寒い季節はこたつで暖まりたくなりますよね。
こたつで寝転んで、スマホやテレビを見ながらそのまま、気持ちよくウトウト…。
って、ちょっと待ったー!
実はこたつは長時間いると身体に思わぬ不調を招いてしまうことがあるんです。
ついつい寝てしまいたくなりますが、安全に使うためにもこたつの使い方には注意しましょう!
この記事では、「こたつで寝てしまうのがダメな理由」と「こたつのうたた寝を予防する方法」を解説します。
目次
こたつで寝るのは危険?身体に良くない理由
そもそも、どうしてこたつで寝ると身体によくないのでしょう?
暖もとれるし、そのまま寝てしまっても問題ないようにも見えますが…。
ということで、まずは、こたつで寝るのが身体によくない理由について説明します。
汗をかきすぎる
こたつで眠るのが良くないと言われる理由の一つが、汗をかきすぎてしまうことです。
こたつは温度が高いため、体温を下げようと汗を大量にかいてしまいます。
ですが、こたつの中だと、こたつの熱で体温が下がらず、どんどん汗をかくことに…。
汗が冷えてくると、身体も冷えてしまいます。特にこたつから出ている上半身は冷えてしまいやすいです。
汗で身体の水分量が減ることにより、免疫機能が低下してしまうこともあるそうですよ。
睡眠の質が低下する
人は眠るときに身体の温度が下がるようにできています。
「シャワーよりも入浴した方が睡眠の質が高まる」と言われているのも、これが理由です。
ですが、こたつ40度程度の一定に保たれており、体温が下がりきらないため、こたつで寝ると睡眠の質が低下してしまう可能性があります。
身体がこりやすい
寝返りには、身体の血流を良くしたり、身体の一部に負担がかかるのを防ぐ効果があるそうです。
健康な大人の場合、一晩に打つ寝返りの回数は20回前後だと言われています。
ですが、こたつの中で寝ると、脚やヒーターが邪魔をして寝返りを打つことができません。
寝返りを打てないまま長時間眠ってしまうと、身体の一部に負担がかかってしまい肩こりや腰痛を引き起こしてしまうことがあります。
自律神経が乱れる
自律神経とは代謝や体温などの身体の機能を24時間コントロールしている神経のことです。
こたつは足元は暖かいですが、上半身は寒いままですよね。
上半身と下半身の寒暖の差が激しくなると、体温を調節する自律神経が疲れて、乱れやすくなります。
自律神経が乱れると、体調にさまざまな不調を引き起こすことがあるので注意しましょう。
こたつで寝ると風邪をひく?身体に及ぼすリスクや影響
こたつで寝ると、汗をかきやすくなるだけでなく、「低温やけど」や「脱水症状」などの危険な症状を引き起こしてしまう可能性があります。
うっかり寝落ちしてしまう前に、こたつで寝るリスクを知っておきましょう。
低温やけど
こたつの温度でやけどする心配はありませんが、こたつに長時間いると低温やけどしてしまう可能性があります。
低温やけどは、体温より少し高めの温度(40~50度)に長時間触れ続けることで起こります。
こたつの温度も、ちょうどそのくらいですよね。
低温やけどは、肌がヒリヒリしたり赤くなったりといった症状がでます。
自覚症状があまりないため、普通のやけどよりも重症化しやすいとも言われているそうです。
低温やけどは自覚症状が現れにくいので、寝ている間に発症すると重症化するまで気が付かない場合もあります。
もしご家族の方がこたつで寝ているのを見かけたら、起こしてあげるか、こたつの電源を切ってあげてください。
脱水症状
先ほど説明した通り、こたつ内は温度が高いため汗をかきやすくなります。
そのまま汗をかき続けてしまうと、体内からどんどん水分が失われてしまい、脱水症状を引き起こすことがあるんです。
脱水状態になると、めまいや頭痛、ふらつきなどを感じることがあります。
こたつの設定温度が高いと、より汗が出やすくなるので気を付けましょう。
身体のだるさ
「こたつでついつい寝ちゃったけど、思ったより疲れが取れていないなぁ。」と感じたことはありませんか。
こたつで寝てしまうと、体温が下がりきらないまま睡眠することになるため深い眠りにつくことが難しいです。
また、狭いこたつだと寝返りをつ打つことが難しいので、ずっと同じ姿勢でいなければならないですよね。
同じ姿勢で長時間寝てしまうと、身体の一部に負担がかかってしまうので、肩こりなどにもつながりやすくなります。
こたつを寝床代わりに使う人もいますが、のびのびと休める布団のほうが身体の疲れを取りやすいですよ。
風邪をひくって本当?
