リフォームで壁や扉を設置するほどじゃないんだけど、ちょこっと目隠しをしたり、空間のレイアウトを変更したくなることがありますよね。
そんなときには、透けないカーテンが活躍します。
カーテンの反対側にシルエットが透けてしまうのが心配なときには、遮光性をポイントにして選びましょう。
アイテムはカーテンだけに絞らず、取り付けが簡単なつっぱりロールスクリーンも視野に入れることをおすすめします。
この記事では『透けにくいカーテンの選び方』について、詳しく解説していきます。
目次
間仕切りカーテンの特徴とは
カーテンを使えば、部屋を手軽に間仕切りすることができます。
カーテンを間仕切りに使う利点を解説します。
活用できるシーンや用途が豊富
カーテンを間仕切りに使えば、手軽に部屋を仕切ることができます。
部屋を仕切ろうとした時、固定式のパーテーションを使うと簡単に動かすことができず仕切るスペースを自由に変更できないというデメリットがあります。
一方で、カーテンなら取付けと取り外しがすごく簡単です!
カーテンは色んなサイズがあります。オーダーカーテンなら間仕切りを取付けたい場所のスペースに合わせた必要サイズのカーテンを用意することができます。
また、カーテンの丈を短くして、上下に空気が通る隙間をワザと用意して、エアコンの冷暖房が部屋全体に行き渡るようにするなど、仕切りでも使い方を工夫することができます。
それに、固定式パーテーションと比べてカーテンは低コストです。
間仕切りのために部屋をリフォームする必要がなく、カーテンをインテリアの一部として使用することができてコストも安いのが魅力です。
設置方法に柔軟性がある
カーテンを間仕切りに使う理由に、柔軟性の高さがあります。
カーテンはカーテンレールが無いと取付けられないと思うかもしれませんが、カーテンレールが無くてもカーテンは取付けられます。
例えば、ハトメ付きのカフェカーテンなら突っ張り棒を通して好きな場所にカーテンを取付けることができます。
突っ張り棒で突っ張れる場所が必要ですが、わざわざカーテンレールを取付ける必要がなく、壁や柱にビス止めする必要も無いので賃貸マンションでも間仕切りに使用することができます。
また、カフェカーテン以外のアジャスターフックを使った一般のカーテンでも、突っ張り棒にリングランナーを取付けることでカーテンを吊ることができます。
間仕切りカーテンの種類を6つ紹介!
間仕切りとして使えるカーテンの種類を6つご紹介します!
どんなカーテンが間仕切りに使えるのか確かめてくださいね。
普段から馴染みのあるカーテンやレースカーテン
普段からよく使用される一般的なカーテンです。
間仕切りとして使う場合、カーテンレールを新しく設置したり、突っ張り棒にリングランナーを通す必要があります。
ドレープカーテンとレースカーテンのどちらでも間仕切りとして使えますが、他と比べると間仕切りとしては物足りなさがあります。
ドレープカーテンの場合、生地に厚みがあるので視線を遮ることができて、ある程度は間仕切りとしての役目を果たすことができます。
レースカーテンの場合、生地が薄く透け感があるため視線を遮ることができません。
そのため、レースカーテンを使って間仕切りする場合はレース2枚を重ねたりドレープカーテンと一緒に間仕切りとして使うなどの工夫が必要になります。
ロールスクリーン
ロールスクリーンはカーテンと違って表面がフラットなスクリーンなので、カーテンのようなヒラヒラ感は薄まります。
ロールスクリーンは開閉を上下に行うので、間仕切りとして使わない場合は巻き上げて収納しておけば邪魔にもなりません。
ただ、部屋中心を大きく区切る場合、ロールスクリーン1枚では部屋を間仕切り出来ない場合があります。
その場合は、ロールスクリーンを複数台使って間仕切りを行ってください。
アコーディオンカーテン
アコーディオンカーテンは、通常のカーテンと比べてカーテンの裾が広がりにくく、開閉した時のたたみ代がスッキリしています。
