カーペットって身近ではあるけど、敷き方にバリエーションがあることはあまり意識していないかもしれません。
お引越しや模様替えのタイミングで、いつもとは違う敷き方を検討してみても面白いですよね。
また、大きいサイズのカーペットをきれいに敷き込むコツ、家具が上に乗っている場合のカーペットの敷き変え方など、カーペット専門店がご案内いたします。
目次
カーペットの基本的な敷き方
施工業者に頼むのでなく、あくまで一般家庭でできるカーペットの敷き方をまとめてみます。
お部屋全体に敷き込む
敷き詰め、ウォールトゥウォール(Wall to Wall)と呼ばれる敷き方です。
お部屋の床に合わせて、端から端までぴったりとカーペットで覆います。
★部屋全体に敷き込むメリット
- カーペットが滑ってズレることが少ない
- 床全体を覆うことでお部屋が広く見える
- 底冷えを感じにい
部分的にカーペットを敷く
敷き詰めのカーペットに対して、部屋よりも小さいサイズのカーペットを敷くスタイルです。
センター敷き
お部屋の床面より一回り~二回り小さいカーペットを中央に敷くスタイルです。
部屋のサイズや柱の出っ張りなど、あまり神経質にならずに取り入れることができます。
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ピース敷き
センター敷きよりもさらに小さいサイズのカーペットを部分使いにするスタイルです。
カーペット業界ではこういった小さいサイズの敷物を「ピースもの」と呼んでいたりします。
「カーペット」と呼ぶべきか「ラグ」と呼ぶべきかは議論がありますが、今回はカーペットの敷き方の一つの案としてご紹介します。
★部分的にカーペットを敷くメリット
- 移動がすぐにでき、敷き変えがしやすい
- サイズ選びがシビアにならない
- 小さめであればその分価格も抑えられる
ランナー敷き
細長い廊下用カーペットなど人が通る部分にだけに敷く方法です。
キッチンマットもこれに含めてしまっても良いかもしれません。
階段に沿わせて敷くこともあります。
★ランナー敷きのメリット
- 通路の安全、冷たさの軽減
- 細長いスペースでもインテリアコーディネートを楽しめる
重ね敷き
そのまんまなのですが、カーペットを二重にして敷くことです。
部屋全体に敷き込んだカーペットは中々敷き替えできないから、よく汚してしまうところだけ撥水カーペットを重ねたり、クッション性の欲しいところだけ低反発カーペットを重ねたり。
★重ね敷きのメリット
- 部屋に保温性をもたせつつ、部分的に機能やデザインをプラスできる
- 見た目の華やかさ
大きいカーペットの敷き方
様々な敷き方ができるカーペット。
続いて大きいサイズのカーペットを上手に敷く手順とコツについてご案内します。
基本的に部屋全体に敷き込むことを想定しております。
- できるだけ物を部屋から出す
部屋から出せないものは片側に寄せておく - 掃除機や雑巾などで床をキレイにする
水分が残っているとカビの原因になってしまうので、クリーナーや水を使った場合はよく乾かす - 部屋の角に合わせてカーペットを当てる
この際、カーペットの縦横の向きを間違えないように注意する - カーペットをできる範囲まで広げる
- 片側に寄せておいた家具などがあれば、広げたカーペットの上に移動させる
- 残りの範囲にカーペットを広げきる
大きすぎて敷き込みが難しい場合の解決案
1枚物のカーペットですと、6畳サイズでも物によっては20kgを超えることがあります。
もしそのカーペットの12畳サイズなら単純に2倍の40kgに。
その重さのものを玄関先で受け取って、例えば2階や3階上まで運べるでしょうか?
また、カーペットを端からくるくる丸めた丸巻き梱包ですと、6畳サイズでも長さが3m近くになります。
細長いとはいえ、カーブや階段で無理なく運び込めるかはよく検討しないといけません。
ということで、1枚物のカーペットを敷くのが難しい場合の工夫についてもまとめてみます。
タイルカーペットやジョイントマット
40cm角や大きければ60cm角などのパネル状になっているカーペットを敷く方法です。
大きい部屋全体に敷き込む場合でも、数枚ずつであれば持ち運びは楽にできます。
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カーペットをつなぐジョイントキットも!
