「部屋にカーペットを敷きたいけど、どう選べばいいの?」と、悩んでいませんか。
カーペットはデザインだけでなく機能、素材、サイズなど、検討することがたくさんあるので、迷ってしまいますよね。
買ってから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、商品を探す前に希望の条件についてよく整理しておく必要があります。
この記事では『カーペットの選び方』について、詳しく解説していきます。
目次
カーペット選びの心得とは?
カーペットを選ぶとき、どんなことに気をつければいいのでしょうか。
それはずばり・・・
優先順位を明確に決めることです。
カーペットにはサイズ・素材・機能・デザインなど検討が必要なポイントがいくつかあり、種類も豊富です。
どんなカーペットが欲しいのかしっかりと基準を持っておかなければ、選んでいる途中で迷走してしまうかもしれません。
カーペットを選ぶときにしてほしいのは、使用しているシーンをよくイメージしておくことです。
どの場所で、どれくらいのスペースに、どういう目的で敷くのか。
カーペットの上でどんな風に過ごす時間が多いのか。
想像を膨らませてみましょう。
例えば、小さなお子さんがいるご家庭。
リビングのソファ前にラグを敷きたいとしましょう。
ここでは子どもたちがジュースを飲むこともあります。
ブロックや積み木など、床の上でおもちゃを広げて遊べるようなサイズが必要です。
まずはじめに、カーペット(ラグ)のサイズを決めましょう。
おおよそ「140×200㎝」「200×200㎝」くらいあるとゆったり過ごせると思います。
飲み物をこぼしたときのことを考えると、水をはじくはっ水加工がついている方が安心ですよ。
(もしくは、汚れたときにお手入れできる洗えるラグもおすすめです。)
床で寝転がったり、座って遊んだりすることを考えると、もっちりした低反発素材の方が快適ですよね。
ということは「スペースに最適なサイズ」「はっ水加工」「低反発素材」であることが、譲れない条件になるでしょう。
こんなふうに条件を整理してから探すと、スムーズに欲しい商品にたどり着きますよ。
カーペット選びのポイント
ここからは、カーペット選びのポイントについて解説していきます。
「サイズ」「素材」「機能」「デザイン」にどんな選択肢があるのかチェックしてみましょう。
①敷き方・サイズを選ぶ
カーペット選びの基本になるのが「敷き方とサイズ」です。
まずはじめに、必要なサイズを割り出しておきましょう。
カーペットの敷き方には次の2通りがあります。
- 【敷き詰め】部屋の広さに合わせて敷き詰める。
- 【ピース敷き】好きな場所にピンポイントで敷く。
「1.敷き詰め」の場合には、部屋の大きさに合わせてサイズを選びましょう。
オーダーカーペットなら、柱の凹凸や扉の開閉部分に合わせてカット加工ができるのでぴったり敷けますよ。
「2.ピース敷き」の場合には、どれくらいのサイズが必要かよく考えて決めましょう。
インテリアのアクセントとして敷くのか、ソファに座ったときに足元を暖かくしたいから敷くのか、床の上で寝転んだり遊んだりしたいから敷くのか。
具体的にイメージするのがポイントです。
サイズ選びについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
素材を選ぶ
カーペットの素材には、それぞれどんな特性があるのでしょうか。
ここではカーペットの素材としてメジャーな「ナイロン」「ポリプロピレン」「ウール」「コットン」の4種類についてご紹介していきます。
①【ナイロン】へたりにくく、丈夫で長持ち
ナイロンはへたりや擦り切れに対し、他の繊維と比較したときに格段に優れた耐久性があります。
そのためホテルのロビーやオフィスなど、土足で歩行する場所でも幅広く使用されています。
また、毛玉や遊び毛が発生しにくい、油・虫・カビなどの害に強いことも特徴です。
ハイハイをする赤ちゃんがいるご家庭では、繊維が口に入るケースもあるので遊び毛が少ないナイロン素材のカーペットががおすすめ!
