シャギーカーペットの魅力はなんといってもおしゃれなデザイン!ですよね。
毛足が織りなす表情の豊かさが好き、という方も多いのではないでしょうか。
一方でシャギーカーペットには「掃除機がかけにくい」「年月とともにへたる」というデメリットもあります。
シャギーカーペットを選ぶときには、素材・毛足の長さ・使用する面積などをポイントに、長く愛用できる1枚を探しましょう。
この記事では『シャギーカーペット(シャギーラグ)を選ぶときのポイント』を解説していきます。
目次
シャギーラグはゴミが取れない?ラグ・カーペットとの違いとは
突然ですが、あなたが欲しいのは「ラグ」でしょうか?それとも「カーペット」でしょうか?
というより、そもそもラグとカーペットの違いがわからないという人も多いと思います。(かくいう私も入社前は知りませんでした・・・。汗)
ですが、どちらが欲しいのかを明確にしておくと商品を探すときに便利なので、はじめにちょっとご説明させてくださいね。
「ラグ」と「カーペット」の違いとは・・・ずばりサイズです!
敷物のサイズは、主に次の2種類に分類されます。
ラグ:3畳未満の敷物
カーペット:3畳以上の敷物
ですから、3畳未満のコンパクトなサイズの敷物を探すときは「ラグ」、3畳以上の大きめサイズの敷物を探すときは「カーペット」で検索するようにしましょう。
「シャギータイプ」はカーペットよりラグがおすすめ
シャギーは毛足の長い敷物のことで、ふわふわな触り心地やボリューム感が魅力的なアイテム。
お部屋のアクセントとして部分的に敷くのが一般的です。
広範囲に敷き込むカーペットとして使用することは・・・あまりおすすめできません!
ここからは、シャギーがカーペットにおすすめできない理由について解説していきます。
◇シャギーとは毛足約30mm以上のものを指す
シャギーとはカーペット(ラグ)の毛足が30~50mmの敷物のことをさします。
イメージ的にはこんな感じ(↓)。
かなりモフモフでボリューミー!です。
(※こちらは毛足の長さが約40mmのタイプ)
このようなシャギータイプをカーペットとして広範囲に敷くと・・・
- お部屋に圧迫感がでる。
- ゴミが溜まりやすい。
- 掃除機かけが大変。
などのデメリットが生じてしまいます。
ゴミが蓄積してきても3畳未満のラグなら屋外に陰干しして、布団叩きでトントンたたいて取り除くことができますが・・・大きなカーペットサイとになると持ち運びが容易ではありません。
「毛足が長くて掃除機でゴミが吸い取りにくい」「外にも干せない」ではお手入れが難しく清潔に保てないので、シャギーにしたい場合は3畳未満のラグサイズを検討してみましょう。
広範囲に敷きたいなら毛足短めがおすすめ!
毛足がふさっとしているカットタイプを広範囲に敷きたいなら、シャギーではなく「サキソニー」や「ミドルシャギー」と呼ばれるタイプがおすすめです。
シャギーと比較すると毛足が30mm未満と短め。
おしゃれ感はキープしつつお手入れもしやすい、バランスのいいアイテムです。
(※こちらは毛足の長さが約20mmのタイプ)
もし「お部屋全体に敷き詰めたい」「おしゃれなカットタイプがいい」というご希望があるなら、こちら(↓)のタイプをご検討ください。
シャギー風カーペットを選ぶときの4つのポイント
シャギーとは毛足が30mm以上あるカットパイルのカーペット(ラグ)のことを指します。
ふかふかでボリューム感があるのでお部屋のアクセントとして3畳未満のものを部分敷きするのが一般的で、6畳や8畳サイズなど広い面積に敷くことはおすすめできません。
「お部屋全体に敷く、シャギーチックなカーペットがほしい!」なら、カットパイルの中でも毛足短めのものを選ぶと◎。
ここからは『長く愛用できるシャギー風カーペット』を選ぶときのポイントを4つ、ご紹介していきます。
へたりにくく丈夫な素材で、掃除機がけがしやすいタイプのカーペットがおすすめです。
ポイント①長く愛用したいなら『化学繊維』がおすすめ
「毛並みがきれいなカーペットだったのに、ぺたんこにへたっちゃってショック・・・。」という経験、ありませんか?
新品当初お気に入りだったものほど、ギャップが悲しくなりますよね。
とくによく歩いたり座ったりする場所ほど「へたり」「摩耗」「遊び毛」「毛玉」などが気になってくると思います。
カーペットを長く愛用したいなら、素材選びにこだわりましょう。
おすすめなのは化学繊維の素材です。
ウールやコットンなどの天然繊維に比べて、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維はお手入れしやすいです。
ダニやカビも発生しにくいので、小さいお子さんやペットのいるご家庭でも使いやすいですよ。
化学繊維の中でもおすすめなのが、丈夫で耐久性に優れている『ナイロン』です。
◇耐久性抜群!”ナイロン”ってどんな素材?
