突然ですが、みなさんこたつを出す時期は決まっていますか?
ズボラな私は「日中は暑いし、まだこたつを出さなくても大丈夫かな?」と思っていると、急に気温が下がり始めていつも慌ててこたつを出しています。
こたつ布団を干したり、夏用のラグをしまったりと一日仕事になってしまうので、できれば計画的にこたつを出しておきたいですよね。
そこで、この記事では、『こたつを出し始める時期』について解説いたします。
地域によってこたつを出すタイミングも変わってくるので、地域ごとのこたつを出す時期の目安も解説していきますね。
目次
こたつを出すのはいつから?出してはいけない日はある?
こたつを出し始める時期はいつが正しいのでしょうか?
まずは「伝統的なこたつを出す日」と「気温を目安にしたこたつを出すタイミング」について解説しますね。
こたつ開きとは?
日本には江戸時代から伝わる「こたつ開き」という習慣があります。
こたつ開きとは、亥の月(現在で言う11月)の最初の亥の日にこたつを出す風習のことです。
陰陽五行説において亥は『水』の気を持ち、『火』を制する力があると言われています。
こたつによって火事が発生しないよう、安全に過ごすためのゲン担ぎとして亥の月亥の日は『こたつ開きの日』となりました。
【亥の月亥の日一覧】
2022年 | 11月6日(日) |
2023年 | 11月1日(水) |
2024年 | 11月7日(木) |
2025年 | 11月2日(日) |
現在のような電気こたつと違い、昔のこたつは火鉢や囲炉裏を使っていたため、火災が発生することも多かったそうです。
先人たちの防災への想いから、『こたつ開き』は誕生したんですね。
こたつを出す日を迷っておられる方は、縁起の良い『こたつ開き』に合わせてこたつを出してみてはいかがでしょうか?
こたつを出してはいけない日はある?
亥の月亥の日にこたつを出すと、縁起が良いと言われています。
では逆に、こたつを出してはいけない日はあるのでしょうか?ちょっと気になりますよね。
調べてみたところ、こたつを出してはいけない日、というのはないようです。(ホッ…)
もちろん、亥の月亥の日以外の日にこたつを出しても大丈夫ですよ。
特に最近では、気温に合わせてこたつを出す人が多いようです。
こたつを出すのは平均気温15度以下が目安!
こたつ開きの日について紹介しましたが、寒い地域にお住まいの方や寒いのが苦手な方(←私です!)は「11月まで待てない!」という場合もありますよね。
最近では、「気温が寒くなるとこたつを出す」というご家庭も多いようです。
自分の体感温度でこたつを出すので、地域や個人差が大きく、出す時期にはばらつきがあります。
寒いと感じる気温は人によってさまざまですが、一般的に平均気温が15度を下回るとこたつを出し始める人が多いようです。
週間天気予報などを確認し、先回りしてこたつの準備をしておくと、寒くなってからすぐにこたつ使うことができますよ。
地域別にみるこたつを出す時期の目安
日本は縦に長い島国のため、地域によって気温が大きく変わります。
そのため、平均気温が15度を下回るタイミングも、やはり地域によってタイミングに大きな差が出てしまうんです。
そこで、ここからは地域別にこたつを出すタイミングを紹介していきますね。
平均気温15度というのはあくまでも目安です。寒さが苦手かどうかでも、こたつが欲しくなる気温は変わってきます。
「寒い!」「こたつが恋しい!」と感じた日の気温をメモしておくと、翌年以降のこたつを出す時期の目安になりますよ。
2023年は暖冬になるそうなので、例年に比べてこたつを出す時期が遅くなりそうですね。
北海道、東北地方
青森、秋田と言った東北地方、そして北海道のこたつを出すタイミングの目安です。
★こたつを出すタイミング
10月上旬~10月下旬
冬の厳しい北の地域は、やはりこたつを出す時期も早いんですね。
意外にも、こたつの所有率が一番低いのは北海道だそうです。
北海道では寒さを乗り切れるよう家全体を暖める暖房設備(セントラルヒーティング)があるため、体の一部を暖めるこたつは需要が低くなるそうですよ。
関東地方、中部地方
東京や神奈川県をはじめとした関東地方、新潟県や長野県が含まれる中部地方のこたつを出すタイミングの目安です。
★こたつを出すタイミング★
10月中旬~11月上旬
全国的に見ると、関東や中部地方もこたつを出すタイミングは早いと言えます。
中部地方でも特に寒いエリアでは、東北エリアと同じくらいのタイミングでこたつを出すこともあるそうです。
近畿地方、中国・四国地方
大阪・京都をはじめとした近畿地方、広島県や岡山県、香川県のある中国・四国地方のこたつを出すタイミングの目安です。
★こたつを出すタイミング★
10月下旬~11月中旬
東日本に比べると、更にこたつを出すタイミングは遅くなります。気温によっては『こたつ開き』のタイミングにこたつを出すことができるかもしれませんね。
九州地方
最後に、福岡県や熊本県をはじめとした九州地方のこたつを出すタイミングを紹介します。
★こたつを出すタイミング★
11月上旬~11月下旬
九州地方は寒さが穏やかなので、こたつを出すタイミングも遅めです。ちょうど『こたつ開き』と同じ時期になりますね。
11月まで暖房器具なしでも過ごせるのはうらやましい限りです…。
『こたつは、いつからあるの?』こたつの歴史を解説
『こたつ開き』が江戸時代からあることを考えると、少なくとも江戸時代には庶民の間にも広まっているようですね。
現代の私達にもなじみ深いこたつは、いつ頃に誕生したのでしょうか?
