潮時の見極めが難しい、家電。
冬場大活躍してくれる『こたつ』も例外ではありません。
「こたつが温まらなくなった!」
「こたつから異音がする!」
と、突然こたつの調子が悪いときにも「まだ使える?それとも寿命?」と判断に迷ってしまいますよね。
寿命であればいずれ電源が付かなりますが、調子が悪い原因が故障だと火災や感電の原因になってしまうこともあるので注意が必要です。
今回の記事では、こたつの寿命と買い替えどきを見極めるポイントをご紹介いたします。
目次
こたつの平均寿命は10年!
こたつの寿命とは、すなわちヒーターの寿命と言っても過言ではありません。
種類にもよりますが、こたつヒーターの寿命がおよそ10年のため、こたつの寿命の目安も10年となります。
あくまで目安ですので商品や使用環境、使用頻度によって寿命は変わります。
使用上の注意を守って使用し、定期的にメンテナンスをしていれば、比較的長持ちしやすいと言われています。
【種類別】ヒーターの寿命の目安
ヒーターの寿命は、当然ですがヒーター種類によって変わってきます。
ここではヒーターの種類別の寿命の目安を紹介します。
フラットカーボンヒーターこたつの寿命
フラットカーボンヒーターの寿命は7000時間と言われています。
1日6時間、毎年4ヵ月使い続けるとおよそ約9年半使うことができます。
フラットカーボンヒーターのこたつ
石英管ヒーターこたつの寿命
石英ヒーターの寿命は5000時間と言われています。
1日6時間、毎年4ヵ月使い続けると約7年使うことができます。
石英管ヒーターのこたつ
ハロゲンヒーターこたつの寿命
ハロゲンヒーターの寿命は8000時間と言われています。
1日6時間、毎年4ヵ月使い続けると約11年使うことができます。
ハロゲンヒーターのこたつ
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ヒーターの寿命が来たら、こたつごと買い替えないとダメ?
「ヒーターが付かなくなったけど、今のこたつのデザインも使い勝手も気に入っている」という方もいると思います。
こたつヒーターの寿命が来た場合、こたつごと買い替える以外に『ヒーターを交換する』という方法があります。
「使っていたものと全く同じヒーターが良い!」という方は、ヒーター補修用性能部品(ヒーターの機能を維持するために必要な部品)の保有期間が切れていないか確認しましょう。
ヒーターユニット補修用性能部品の保有期間は、経済産業省の指導により製造打ち切りより6年と設定しているこたつがほとんどです。
ヒーター補修用性能部品の保有期間が切れていた時は、交換用の新しいヒーターユニットを買うようにしましょう。
古いヒーターは電気代が高い
こたつヒーターは年々性能が上がっており、省エネの製品も増えてきています。
古いヒーターだと性能が低く電気代が高くなってしまうこともあります。
こたつヒーターを交換するときには、現在使っているヒーターに強い思い入れがない限り、同じヒーターではなく新しいタイプのヒーターに交換することをお勧めします。
交換用ヒーターを選ぶときには、こたつ本体の取り付け部位のサイズと、こたつ用ヒーターユニットのサイズを確かめておくようにしましょう。
【ケース別】「故障かな?」と思った時にチェックすべきポイント
こたつを使用していると全然温まらない・異臭がするなど、「故障かな?」と不安になることもあると思います。
ここでは修理に出す前に、チェックすべきポイントと処置方法をご紹介いたします。
ケース【1】運転しない
「温まろう~」とこたつに入ったのに、こたつが作動しないと困りますよね。
こたつが動かないときには、電源を入れ忘れた!といううっかりミスが多いです。
まずは、電源プラグやコントローラーなどを確認してみましょう。
チェック①電源プラグが抜けていませんか?
掃除などででこたつを動かして、プラグを抜いたままになっていた!など実際経験したことがある方もいるのではないでしょうか?
こたつが作動しない場合は、まず電源プラグが差さっているか確認しましょう。
抜けていた場合は、電源プラグをコンセントに差し込んでください。
チェック②ブレーカーが『切』になっていませんか?
ご家庭のブレーカーが 『切』になっている場合もあります。
ブレーカーが切れている場合は、『入』にしてください。
チェック③コントローラーが『切』になっていませんか?
これも意外と「あるある!」という方いるのではないでしょうか?
原因が分かった瞬間、ホッとしたような少し恥ずかしいような気持になってしまうやつです。(経験者談)
電子コントローラーが切れていた場合は、何事もなかったかのように『弱』または『1』以上に設定しましょう。
ケース【2】異音がする
こたつから異音がするとヒーターが故障していないかなど心配になってしまいますよね。
チェック①常に聞こえていますか?
テレビなどを見ているとわかりにくいですが、ファンやモーターなどこたつからは常に動作音が出ています。
いつも聞こえている音であれば、通常の動作音ですので問題ないです。
ケース【3】ヒーターが点灯しない
チェック①温度制御が働いてない?
