カーペットは「掃除に手間がかかる」というイメージ、ありませんか?
たしかに毛足が長いカーペットや繊維がまばらなカーペットだと、ゴミが繊維の間に入り込み掃除機をかけてもなかなか取れません。
掃除しやすいカーペットが欲しいなら、「毛足の短さ」「繊維の密度」「お洗濯できる」などをポイントにして選びましょう。
この記事ではインテリア専門店の視点から『カーペットの選び方のポイント&お手入れ方法』『掃除しやすい!おすすめカーペット』をご紹介していきます。
目次
掃除しやすいカーペット!5つの特徴を解説
カーペットにはさまった、髪の毛や食べかす・・・。
ていねいに掃除機をかけても、繊維のすき間に入り込んでいるとなかなか取り除けないですよね。
とくに毛足の長いラグ(シャギーラグなど)の場合は、静電気を帯びてゴミを吸着してしまうので、掃除機がけのハードルは上がります。
「掃除のしやすさ」という視点で考えると、シャギーラグは不向きだといえるでしょう。
では反対に「掃除しやすいカーペット」とはどのようなものなのでしょうか。
ここからは、掃除しやすいカーペットの選び方を5つのポイントにわけてご紹介していきます!
①毛足が短く、繊維がつまっている
「掃除しやすいカーペット」を選ぶとき、とにもかくにも重視してほしいのが”毛足が短く、繊維がつまっている”こと。
こちらの写真(↓)のように、短毛で繊維がぎゅっとつまっているカーペットは、ゴミが溜まりにくく掃除機がけがしやすいタイプです。
一方、こちらの写真(↓)のように、毛足が長くふさふさ~なカーペットは・・・。
お掃除の難易度高し!です。
とくにお掃除ロボットを使用しているなら、このタイプは避けましょう。
毛足を巻き込んで故障などのトラブルにつながります。
実は私も毛足ふさふさラグを使用していたことがあったのですが、ゴミが溜まりやすくお手入れに四苦八苦しました。
ていねいに掃除機をかけていても、ベランダに干すとぱらぱら~っとゴミがたくさん落ちるんです。汗
幸いコンパクトなサイズだったので陰干し&ホコリ出し(布団叩きでたたく)でお手入れしましたが、大きなサイズのカーペットだと簡単には持ち運べません。
サイズが大きければ大きいほど、掃除機のかけやすさを重視して毛足短めのカーペットを選びましょう。
②すべり止めがついている
「敷物に掃除機をかけようとしたら、いっしょについてきちゃってできない!」という経験、ありませんか?
キルトラグなど厚みのないものや、滑り止めのついていないものは、よれてしまって掃除機がけが難しいですよね。
掃除機をスイスイかけたいなら、適度な厚みがあり滑り止めがついているカーペットをおすすめします。
カーペットの裏面滑り止め↓
掃除のしやすさだけでなく、転倒事故を予防するためにも滑り止めがついている方が安心ですね。
購入したいカーペットが薄手だったり、すべり止めがついていないタイプの場合には「ラグ専用下敷き」を上手に活用しましょう。
ラグにボリュームと強力滑り止めをプラス!優しいタオル生地を使った手洗いできるラグ用下敷き
『ピタリプラス』
極厚約20ミリ!お気に入りのラグに防音と滑り止め機能をプラスできる人気のすべり止めクッションマット
③水洗いできる
小さなお子さんやペットがいるご家庭では、「洗えるラグ」が人気です。
食べ物や飲み物をこぼしたり、粗相や嘔吐などで汚れてしまうことも多いのでじゃぶじゃぶ洗える素材だと安心ですよね。
洗えるラグには「洗濯機で丸洗いできるタイプ」と「手洗いできるタイプ」の2種類があります。
洗濯機で丸洗いタイプはきれいに畳んで、大型洗濯ネットに入れてからスイッチONしましょう。
スイッチひとつで手軽に洗えるので便利ですね。
手洗いタイプはお風呂の浴槽に洗剤液をはり、ふみ洗いをしましょう。
洗濯機洗いより手間はかかりますが、シャギーラグやウレタンラグなどデザイン性の高いものが多いです。
手洗い不可のカーペットは「中性洗剤を使用する拭き掃除」でお手入れします。
お手入れ方法は、後ほどくわしくご紹介しますね。
※「洗濯機で丸洗いできるタイプ」をご購入の際には、ご自宅の洗濯機の容量をご確認ください。
④遊び毛が出にくい
「遊び毛」とは、カーペットから短い繊維が出てくる現象のこと。
遊び毛はカーペットの毛先を一律の長さにカットする工程で発生するもので、「抜け毛!?」と誤解されがちなのですが欠陥ではないのでご安心ください。
はじめのうちは掃除機をかけるとタンクの中が繊維でいっぱいになってしまいますが、使用開始から半年ほど経つと自然と落ち着いてきます。
(完全になくなることはありません。)
もし「空気中に舞う繊維が刺激になってイヤ」「ホコリが気になる」という場合には、遊び毛が出にくいカーペットを選ぶことをおすすめします。
【びっくりカーペット】では「遊び毛が出にくい」カーペットに、このようなマークをつけてご案内しています。
⑤部屋全体に敷き詰めるならサイズオーダーで注文
- カーペットを部屋全体に敷き詰めたい
- 敷き詰めるほどではないけれど、お部屋より一回り小さいサイズで敷きたい
このような場合には「サイズオーダー」がおすすめです。
自分のお部屋のサイズに合わせてカスタマイズしましょう。
カット加工サービスつきなら、柱のでっぱりやドアの開閉部分にあわせぴったり敷き詰めることができます。
広い面積に敷きこむカーペットは、サイズが大きく重量があるため手洗いはできませんし、陰干しするのも簡単ではありません。
大きいサイズであればあるほど「掃除のしやすさ」が重要なので、毛足が短く繊維がギュッとつまったタイプを選びましょう。
【保存版】カーペットの正しいお手入れ方法
毎日使っているものだけど意外に知らないのが「カーペットの正しいお手入れ方法」です。
なんとなく自己流でやっていたり、掃除機がけだけで済ませていませんか?