ここからは、こたつの歴史について解説していきます。
こたつの始まりは室町時代
こたつの暦は長く、室町時代にはこたつが存在していたそうです。
約500年前にはこたつがあったなんて、ちょっと驚きですよね。
室町時代には電気はないため、囲炉裏の火力を落とし、その上に台を置いて布をかぶせたものをこたつとして使っていました。
家の中で暖をとれるこたつは、火鉢と同様、日本の冬には欠かせない暖房器具だったようです。
しかし一方で、木炭や豆炭を熱源としていた囲炉裏式のこたつは、やけどや一酸化炭素中毒の危険性もはらんでいました。
先ほど説明した『こたつ開き』は、火災や火傷のないようこたつを安全に使うために生まれたんですね。
電気こたつは昭和以降から
囲炉裏式のこたつは、囲炉裏の上に台を置かなければならないため、設置できる場所が限られてしまいますよね。
また、足元に囲炉裏があるのでゆっくりと足を伸ばすことができないというデメリットもあります。
そんな従来のこたつのデメリットを克服できるよう、テーブルの台に熱源が設置されている現代の電気こたつが発明されました。
大正時代にはすでに電気こたつの原型が発明されていたそうですが、当時はあまり売れず、一般に電気こたつが広く普及し始めたのは昭和の戦後以降だそうです。
現代ではインテリアのひとつに
最近では、冬はもちろん、夏も布団を外して使える家具調こたつが販売されています。
洋室の部屋にも合わせられる、北欧デザインやモダンなデザインの家具調こたつもあるんですよ。
ダイニングでも使えるハイタイプのこたつテーブルや、一人暮らし用のミニサイズのこたつテーブルなど、暮らしに合わせてこたつはどんどん進化しています。
こたつはただの暖房器具ではなく、お部屋をセンス良く彩るおしゃれなインテリアのひとつになっているんですよ。
おしゃれこたつなら、びっくりカーペットがおすすめ
こたつはサイズが大きいため、インテリアショップや量販店では展示できる数が限られてしまいます。
おしゃれなこたつを探すなら品ぞろえ豊富な通販サイトがおすすめです。
ここからは、インテリアの通販サイト『びっくりカーペット』おすすめのおしゃれなこたつテーブルを紹介します!
デニス ホワイト
ホワイトカラーの木目調の天板がおしゃれなこたつテーブル『デニス ホワイト』
角のない楕円形の優しいフォルムが、清楚でロマンチックな空間を演出してくれます。
幅90cmなので、一人暮らしにも使いやすいサイズ感です。折れ脚タイプなので、必要ない時はコンパクトに収納することもできますよ。
チェイス ブラウン
カフェテーブルのような雰囲気のこたつ『チェイス ブラウン』。
ヴィンテージ感のあるダークブラウンの天板と、黒い脚の組み合わせが素敵!男女問わず使いやすいデザインとなっています。幅75cmなので一人暮らしでも使いやすいですよ。
オールシーズンお洒落に使える!一人暮らしサイズのこたつテーブル
『チェイス ブラウン 約75x60x37cm』
ヴィンテージテイスト好きにオススメ!コンパクトで使いやすいこたつテーブル。
まとめ
この記事では、『こたつを出す時期』と『こたつの歴史』について解説してきました。
日本には、亥の月亥の日(現在の11月初頭)にこたつを出す『こたつ開き』という伝統があります。
火災から家族を守るためのゲン担ぎとして、亥の月亥の日にこたつを出す習慣があったそうです。
現在では「寒くなったらこたつを出す」という家庭も増えてきています。
一般的に、平均気温が15度を下回るとこたつを出す人が多いようです。
こたつは室町時代には存在しており、昔から日本の冬に欠かせない暖房器具でした。
現在は、インテリアに合わせやすいおしゃれなこたつも販売されています。
こたつであったか!冬支度を始めていきましょう。