモスタット式の温度制御装置使われていることがあります。
サーモスタット式とは、トースターやヒーターなどこたつ以外の家電製品にも使われている温度制御システムです。
ヒーターと聞くと、「弱」は低い温度で発熱、「強」は高い温度で発熱するというイメージがありますが、サーモスタット式は違います。
サーモスタット式のこたつは、一定の温度でこたつを暖め、こたつ内が設定温度になるとヒーターが切れます。
そして、こたつ内の温度が下がるとまた動き出すという仕組みになっています。
一定の温度になるとヒーターが切れるので、省エネでこたつを暖めることができるというメリットがあります。
しかし、この仕組みを知らずに使っていると、
- 『弱』に設定しているのにヒーターが熱い
- こたつ内の温度が急に下がった
- こたつを覗いた時に卓内が暗い
と、こたつのヒーターが故障しているように感じるかもしれません。
これらの症状は、サーモスタット式の温度制御が正常に作動しているという事なので故障ではありません。ご安心ください。
ヒーターの種類別!暖かさの特徴を解説
当然のことですが、同じ規格のこたつでも、ヒーターの種類にが違うと暖まり方や、暖まるまでのスピードが変わります。
ヒーターの特徴を知らずに購入してしまうと、「こたつを買い替えたら、前のこたつの方が暖かかった!」とショックを受けてしまうことも…。
寒がりの方、こたつで素早く暖を取りたい方は、ヒーターの性能や特性をしっかり把握しておきましょう。
ここでは、ヒーターの種類別にそれぞれの暖かさの特徴について解説していきます。
今回は、こたつでよく使われている『石英管ヒーター』『フラットカーボンヒーター』『ハロゲンヒーター』の3種類のヒーターについて解説いたします。
石英管ヒーター
昔のこたつに良く使われていた石英管ヒーター。
「中間スイッチ」が取り付けられていることも多いです。
遠赤外線なので、足先が冷えやすい人でもジワァ~っと体の芯から温まることができますよ。
ただし、暖まるのに時間がかかるというデメリットがあります。
外から帰ってきてすぐにでも暖が欲しい人や、エアコンなど他の暖房器具が効くまでの繋ぎとしてこたつを使いたい方には不向きかもしれません。
石英管ヒーターのこたつ
フラットカーボンヒーター
超薄型でスタイリッシュな形が人気のフラットカーボンヒーター。
フラットカーボンヒーターは、消費電力が少なく済むというメリットもあります。
形状のイメージとしては、ホットカーペットがこたつの卓内上部に張り付いているような感じです。
そのため、こたつ内の温度のムラが少なく、全体を均一に優しく暖めてくれます。
ただし、フラットカーボンヒーターは他のヒーターよりもマイルドな暖かさなので、ほんわか温まりたい派におすすめです。
フラットカーボンヒーターのこたつ
ハロゲンヒーター
ハロゲンヒーターの発熱体はハロゲンランプで、明るいオレンジ色の光を発します。
スイッチを入れると素早く発熱し、すぐに暖まることができます。
暖パワーも強力なので電気ヒーターなど、他の暖房器具にも使われています。
すぐ暖かい!すごく暖かい!
暖かさを重要視されている方は、ハロゲンヒーターを選ぶようにしましょう。
暖房性能が上がる分、「フラットカーボンヒーター」や「石英管ヒーター」に比べると5%~20%ほど電気代が割高になってしまうというデメリットもあるので注意しましょう。
ハロゲンヒーターのこたつ
寒がりさん必見!ポカポカこたつを選ぶには?