これは専用工具が必要になるのですが、2分割したカーペットをジョイントすることが可能です。
繋ぎ目はほとんどわからなくなるので、まるで1枚のカーペットのような仕上がりになるんですよ。
この方法であれば重さや搬入経路の問題が解決できることがあります。
重たい家具の下にカーペットを敷く方法
部屋の片隅に年代物の重たいタンスがある・・・なんてことは結構あります。
私の自宅でも天井まであるバカでかい本棚兼デスクがあり、組み立て中に「これはいつか苦労する」と思いながら設置しました。
ちなみにこの家具の下にはタイルカーペットを敷いておいたので、少しの移動であればそのまま引きずるつもりです。(タイルカーペットは次の引っ越しで処分予定)
部屋にぴったりカーペットを敷き込もうと思うと、どうしても一度は家具を移動させないといけません。
1ミリも持ち上がらないレベルであれば、無理せず専門業者に依頼するのが得策ですが、なんとか少しでも浮かせることができるなら創意工夫で家具の移動ができる可能性があります。
家具を移動させる方法
家具の移動にはこんな方法があります。
- バスタオルやダンボールをかませて引きずる
- 家具用のスベリ材でスライドさせる
- ジャッキやキャリーなども一般家庭向きがある
- 専門業者への依頼(一番高額)
家具を2~3cmでも持ち上げることができれば、床との隙間にいらなくなった布やバスタオル、ダンボールなどをかませて引きずることができるかもしれません。
我が家では要らなくなったキルティングのホットカーペットカバーを捨てずに置いておいて、引っ越しや模様替えの時の家具移動に使っています。
間に布地をかませたら、その布の端をもってゆっくりと引っ張ります。
背の高い家具だと転倒すると危ないので、できれば2人以上で動かしたほうが安全です。
あとはいくらか費用が発生してしまいますが、家具の足に使うスベリ材やご家庭用のジャッキ・キャリーを使う方法があります。
これは購入した商品の説明書に必ず従ってご使用ください。
重たい家具の移動に対応していると明記のあるものを使うのが一番です。
こうやって移動ができれば、あとはカーペットの端を家具の下に潜り込ませ少しずつ家具をカーペットの上に載せていきます。
巻いたままのカーペットのロールの上を通すのは非常に危険ですので、一度ロールを広げるなどしてカーペットの端から通すようにしてください。
専門業者の呼ぶとどのくらいの費用になる?
どうしても自力では難しい場合は、やはり専門の業者を呼ぶのが安全です。
当店でもカーペットをご購入されるお客様で、搬入や敷き込みが難しい場合に、一緒に作業員をお手配することがあります。
「1階の玄関から、3階までカーペットを運んで敷いてほしい」
「タンスを動かしてその下にカーペットを敷いてほしい」
「カーペットの敷き込みついでに引っ越しの荷ほどきも手伝ってほしい」
「親が高齢なので、カーペットの搬入から敷き込みまで全部お願いしたい」
などなど、状況に応じて必要な人数でお手伝いスタッフを派遣しています。
費用の目安は、こんな感じです。
柔軟に対応してくれる業者を選ぶのがポイントです。
当店でカーペット購入と同時にお手伝いをご希望いただければ、事前のヒアリング内容を作業員にきちんと申し伝え極力無駄な時間が発生しないよう作業させていただけます。
まとめ
カーペットの敷き方には全体に敷き詰める以外にも、センター敷きや部分敷き、ランナー敷き、重ね敷きなど色々なスタイルがあります。
環境や状況に応じて、適切なカーペットの敷き方をしたいものですね。
もしカーペットが大きすぎて搬入や敷き込みが難しい場合は、タイルカーペットやジョイント(カーペットをつなぐ)も解決策としては有効です。
どういった場合でも家具の移動などが難しいなら、創意工夫をするか専門業者に来てもらうことが必要です。