ナイロンとは合成繊維の一つで、カーペットで使用される代表的な素材です。
へたり・擦り切れに対して他の繊維と比較して格段に優れていることが特徴。
オフィスやホテルのロビーなど歩行頻度の高い場所でも多く採用されています。
遊び毛・抜け毛の少ないフィラメント糸の使用が一般的で、ほこりが発生しにくくゴミが蓄積しにくいというメリットがあります。
他の繊維と比較してお値段がお高めなのがデメリットではありますが、丈夫で長持ちするので長い目で見るとコストパフォーマンス良好な素材です。
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ポイント②制電加工つきがお手入れしやすい
「掃除機をかけても、思うようにゴミを吸い取れない」とモヤモヤしたことはありませんか?
それ、静電気のせいかもしれません。
ただふんわりゴミがのっているのではなく、静電気パワーでカーペットの繊維にくっついてしまっているケースが多いのです。
なので掃除機のヘッドでゴシゴシこすってもきれいにならず、かえって繊維をいためてしまいます。
カーペットに使用される合成繊維の中には、帯電性が大きく静電気が発生しやすい素材(ナイロン・アクリルなど)があります。
掃除機でお手入れしやすいものがいいなら『帯電防止機能』がついているカーペットを選びましょう。
冬場きになる静電気のパチパチやゴミ(ほこり、髪の毛)の吸着を軽減させる効果があります。
ポイント③糸の太さ・光沢感・カラーを楽しもう
シャギーカーペットは糸の種類によって、様々なテイストを楽しむことができます。
糸の太さ・光沢感・カラーに注目しながら選びましょう。
たとえばこちら(↓)のカーペット。
パイルのカラーが単色ではなく、いくつかの色を組み合わせたミックスタイプです。
シンプルながら遊び心があり、色使いがおしゃれなアイテムです。
光沢感のあるテクスチャーは、角度によって異なる豊かな表情を楽しめます。
こちらは艷のあるなめらかな糸を使用した上品なアイテム。
洗練されたアースカラーのバリエーションはどれもおしゃれです。
カラーや質感はカーペット選びで大切なポイントなので、「イメージとちがった!」という失敗は避けたいですよね。
画面やカタログだけではなく、実物を見て「コレがいい!」と思えるアイテムを選ぶと失敗が少なくなります。
【びっくりカーペット】ではカーペットのサンプルを無料でお届けしております。
もし気になる商品があれば、お気軽にサンプルを思う仕込みください♪
ポイント④高層マンションでは「防炎」が必須
消防法では防炎物品(カーペット・ラグを含む)について、次のように定めています。
高層建築物や不特定多数のものが出入りする建物では、火災の発生及び火災拡大を防止するために、布製品などは「防炎加工」を施した物品を使用すること。
つまり、高層マンション(約11階建て以上)に居住している場合は防炎カーペットの使用が義務付けられているのです。
ラグやカーペットを購入する際には、必ず「防炎マーク」がついているものの中から選びましょう。
出典:JFRA 日本防炎協会
防炎加工が施されたカーペットは、マッチやライターなどの小さな火種が接しても炎があたった場所が焦げる程度にとどまり、すぐには着火しません。
もし着火したとしても、燃え広がず被害を最小限に抑えることができます。
高層マンションに居住していない場合でも「うちには関係ないわ」と思わずに、万が一の火災に備えて「防炎カーペット」を検討してみてはいかがでしょうか。
ポイント⑤ホットカーペット・床暖房に対応か確認
冬にホットカーペットや床暖房を使う場合は、カーペットが対応しているか事前に確認しておきましょう。
ホットカーペット非対応の商品を使ってしまうと、熱によってカーペットがダメージを受けてしまうことがあります。
それだけでなく、熱がこもりすぎてフローリングを傷めてしまうこともあるので、注意が必要です。
暖房器具と併用するときは、必ずホットカーペット対応かどうか確かめるようにしてくださいね。
ホットカーペット対応カーペットについて知りたい方はこちらの記事も参考にしてくださいね。
シャギーラグ・カーペットのゴミ取り!お手入れ方法を解説
ここからは、シャギーラグの具体的なお手入れ方法について解説します。
掃除機でゴミや汚れが落ちない場合の対処法も併せて紹介しますね。
シャギーラグ・カーペットの基本のお手入れ方法
シャギーラグの基本的なお手入れ方法は以下の通りです。
- ヘアブラシなどで毛並みを起こすようにブラッシング
毛の間に入っているゴミが取りやすくなり、毛並みのへたりも解消できます。 - ラグに掃除機を掛けて細かいゴミを除去
ゆっくり優しく掃除機を掛けましょう。 - 洗える場合は水洗い
洗濯ネットに入れて、弱い水流で洗うようにすると毛が傷みにくいです。
水気が残らないようしっかり乾燥させましょう。 - ラグを敷いている床も掃除機掛けと水拭き
換気をして湿気を取り除いてから、ラグを敷き直しましょう。
シャギーラグの洗濯方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
掃除機で取れないゴミ・汚れの対処法
毛足の長いシャギーラグは、毛並みの奥にもゴミがたまってしまいがちです。
そのため、掃除機を掛けるだけでは汚れが落ちにくいことがあります。
そんなときは、以下の2つの方法を試してみてください。
ゴム手袋でなでる方法
台所仕事などに使われるゴム手袋は、ラグのゴミ取りにもおすすめのアイテムなんです。
方法はとっても簡単!