寒がりの方には、マイルドな暖かさの「フラットカーボンヒーター」だと物足りなく感じてしまうかもしれません。
またすぐに暖を取りたい方に、暖まるのに時間がかかる「石英管ヒーター」は不向きです。
暖かさを重視するのであれば暖房性能が高い「ハロゲンヒーター」のこたつが良いでしょう。
ハロゲンヒーターのこたつから、フラットカーボンヒーターのこたつに買い替えた時など、今まで使っていたこたつと比較することで、こたつが暖まらなくなったと感じてしまう場合もあります。
こたつを買い替えるときには、購入するこたつのヒーターだけでなく、今使っているこたつのヒーターの種類についても把握しておくと良いでしょう。
暖かいこたつを選ぶためにで大切なのことは他にもあります。
それは、ヒーターの消費電力(ワット数)です。
こたつの消費電力が大きくなるほど、電力が使われるためこたつ内はしっかり暖まります。
少し電気代が高くなってしまいますが、温かさを優先するのであれば消費電力の大きいこたつを選ぶようにしましょう。
2-4人以上の大きなこたつや、高さのあるハイこたつは、こたつ内部の体積が広いためで300Wのヒーターだと優しい暖かさになります。
そのため、寒がりの人や寒い地域に住んでいる人には不向きかもしれません。
大きいこたつや、ハイこたつを購入するときには、500W以上のこたつを選ぶのが無難と言えるでしょう。
買い替えるべきか迷ったときは?
4つの項目をチェックしても「やっぱり暖まらない」という場合は、故障や寿命の可能性があります。
こたつを使って何年か、他にどんな症状が出ているかしっかり観察し、買い替えるか、修理に出すか決めるようにしましょう。
もしかして寿命?こたつの寿命は約10年!
長く使い続けているこたつが突然暖まらなくなった場合は、こたつの寿命かもしれません。
種類にもよりますが、こたつの寿命は約10年と言われています。
10年以上使っているこたつで温度調節が難しいと感じる場合は寿命の可能性があります。
ただし商品や使用環境、使用頻度によって寿命は変わるので、買い替えどきはこたつの『症状』もふまえて決めましょう。
- ヒーターの電源が入らない
- ヒーターの電源が温まるのに時間がかかる
など、「ヒーターの性能が落ちてきたな」感じる場合は寿命より早くても買い替えて良いかもしれません。
買い替える場合は、ヒーター部分のみ交換するのか、こたつごと買い替えるのかを決めましょう。
今のこたつが気に入っているという場合は、ヒーター部分のみを交換しましょう。
ヒーターのみであれば比較的安価で買い替えができます。
お洒落なこたつが欲しい、レイアウトを変えたいという方はこたつごと買い替えることを検討しましょう。
寿命?故障?迷ったときはお客様窓口に相談しよう
これって故障?それとも寿命?と迷ったら、ご自身で判断せずメーカーや販売店のお客様窓口に相談しましょう。
- 電源プラグや電源コード、本体が異常に熱くなる
- 「弱」でも異常に熱くなる
- 本体から煙や異常なにおいが出る
- 異常な音がする
- 電源コードを動かすと通電したりしなかったりする
このような症状が出た場合、使用し続けると発火や感電につながる危険があります。
電源プラグを抜いて使用を中止し、販売店に問い合わせましょう。
相談する際には、『品名』と『形名』を予め調べておくとスムーズです。
『品名』と『形名』は取扱説明書か、天板を外した、こたつ本体上面の貼り付けラベルを参照してください。
まとめ
今回は、こたつが温度調節できない!と困ったときに、チェックすべきポイントについて解説してきました。
電源操作のミスや、こたつヒーターの性質などこたつが温度制御できない要因はたくさんあります。
電源が点かない時には、まず電源プラグやコンセントを確認しましょう。
こたつのリモコンが『入/切』設定しか行えない場合は、中間スイッチ式のこたつの可能性があります。
ヒーター付近に温度調節器がないか確認してみましょう。
サーモスタット式のこたつは、設定温度まで暖まるとヒーターが切れます。
ヒーターが止まっているのは故障ではなく、温度制御によるものなのでご安心ください。
また、こたつはヒーターの種類によっても暖かさや暖まるスピードが変わります。
暖かさを重視するのであれば、ハロゲンヒーターを選ぶようにしましょう。
故障か寿命か迷ったときには、販売店のお客様窓口に相談してください。