いつまでも清潔に保つために「掃除機がけ×拭き掃除」を定期的に行いましょう。
普段のお手入れ方法
カーペット掃除の基本は掃除機がけですがふつうにノズルを動かすだけでなく、次のような工夫を心がけましょう。
掃除機がけのポイント
- 掃除機かけの頻度は週に2回以上。
- 1㎡あたり20~30秒のスピード(普通のスピードの3分の1くらい)。
- 毛足を起こすように、タテ・ヨコ両方向から掃除機をかける。
月1回は拭き掃除
月に1回は、固くしぼった雑巾でカーペットの表面を拭き掃除します。
拭き掃除の手順
- 薄めた中性洗剤に雑巾を浸し、固くしぼってからカーペットの表面を拭く。
- 雑巾をよく洗い水に浸し、固くしぼってからおなじ場所を仕上げ拭きする。
中性洗剤を使用した拭き掃除だけだと洗剤の成分が残って汚れやすくなってしまうので、仕上げの水拭きも忘れずに行いましょう。
汚れがひどい場合には専門のクリーニング業者に相談することをおすすめします。
床に置くモノを減らして、お掃除ハードルを下げよう!
床にモノが多いと掃除機がけが億劫になってしまいますよね。
椅子を動かしたり、カゴを持ち上げたり・・・と、掃除機がけだけでなくモノを移動させる作業が上乗せされます。
日頃から整頓してなるべく床にモノを置かないスタイルにしておくと、掃除機のハードルが下がります。
特にカーペットを敷いているお部屋は静電気が原因で壁側にホコリが溜まりやすくなるので、スムーズに掃除ができるように工夫してみましょう。
【おすすめ】掃除しやすいカーペット(ラグ)8選
ここからは掃除しやすいカーペット(ラグ)をご紹介してきます!
【びっくりカーペット】の豊富なラインナップの中からおすすめの9枚を厳選しました。
- 軽量で手洗いできるラグ
- 毛足が短いもっちり低反発のラグ
- 汚れたところだけ取り外して洗えるタイルカーペット
- お部屋全体に敷き詰めるサイズオーダーカーペット
などをピックアップしています。
お部屋のアクセントに!部分敷き用カーペット(ラグ)
まずはソファやテレビの前、ベッドサイドに敷くコンパクトサイズのカーペットです。
※正式にはカーペットではなく「ラグ」に分類されるアイテム(面積が1畳から3畳未満の敷物をラグと呼ぶ)ですが、コンパクトなサイズで検討している方も多いと思うのでご紹介しますね。
6畳の部屋全体を敷き詰めるには足りませんがごろんと寝転がってくつろいだり、子供さんがおもちゃで遊ぶスペースに敷くには十分な大きさです。
サイズオーダーOK!全体に敷けるカーペット
部屋全体に敷き詰めて使いたいなら、サイズオーダー可能なカーペットがおすすめです。
お部屋を採寸して、ぴったりのサイズを注文しましょう。
使用する面積が広いので毛足が長いと圧迫感が出てしまいがち・・・なので、デザインがシンプルなカーペットを選ぶと◎。
屋外に干してお手入れすることが難しいため、掃除機がけによるお手入れが基本です。
まとめ
カーペットは直接肌に触れるものなので、いつも清潔に保っておきたいですよね。
お手入れの基本は「掃除機がけ」なので、掃除機との相性を基準に選ぶと失敗が少なくなるでしょう。
お掃除ロボットを活用しているなら、毛足の長い「シャギーラグ」はNG!
ロボットがカーペットの毛足を巻き込んで、故障などのトラブルにつながるのでご注意ください。
汚れたときに手洗いできるタイプもありますが、サイズが大きくなると持ち運びのハードルが上がります。
小さな子供さんやペットがいる場合には、汚れた箇所だけ取り外して洗える「タイルカーペット」が便利です。
掃除しやすい便利なカーペットを選び、ストレスフリーで心地よい毎日を送りましょう!