アコーディオンカーテンの取り付けは、カーテンの上部に筒通し用の穴が空いているので、そこに突っ張り棒を通してアコーディオンカーテンを吊るすことができます。
アコーディオンカーテンと突っ張り棒なら取り付け取り外しがすごく楽で、突っ張れる場所さえあれば間仕切りを設置することができます。
ローマンシェード
ローマンシェードは、昇降メカで上下に動くカーテンです。
スペースが大きな場所、人の出入りが多い場所では、上下に動くローマンシェードは還って生活の邪魔になってしまいます。
また、ローマンシェードは小窓など比較的狭い場所に取り付けるのに適したカーテンなので、間仕切りとして使う場合は家具等で仕切りを予め作っておいて、その出入り口に取り付けて使います。
パネルドア
大型の間仕切りとしてパネルドアを取り付けるという方法もあります。
パネルドアは、折りたたみ式の扉のことです。
カーテンと比べて視界を遮ることができますが、重量があって取り付けには工事が必要になり、パネルドア本体の購入と取り付け工事費がかかります。
カーテンよりも間仕切りとして優秀ですが、取り付けコストが高くなります。
プリーツスクリーン
プリーツスクリーンはロールスクリーンよりも生地の質感がやわらかくておしゃれに間仕切りをすることができます。
プリーツスクリーンは上下に開閉できる立体感のあるスクリーンです。
プリーツスクリーンの種類には、タイプの違うスクリーンを2枚使うツインタイプ(ペアタイプ)があります。
例えば、上のスクリーンに遮光性の高い厚地のスクリーンを使い、下のスクリーンには薄いシースルーのスクリーンを使うといったこともできます。
プリーツスクリーンのツインタイプを間仕切りとして使った場合、人の視線の高さで厚地のスクリーンを使って目隠しをするという使い方もできます。
透けにくい!部屋の間仕切りの選び方ポイント
- リビングの一部を仕事スペースにしたい
- 玄関の扉をあけたら、ワンルームの室内が丸見えなのが気になる
- 洗面所の洗面台と脱衣スペースを区切りたい
- 子ども部屋の中央にカーテンを取り付けて、個室2つにわけたい
こんな風に思っていませんか?
とはいっても、リフォームで扉や壁を取り付けるとなると大掛かりな作業になってしまいますよね。
そこでおすすめなのが、間仕切りカーテンやロールスクリーン!
目隠し対策やレイアウトの変更が手軽にできますよ。
ここからは『間仕切り用のカーテンやロールスクリーンの選び方ポイント』について、くわしく解説していきます。
選ぶときのポイントは、次の4つです。
★選び方のポイント★
- 「透けない」が最優先なら、遮光カーテン&遮光ロールスクリーン
- 透け感の許容範囲はどれくらい?
- 夏涼しく、冬あたたかく!ハニカムスクリーンのすすめ
- 設置する目的に適したタイプや素材の間仕切りカーテンをチョイス
購入前に設置する目的を明確にしておこう
間仕切り用のカーテンを購入する前に、何のために間仕切りをするのか目的を明確にしておきましょう!
間仕切りを必要とするシーンは、人によってそれぞれ違います。
- 子供が受験勉強に集中できるように子供部屋を間仕切りで仕切りたい
- 自分の部屋に作業スペースを作って作業に集中したい
- 部屋と廊下の境界に間仕切りを設置して冷気(熱)が入ってこないようにしたい
など
勉強や作業に集中するために間仕切りを取り付けるなら、視界を遮るだけでなく、騒音も防いでくれる防音効果のあるカーテンで間仕切りをします。
また、夏の熱気や冬の冷気が廊下から部屋に侵入するのを防ぎたいなら、遮熱・断熱効果のあるカーテンを間仕切りに使いましょう。
間仕切りの目的を明確にしておけば、どのカーテンが必要なのかだいたい予想することができるはずです。
①「透けない」が最優先なら、遮光カーテン&遮光ロールスクリーン
「透けない」ことが第一条件なら、カーテンやロールスクリーンは遮光性の高いアイテムを選びましょう。(完全遮光、1級遮光、2級遮光、3級遮光がおすすめです。)
遮光性といえば、お部屋を暗くするためのものというイメージがあるかもしれませんが、透け感を抑えたいときにも重要。