ゴム手袋を装着して、ラグの表面を軽くなでるだけ!
毛並みの間に入り込んだゴミが、静電気の力でゴム手袋に集まってきますよ。
掃除機を掛けたあとの仕上げに、ゴム手袋で細かいゴミを取り除きましょう。
中性洗剤を使う方法
飲み物や食べ物をこぼしてラグにシミができてしまったときは、中性洗剤を使って汚れを落としましょう。
掃除機では落としきれないシミなどもきれいにすることができますよ。
※中性洗剤で洗う前に、洗濯表示を確認しましょう!
水洗い不可のラグの場合、中性洗剤で拭きとると色落ちすることがあるので注意してください。
- 中性洗剤をぬるま湯で薄める
- 薄めた中性洗剤にタオルを浸して固く絞る
- 汚れた部分を中性洗剤に浸したタオルで叩くように拭く
- 水に浸して固く絞ったタオルで水拭きする
- 乾いたタオルで乾拭きし、陰干しして乾かす
洗剤がラグに残っていると、ニオイや汚れの原因になるので水拭きはしっかりと行ってください。
強くこするとラグの毛足を傷めてしまうことがあります。
優しくポンポンと叩くように拭いていきましょう。
重曹を使う方法
カーペットの黒ずみや臭いを取り除きたいときは、重曹を使ったお手入れがおすすめです。
30度くらいのぬるま湯(400ml)、重曹(小さじ1杯)、スプレーボトル、掃除機、ドライヤー、雑巾
準備ができたら、以下の手順でシャギーラグをお手入れしていきましょう。
- スプレーボトルにお湯と重曹を入れて混ぜる
- 重曹水をラグが濡れたと感じるくらいスプレーする
- 30分~1時間ほど放置する
- 雑巾で重曹水を拭き取る
- 水に浸して固く絞ったタオルで拭く
- 乾拭きし、陰干ししてラグを乾かす
重曹は直接手で触れると荒れることがあるので、ゴム手袋を装着して作業しましょう。
水洗い出来ないラグの場合は、重曹を直接振りかける方法がおすすめです。
重曹をラグに振りかけ、ゴム手袋をつけた手でなじませた後、2~6時間ほど放置しましょう。
その後、掃除機で重曹を吸い取ればお手入れ完了です。
シャギーラグ・カーペットに掃除機をかけるときの注意点
シャギーラグ・カーペットは毛足が長いため、掃除機のかけ方に注意しないと毛足を傷めてしまうことがあります。
最後に、シャギーラグとカーペットに掃除機を掛けるときの注意点を紹介します。
回転ブラシは使わない
掃除機の中には、ゴミをかき出してくれる『回転ブラシ』がついたタイプもありますよね。
毛並みのあるラグに回転ブラシ付きの掃除機を使用すると、ブラシに毛が絡まったり傷めてしまう可能性があります。
毛足の長さに関わらず、ラグには回転ブラシ付きの掃除機は使用しない方が無難です。
あらかじめ回転ブラシを取り外しておくか、ブラシモードを「ON/OFF」できる場合はOFFにしておくようにしましょう。
ロボット掃除機は避ける
自動でお部屋をきれいにしてくれるロボット掃除機はシャギーラグとの相性はよくありません。
毛足にボリュームのあるシャギーラグ・カーペットには厚みがありますよね。
そのため、ロボット掃除機の高さ制限に引っ掛かったり、回転ブラシが長い毛足に絡まったりしてしまうのです。
毛足が短めのセミシャギーラグであれば、ロボット掃除機でも使えることがあります。
不安な方は、ロボット掃除機のメーカーやラグの販売元に使用しても大丈夫か確認しておきましょう。
まとめ
シャギータイプとは毛足が30mm以上あるカットパイルのカーペット(ラグ)のことを指します。
毛足がふさふさ!たっぷりのボリューム感が魅力ですが、広い面積で使用すると
- お部屋に圧迫感が生じる。
- 掃除がしにくい。
などのデメリットがあります。
シャギータイプの敷物を取り入れたい場合は、コンパクトなラグサイズを検討しましょう。
「シャギーほどの長さはいらないけど、毛足がふさっとしているものがほしい!」場合は、ミドルシャギーやサキソニーといわれる毛足短めタイプがいいですよ。
毛並みの美しさや触り心地を楽しめ、比較的お手入れもしやすいのでカーペットとして広い面積に使用する場合にもおすすめです。
丈夫でへたりにくいナイロン素材のカーペットなら、長く愛用することができます。
カーペットを選ぶときには上記のポイントを押さえつつ、おしゃれで使い勝手のよいカーペットを探しましょう。