ナイロンは高価な素材ではありますが、永く愛用できるので長期間でとらえるとコスパ良好でしょう。
その手触りに一目惚れ。艶やかな糸とボリューム感で抜群の高級感!ナイロンシャギーラグ
『ジェム コハク』
ツヤやかで表情豊かな12色展開!ふわっと柔らかいかさ増し加工ナイロン使用で年中快適!
②【ポリプロピレン(PP)】汚れがつきにくく、リーズナブル
ポリプロピレンはふわふわのシャギーラグなどに、よく使用されている素材です。
ナイロンやウールと比較すると、比較的リーズナブルな価格のものが多いのが特徴です。
デメリットはややへたりやすいこと。
メリットは汚れにくさや汚れの取れやすさです。
色褪せしにくい素材なので、定期的に洗濯したい人におすすめです。
ウイルス対策にも!可愛いニットパターンが大人気!優しい風合いが心地よい国産高機能ラグ
『レオル ブラウン』
【滑り止めプレゼント付き】汚れた時は洗濯機で丸洗いができるオシャレだけじゃない優秀ラグ
③【ウール】夏涼しく冬あたたかく
季節を問わずオールシーズン使いたいなら、ウール素材のカーペットがおすすめ。
ウールには天然の調湿効果があり「夏すずしく、冬あたたかい」を叶えてくれる素材なので、通年で使用したいときにも最適です。
ちなみにわが家のカーペットも、最近ウール素材に新調しました。
汗ばむ季節も湿気がこもらずサラサラなので、素足で歩いても気持ちいい。
肌ざわりのよさに魅了され、ごろんと寝転がってくつろぐ時間が増えました♪
④【コットン】いつでもさらっと快適
吸水性に優れたコットンなら、いつでもサラッと快適に過ごせます。
衣類や下着にもよく使用される素材で、肌に優しいソフトな手ざわりが魅力です。
一方でカビに弱い、紫外線により黄ばみやすいなどのデメリットもあります。
ここまでカーペット(ラグ)に使用される主だった素材として、4つの素材をご紹介しました。
その他にもふっくらと柔らかい「アクリル」やカビ・虫に強い「ポリエステル」などもあります。
カーペット素材の詳細については、こちらの記事でくわしく解説しています。↓
素材はお値段に直結する要素なので、もし「コレ!」と思う素材があるなら、おおよその相場をつかんでおきましょう。
機能を選ぶ
サイズや予算を決めたら、その次に気になるのはカーペットの「機能」ですよね。
カーペットには暮らしを快適にする便利な機能がたくさんあります。
ついあれもこれもと欲しくなると思うので、はじめに優先順位をつけることをおすすめします。
まずはカーペットの機能について考えてみましょう。
①いつでも清潔に!「洗える」「はっ水」「防汚」
- 肌が直接ふれる場所だから、きれいをキープしたい。
- 食べこぼしや飲みこぼしでシミになるのが心配。
そんなあなたには、お手入れがラクになる「洗える」「はっ水」「防汚」などの機能がおすすめです。
たとえ洗える素材であってもサイズが大きいと、洗濯機の容量をオーバーしてしまったり、濡れた状態で物干しまで運ぶのが大変で「結局のところ、洗えてない!」ってパターンに陥ることもあるので注意しましょう。
②転倒を防止する「滑り止め」
平織の薄手ラグやキルティングラグの上を歩いていて、するっと滑った経験はありませんか。
勢いあまって転倒すると、頭や腰を強打してケガにつながることもありますよね。
特に小さなお子さんや高齢者の方がいらっしゃるご家庭や、ペットを飼われているご家庭では注意が必要です。
カーペットに厚みがあり大きなサイズの場合には、そのものに重量があるのでそれほど心配はいらないのですが、サイズが小さいラグの場合には裏面に滑り止めがついているかどうかを購入時によく確認しておきましょう。
ラグそのものに滑り止めがついていない場合には別売りの専用下敷きを購入して併用すると安心です。