こたつは、温度制御によってヒーターの明るさが変わることがあります。
こたつの内の温度によっては暗く感じることがあるので、ヒーターが点灯していないように見えても故障ではありません。
ケース【4】においがする
こたつから焦げ臭いにおいがしていると火事にならないか心配になりますよね。
まず、衣類やこたつ布団がこたつのヒーター部分と接触していないか確認しましょう。
こたつと接触していると、衣類やこたつ布団が焦げているというケースもあります。
こたつ布団や衣類が原因でない場合は以下の2つのことを確認してください。
チェック①初めて使う場合
こたつの製作時に付着する塗料や接着剤のにおいの可能性があります。
使用するにつれてなくなるものなので、しばらく様子を見てみましょう。
チェック②ヒーターカバーやヒーター周辺に埃がない?
ヒーター周辺に埃があると埃が焦げてにおいがすることがあります。
ヒーター周辺が汚れている場合は電源を切り、掃除機などで埃を取り除きましょう。
ケース【5】煙が出る
チェック①初めて使う場合
初めて使うこたつの場合は、製作時に残ってしまった油によって煙が出ることがあります。
使用するにつれてなくなるものなので、しばらく様子を見てみましょう。
チェック②ヒーターカバーやヒーター周辺に埃がない?
ヒーター周辺に埃があると埃が焦げて煙が出ることがあります。
においがするときと同様、ヒーター周辺を掃除機などできれいにしましょう。
【危険】こんな症状に要注意!
以下のような症状がある場合は、温度制御装置が壊れてしまっている可能性があります。
・電源プラグ・コード・本体の温度が異常に熱い
・『弱』に設定しているのに異常に熱くなる
発火・火災などの原因になってしまうこともあるので危険です。
使用を中止し、お買い上げの販売店に相談してください。
買い替えどきは「寿命」と「症状」で見極めよう
こたつヒーターの『寿命』である10年は、こたつを買い替えるタイミングを決めるときに参考になると思います。
しかし、使用頻度などによっても寿命は変わってくるため、買い替えどきはこたつの『症状』もふまえて決めましょう。
『ヒーターの温度が異常に熱い』『ヒーターの電源が入らない』『ヒーターの電源が温まるのに時間がかかる』など、ヒーターの温度制御装置に異常がみられるときは『寿命』より早くても買い替えを検討しましょう。
↓当店でもお洒落なこたつを多数ご用意しています。買い替える際には是非参考にしてくださいね。
迷ったら『お客様窓口』で相談を
「寿命かな?故障かな?」と迷ったときには、ご自身で判断せず販売店に相談するようにしましょう。
異常が見られた際に、そのまま使い続けると火災や感電の危険もあります。
電源プラグを抜き、販売店に相談に行きましょう。
相談する際には、『品名』と『形名』を予め調べておくと話がスムーズに進みます。
『品名』と『形名』は天板を外した、こたつ本体上面の貼り付けラベルを参照してください。
プレゼントされた、引っ越してしまったなど、販売店に行くことが難しい場合は『お客様窓口』に相談するようにしてください。
『古くなった』こたつの処分方法3つ
どんなに大切に使っていても、いずれ寿命は来るものです。
使えなくなってしまったこたつは知人に譲渡したり、買取に出したりすることも難しいため、どうにかして処分しなければなりません。
ここでは『使えなくなってしまった』こたつの処分方法を3つご紹介します。
方法①粗大ゴミとして出す
こたつは基本的には粗大ゴミに含まれます。
自治体に回収してもらう際には各自治体のホームページを確認し、指示に従って処分しましょう。
天板、本体、こたつ布団とそれぞれ分別しなければならないこともあるので注意してください。
方法②家電量販店に引き取ってもらう
新しいこたつ購入を条件に、古いこたつの引き取りサービスを行っている店もあります。
粗大ゴミとして出すと、回収日が決まっているので希望通りの日程で処分できないことがあります。
早く新しいこたつが欲しい方、古いこたつを置いておくスペースを確保するのが難しい方は家電量販店にこたつを引き取ってもらいましょう。
購入品から値引きする・ポイントを付与するといった形で下取りしてくれる店もありますので、購入する前にチェックするようにしましょう。
方法③不用品回収業者に依頼する
引っ越しなどで他の家具とまとめて処分したい場合には、不用品回収業者に依頼しましょう。
費用は掛かりますが、希望した日程にまとめて不要品を回収してもらうことができます。
最近は、不要品回収後に高額を提示する悪徳な業者も増えてきているので、依頼するときには業者についてしっかり調べるようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、こたつの寿命と買い替えどきを見極めるポイントについて紹介してきました。
こたつの寿命の目安は10年!
ヒーターの種類や使用頻度などによって寿命は変わるので注意しましょう。
定期メンテナンスをすると長く使えます。
「故障かな?」と思ったときには、修理に出す前にこたつの症状を確認するようにしましょう。
特に初めて使用する際には、においや煙が気になることもあります。
使っていくとともに減っていくものなので、様子を見るようにしましょう。
チェックポイント通りの処置をしても改善されない、こたつが異常に熱い場合は使用を中止し、販売店やお客様窓口に相談するようにしてください。
使えなくなったこたつは、『粗大ゴミとして出す』『家電量販店に引き取ってもらう』『不用品回収業者に依頼する』などして処分するようにしましょう。
冬の相棒こたつ。
使用法を守って、長く大切に愛用してくださいね。