私が学生の頃、こたつに入って夜中まで勉強して、そのまま寝てしまうことがよくありました。
そのたびに、「こたつで寝ると風邪ひくから布団に行きなさい。」と叱られたものです。
私以外にも「こたつで寝てしまうと風邪をひく」と言う話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
実は、こたつで寝ると風邪をひくという話は、科学的根拠があるわけではないそうです。
ですが、こたつで睡眠の質が低下したり、脱水症状で口の中が渇き雑菌が繁殖してしまったりすると、風邪をひいてしまいやすくなります。
また、自律神経が乱れることも、体調の悪化につながりやすいです。
「こたつで寝ると風邪をひく」というというのは、科学的根拠があるわけではないものの、あながち俗説とも言い切れないようですね。
「こたつで寝落ち」を予防するアイデア5選
ここからは、こたつでうたた寝を予防するための方法を解説します。
手軽に実践できるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
アラームを掛けておく
手軽にうたた寝予防法したいときは、スマホや目覚まし時計でアラームをセットしておきましょう。
1時間おきにセットしておけば、万が一寝てしまっても寝過ごす心配はありません。
時間に区切りをつけやすいので、こたつに長居してしまう人にもおすすめですよ。
家族がいる場合には、家族にお願いして起こしてもらうのもよいでしょう。
こたつで寝転ぶときは電源を切る
こたつでうっかり寝てしまうときって、やっぱり寝転んでしまったときなんですよね。
我が家にもこたつがあるのですが、テレビを見ているときなど座って使うときは意外と起きているもの。
危ないのは寝転んでスマホを触ったり、漫画を読んでいるとき。
なので、寝転んだときは思い切ってこたつの電源をオフにしちゃいましょう。
電源を切っておくことで低温やけどや脱水症状も予防できます。
寒くなって目が覚めたら、身体を動かしたり、こたつに座り直してもよいですね。
タイマー付きのこたつもあるので、うたた寝予防に検討してみてください。
お酒を飲んだらこたつに入らない
お酒を飲むと眠くなる方もいるのではないでしょうか?
お酒を飲んでいないときと比べて、眠りも深くなります。
熟眠してしまうと、低温やけどなど身体に異変が起きても気づくことができません。
また、アルコールには脱水作用があるので、こたつで寝てしまうと脱水症状を加速させてしまう危険性もあります。
安全のためにも、お酒を飲んだ後はできるだけこたつを使わないようにしましょう。
座椅子を使う
こたつで勉強や作業をしているときに、「疲れたぁ~」とついつい寝てしまう人は座椅子を使ってみましょう。
力技ではありますが、座椅子を使うことで物理的に寝転ばないようにすることができます。
背もたれがあるので、疲れたときにも背中をあずけて休みやすいですよね。
座椅子があることでお尻や腰の負担も軽減できるので、こたつに長時間座るときは座椅子を併用してみてください。
こたつと併用するときは、足の出し入れがしやすいコンパクトな座椅子を選ぶようにしましょう。
布団で寝る
「眠たくなったら布団に移動する。寝るときは布団で寝る。」
これが一番正しい方法だと思います。
でも、眠たくなってからだと布団に移動したくなくなっちゃいますよね。
眠たくなってからササッと布団に行ければ苦労しないんですよ…。うんうん。
「こたつでスマホを触るのは一時間!そのあとはベッドでスマホを触る。」など、あらかじめルールを決めおくと布団に行きやすいですよ。
さらに、冷たい布団より、ぬくぬく暖かい布団に移動する方が楽ですよね。
湯たんぽなどでお布団の中を暖めておくと、ちょっとだけ移動する気力がわきますよ。
「布団の方が寝心地が良い!移動しよう!」と思えるように、睡眠環境を整えておきましょう
こたつを安全に使うための3ポイント
こたつで寝ていなくても、長時間使い続けることで脱水症状などを引き起こすこともあります。
ここからは、こたつを安全に使うためのポイントを解説します。
こまめな水分補給をする
寒い時はのどが渇きにくいので、意識して水分補給をするようにしましょう。
一度こたつに入ってしまうと、のどが渇いた時に飲み物を取りに行くのが面倒になってしまいますよね。
なので、こたつに入る前にあらかじめ飲み物を準備しておくようにしましょう。
ちなみに、こたつのお供である『みかん』は、水分やミネラルが豊富で水分補給にも最適です。
意外と理にかなっているんですね。
低めの温度に設定する
こたつを使うときは、温度設定を低めにしておきましょう。
こたつの設定温度が高いと、低温やけどや脱水症状のリスクが高くなりやすいです。
上半身と下半身の寒暖差を小さくすることができるので、自律神経の乱れも予防できますよ。
寒い日なんかはとにかく暖を取るために高い温度で使いやすくなりますが、こたつが暖まった後は「保温」「低温」など低めの温度に下げるようにしましょう。
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『モリス ナチュラル 約105cmx75cmx38cm』
フラットヒーターで足元ゆったり快適!布団が映えるシンプルデザイン
部屋全体を暖かくする
こたつの温度を下げても快適に過ごせるようにするには、部屋全体も暖めておくことが大切です。
ちなみに我が家では、床暖房をつけてこたつは電源オフで使うこともあります。
床暖房の熱がこたつにこもるので、電源オフでもポカポカで過ごせますよ。
こたつの式布団に、毛足のボリューミーなあったかラグを使用するのもおすすめです。
暖房器具と違い熱を発することがないので、低温やけどなどのリスクを減らすことができます。
保温性に優れているので、こたつの電源を切ってからも暖かさが持続しますよ。
あったかラグを併用して、ときどきこたつの電源を切るようにすれば、こたつと外の温度差を小さくすることができそうですね。
まとめ
この記事では、「こたつで寝てしまうのがダメな理由」と「こたつのうたた寝を予防する方法」を解説します。
ぬくぬくと暖かいこたつは、ついゴロンと寝転んでしまいたくなりますよね。
ですが、こたつの中で寝てしまうのは体によくありません。
こたつにいると汗をかきやすいので、「脱水症状」や「低温やけど」などを引き起こしてしまう可能性があります。
アラームを設定おくなど、うっかりこたり寝てしまわないよう工夫しておきましょう。
安全に気を付けて、あったかこたつを活用してくださいね。