光の侵入を遮ぎる性能があると、シルエットの透け感が少なくなるからです。
特にカーテンをはさんだ空間の明るさに差があるときは、カーテンが透けてしまう可能性が高いので注意しましょう。
遮光タイプは非遮光タイプ(光をとおす)と比較すると、生地に厚みがあるものや裏地がついているものが多いので、プライバシーをしっかり守りたいときにおすすめです。
遮光カーテン
施工業者への依頼が必要ですが、天井にカーテンレールを設置すれば、カーテンを間仕切りにすることができます。
カーテンだとお部屋の間仕切りなど、サイズ幅が大きな場所にも対応できますし、シャーっと動かせるスムーズな開閉性も魅力です。
(ロールスクリーンではくるくるチェーンを送って巻き上げなかったり、大きなサイズだと重量が増して操作しにくくなることがあります。)
透けにくい遮光カーテンなら、プライバシーをしっかり守れるのでおすすめです。
子ども部屋を2人以上で使うときにも、遮光性に優れたカーテンがおすすめです。
2人の生活リズムや寝る時間にズレがあると、電気をつけるときに気を使いますが、間仕切りカーテンを遮光にしておくと、寝ている側のお邪魔になることが減りそうですよね。
ただし、カーテンの取り付けにはカーテンレールが必須なので、設置方法についても合わせて検討しましょう。
カーテンレールの取り付けに関しては、設置場所の下地の有無(木枠があるかないか)を確認し、ビスでしっかりと固定する必要があります。
天井ならどこでも設置できるというわけではないので、ご注意を。
DIYでも設置することはできますが、難易度はかなり高め。
設置が不十分だと脱落事故などトラブルの原因になることもあるので、専門業者に依頼することをおすすめします。
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遮光ロールスクリーン
ロールスクリーンはカーテンのようにウェーブがなく、フラットな表面なのでシンプルな印象に仕上がります。
つっぱり式のロールスクリーンなら、穴開け不要&専用工具も不要!
女性にも簡単に取り付けらますし、壁を傷つけないので賃貸物件への設置にもおすすめです。
ただし、製作できる最大サイズが決まっているので、希望のサイズに対応しているかどうか確認が必要です。
つっぱり式というと、幅が狭い場所にしかできないイメージがありますが、意外と幅が広いサイズでも取り付けができるので、取り付け場所のサイズと照らし合わせながら、つっぱり式も検討してみてくださいね。
▼つっぱりロールスクリーンの製作サイズと価格(びっくりカーペット)
②透け感の許容範囲はどれくらい?
ひと口に「透けない」と言っても、求めるレベルは人それぞれ。
例えばお家に脱衣所がなくて、ほかの人の視界に入るのが心配なら、透けないという条件は譲れないですよね。
一方、玄関からリビングがちらっと見えるのがちょっと気になるな~という程度なら、透け感のある生地で目隠しするだけでも十分かもしれません。
透け感が全くないというとメリットのように感じますが、閉塞感につながるというデメリットもあるので、目隠しが必要なレベルに合わせて、薄手生地ののれんや目隠し用のカーテン(つっぱり棒で設置できるタイプ)を上手に活用しましょう。
こちらは、おしゃれなアコーディオンカーテン♪
端っこに寄せて畳んだときもコンパクトにまとまり、すっきりきれい♡
アコーディオンカーテンは薄手の生地が主流なので透け感はありますが、カーテンのウェーブや色柄効果での目隠し効果が期待できます。
おしゃれなデザインが多いので、うきうき気分で選べる!
▼つっぱり棒で取り付けOK!アコーディオンカーテン特集
③夏涼しく、冬あたたかく!ハニカムスクリーンのすすめ
「ここに扉がないから、この部屋は寒い(暑い)んだ~」と思ったことはありませんか?
特に冷暖房の出番が多い夏と冬は、お部屋の空気を快適に保つための工夫をしたいですよね。
省エネ対策で間仕切りを設置するなら、遮熱断熱性に優れた『ハニカムスクリーン』がいち押しです!