ラグにボリュームと強力滑り止めをプラス!優しいタオル生地を使った手洗いできるラグ用下敷き
『ピタリプラス』
極厚約20ミリ!お気に入りのラグに防音と滑り止め機能をプラスできる人気のすべり止めクッションマット
③階下への音を防ぐ「防音」
マンションに住んでいると、階下に響く音の影響が気になりますよね。
近年、集合住宅では「音」に関するトラブルが最も多くなっているので、周辺の住人に配慮した床選びが大切です。
カーペットには表面に空気を含む繊維の層があり、衝撃音の一部を吸収する役割を果たしてくれますよ。
特に防音機能がついていないカーペットでも、厚手であれば音を遮る効果を期待できますが、さらに遮音性を高めたい場合には「防音カーペット」がおすすめです。
裏地に防音フェルトや特殊なポリウレタン樹脂を使用しているもの、低反発素材の中材を使用したものなどを選ぶようにしましょう。
カーペットの遮音性能を客観的に示すものとして、「遮音等級」という基準があります。
遮音等級は「△LL-3」のように示され、LLに続く数字が3,4,5と大きくなればなるほど遮音効果が高くなることを意味しています。
④家族の健康を守る「防ダニ」
アトピーやアレルギーの原因になるダニ。
梅雨の時期など、高温多湿な季節にはダニの繁殖が気になりますよね。
ダニ対策としては定期的に陰干しすることを推奨していますが、大きなサイズのカーペットや上に大型家具をのせている場合はそう頻繁にできないと思います。
防ダニ機能のついたカーペットには、ダニを寄せ付けない効果のある安全性の高い薬剤を使用しています。
家族にアレルギーのある人がいる場合や、ダニが発生しやすい住環境(高温多湿や畳)でカーペットを使用する場合には、防ダニ機能を優先するようにしましょう。
⑤もっちりふんわり「低反発&高反発」
中材にウレタンを使用した「低反発ラグ」「高反発ラグ」も人気です。
底つき感が少ないので、座ったり寝転んだりしても痛くなりにくい!
床の上で本を読んだり、テレビを見たり、遊んだり。
くつろぎタイムを過ごしたい人におすすめです。
「短毛のフランネル生地×低反発ウレタン」の組み合わせならパイルの隙間にゴミが絡まりにくく、掃除機がけも楽々ですよ。
心ゆくまでもっちり感をお楽しみくださいね。
デザインを選ぶ
カーペット選びで楽しいのは「どんなデザインがいいかな~」と考えているときですよね。
人気のあるインテリアスタイルには、
- 北欧
- ヴィンテージ
- クラシック
- ナチュラル
- モダン
などがあります。
カーペットだけでなく、周りの家具とのバランスも踏まえてトータルにコーディネートしてみましょう。
ラグやマットをピンポイントで敷くなら、ブルーやイエローなど鮮やかで個性的なカラーがおすすめ。
ベースはナチュラルでも、少し色味をプラスすることで遊び心のあるコーディネートに仕上がります。
カーペットが大きなサイズになると部屋での存在感が増し、冒険しない「無難」なデザインを選びがち。
たとえシンプルな無地であっても光沢感のある糸やミックス糸を使用しているもの、織りに変化をつけてラインを表現しているものなど、さりげないおしゃれが光るカーペットがたくさんありますよ。
広い面積だから色味や風合いにこだわって、お気に入りの1枚をお探しくださいね。
まとめ
この記事では『カーペットの選び方』についてご紹介してきました。
選ぶときにはまず、どの場所にどれくらいのサイズのカーペットを敷くのかを明確にしておきましょう。
さらにカーペットの上でどんな風に過ごしたいのか、具体的にイメージしておくといいですね。
そうするうちに「この機能が欲しい」という優先順位がはっきりしてくると思います。
あまり条件が厳しすぎると、デザインの選択肢が少なくなってしまうので1~2個にしぼっておくといいですね。