ハニカムスクリーンを断面から眺めてみると六角形が連なる、特殊な構造をしています。
このハチの巣状のスクリーンが空気の壁をつくり、夏は遮熱・冬は保温に抜群の効果を発揮してくれます。
冷暖房効率をUPさせたいときには、ぜひおすすめ♪
遮光機能つきのハニカムスクリーンもあるので、透け感が気になるときにも活用しましょう。
④可能な設置方法を事前に確認しておく
間仕切りを設置する場所は事前に確認をしておきましょう。
間仕切り用のカーテンを吊るそうとしたら、カーテンレールが必要になる場合があります。
部屋の天井にカーテンを吊るすなら、カーテンレールを天井に取り付けます。
また、間仕切りにカーテンではなくパネルドアを設置する場合、新規でドアを取り付けることになるため取付工事費が割高になります。
ただ、賃貸マンションの部屋で間仕切りをする場合は、天井にビス穴を開けたり、ドアフレームの取付工事が不可能なケースもあります。
そんな時は、突っ張り棒を使って間仕切り用のカーテンを吊るす方法を取ります。
突っ張り棒に100円ショップなどで購入できるリングランナーを通せば、カーテンフックを引っ掛けてカーテンを吊るすことができます。
でも、突っ張り棒を取り付ける壁の強度には注意してください。
突っ張り棒ならどんな場所でも取り付けができるイメージがありますが、突っ張る壁は下地のある場所に取り付けてください。
部屋の壁に突っ張り棒をつっぱる場合、強度の弱い石膏ボードの上につっぱると石膏ボードに穴が空くことがあります。
これを防ぐためには、壁の下地(間柱)がある場所に突っ張り棒を取り付けましょう。
また、カーテンレールにもつっぱりタイプがあるので、こちらを使って部屋を間仕切りすることもできます。
部屋を間仕切りする時は、間仕切りの設置場所を確認してから、突っ張り棒やカーテンレールの設置を行ってくださいね!
設置したい場所に適した素材をチョイス
間仕切りを設置する場所が湿気の多い洗面所やキッチンの場合、間仕切りに布製のカーテンを使うと湿気で布にカビが繁殖してしまう危険があります。
また、キッチンは調理で焼いたり炒めたりすると油や水分を含む煙(蒸気)が発生して、間仕切りに使っているカーテンに臭いや汚れが付着します。
そのため、間仕切りをしたい場所の特性に似合うカーテンで間仕切りをしてください。
例えば、洗面所に使う間仕切り用のカーテンには、布製ではなくビニール製のハトメカーテンを使います。
調理で火を使うキッチンでは、難燃・防炎機能を持っていて汚れても洗濯機で洗うことができる化学繊維(ナイロンやポリエステル)製のカーテンを選びましょう!
透けないカーテンで、レイアウトを楽しもう
さかのぼること平安時代。
日本住居の原型である寝殿造りは、なんと扉がほとんどなかったそう。
一つの大きな部屋を間仕切りやすだれなどで、ゆる~く仕切って暮らしていました。
現代のように寝室や書斎などのように部屋の用途を固定するのではなく、そのときの過ごし方や行事などに合わせて、お部屋の間取りを柔軟にアレンジしていたのです。
つまりカーテンやロールスクリーンで空間を区切る方法は、意外にも古典的な方法なのかもしれませんね。
それだけ日本特有の住環境や風土(スペースがせまい、高温多湿)にマッチしているのだと思います。
最近ではリモートワークに伴い、お家でお仕事をするようになった人も多いのではないでしょうか。
生活の場である自宅と仕事の場である自宅という機能を両立させたいときにも、カーテンやロールスクリーンをぜひ使ってみてくださいね。
間仕切りでレイアウト変更をする方法は、家族の人数が変わったり、お部屋での用途が変わったときにも、気軽にチェンジできるのが魅力です♪
うまく活用するとそのお部屋での過ごし方の幅が広がり、快適さがぐっとアップします。
つっぱり棒やつっぱりロールスクリーンなら、壁に穴を開けずに簡単に取り付けができるので、賃貸物件にもおすすめです。
まとめ
カーテンやロールスクリーンは、窓辺の目隠しとしてだけではなく、お部屋の間仕切りとしても役立ちます!
透け感を少なくしたいなら、遮光カーテンや遮光ロールスクリーンを活用しましょう。
間仕切りにイチ押しなのは、つっぱりロールスクリーンです。
穴開け不要なので賃貸でも、安心して取り付けができます。
2メートルを超える大型サイズにも対応しているので、お部屋の間仕切りとしても役立ちます。(最大製作サイズについては、各ページにてご確認くださいませ)
透け感が気になる方は、光をシャットアウトする遮光タイプをお選びください♪