カーテンについた黒いカビに、思わずげんなりしたことはありませんか?
一見きれいそうに見えるカーテンでも、裾の方をよく見るとカビが生えていることがあります。
カーテンについたカビは見た目的にも衛生的にもよくないので、カビを発見したらできるだけ速やかに対処しましょう。
この記事では『カーテンのカビを取る方法』について解説します。
今回は当店スタッフも一緒にカビ取りに挑戦しますので、一緒に頑張っていきましょう!
目次
カーテンにカビが発生する原因
カーテンにカビが発生する原因は、以下の通りです。
■カーテンにカビが発生する原因■
- 窓の結露
- 加湿器
- 洗濯物の部屋干し
カーテンに発生する黒カビの原因は、大半が『窓の結露』だといわれています。
空気中の水蒸気が冷たい窓に触れることで、水分へと戻ってしまうのです。
ジメジメとした梅雨時期や、お部屋側の窓に結露ができやすい冬場は特にカビやすくなります。
他にも、加湿器の使用や洗濯物の部屋干しも、室内の湿度を高める要因のひとつです。
冬場は加湿器と暖房器具と併用したくなりますよね。
ですが、暖めた部屋に加湿器を使用すると、湿度が高くなる上に、室内外の寒暖差が大きくなるので、たくさん結露が発生してしまいます。
また、洗濯物をカーテンレールに干している方は要注意。
カーテンが濡れた洗濯物に触れて半乾きのままになると、カビが発生しやすくなります。
カーテンのカビを放置すると見た目が悪いだけでなく、人体の健康に影響を及ぼすこともあるので、速やかに対処していきましょう。
カーテンのカビを取るときの事前準備
カーテンのカビを取る際には、事前準備が大切です。
洗濯を始める前に『洗濯表示のチェック』と『漂白剤選び』を済ませておきましょう。
洗濯表示のチェック
そもそもカーテンが洗濯できるのか、漂白できるのかを確かめておく必要があります。
カーテンフックの付近や、端の方についている洗濯表示を確認しましょう。
洗濯できるかどうか
まずは、洗濯できるかを確認します。
洗濯機OK | 手洗いOK | 洗濯不可 |
『洗濯機OK』『手洗いOK』であれば、自宅でカーテンを洗うことができます。
『洗濯不可』のマークのときは自宅で洗濯ができませんので、クリーニング店に相談しましょう。
漂白できるかどうか
カーテンのカビ取りをするときは、漂白剤でつけ置き洗いをします。
なので、漂白できるかも確認しておきましょう。
漂白剤◎ | 酸素系 漂白剤のみ◎ |
漂白不可 |
カーテンを洗う時は、酸素系漂白剤が使えれば問題ないです。
漂白剤が使えないカーテンは、つけ置き用洗剤や中性洗剤でつけ置きしましょう。
漂白剤選び
漂白剤でつけ置きするおとカビをきれいに落とせます。
漂白剤の種類
漂白材は酸素系漂白剤と塩素系漂白剤の2種類があります。
自然由来の成分がメインなので、赤ちゃんやペットのいるご家庭でも安心して使えます。
(例)オキシクリーン ワイドハイター
そのため染料まで脱色してしまうことがあり、色柄物には使用できません。
(例)カビキラー キッチンハイター
カーテンのカビを落とす時は、基本的に酸素系漂白剤を使いましょう。
塩素系漂白剤は漂白力が強すぎて、カーテンが色落ちしてしまう可能性があります。
あくまで最後の手段だと覚えておきましょう。
どうしても塩素系漂白剤を使いたい場合は、自己責任のもと「どうなってもいい!」くらいの覚悟で臨んでください。
カビ落としに重曹は効果ある?
お掃除のときに何かと活躍してくれる重曹。
自然由来の材料で、色落ちの心配もなく使い勝手が良いですよね。
ですが、重曹の洗浄力ではカビ汚れを完全に落としきるのは難しいようです。
カビの臭いや繁殖の抑制には効果があるので、カビ予防として活用していきましょう。
重曹を水に溶かした、重曹スプレーを吹きかけることで菌の繁殖を抑えることができますよ。
【手洗い編】カーテンについたカビの取り方
カーテンに生えたカビは、歯ブラシでこすと落とすことができます。
自宅にあるものでお掃除できるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
準備するもの
カーテンのカビ落としに準備するものは以下の通りです。
■準備するもの■
- 歯ブラシまたは洗濯ブラシ2本
- 清潔な布
- 衣類用中性洗剤
①ある程度の汚れを落とす
本格的にカビを落とす前に、まずは乾燥した状態である程度カビを落としておきます。
カーテンをレールから外す前に、何度か開閉して汚れを落としましょう。
カーテンを取り外したら、歯ブラシで汚れとカビを落とします。
繊維が傷まないよう、優しくトントンと叩くように取り除いてください。
カビは乾燥した状態の方が落としやすいのです。
カーテンが濡れている場合は、ドライヤーや扇風機で乾かしてから落としてくださいね。
②ブラシでカビを落とす
大まかな汚れが落ちたら、いよいよ本格的にカビを落としていきましょう。
先ほどとは別の歯ブラシに中性洗剤をつけます。
(同じ歯ブラシだと、カビ菌が付着しているため。)
カビの生えた面にタオルを被せ、中性洗剤をつけたブラシで裏側から軽く叩きましょう。
カビをタオルに移すようなイメージで、ポンポンとブラシで叩いてください。
汚れを落とすときは、カビ汚れの外側から中心に向かって叩くようにします。
そうすることで、カビが他の部分に滲んでしまうのを防ぐことができますよ。
③濡れタオルで拭き取る
汚れが落ちたら、洗剤と汚れを落としましょう。
清潔な布を水に浸して固く絞り、洗剤と汚れを拭き取ります。
擦ると生地が傷んでしまうので、優しく叩くように拭いてくださいね。
洗剤や汚れが残っていると、再び繁殖してしまうことがあります。
水拭きを何度か繰り返し、完全に洗剤を落としきるようにしましょう。
④カーテンレールに干す
水拭きが完了したら、乾いたタオルで軽く水気を拭き取ります。
その後、カーテンレールに干して乾かしましょう。
カーテンに水分が残らないよう、扇風機などを使ってしっかり乾燥させてくださいね。
【つけ置き洗い編】カーテンについたカビの落とし方
広範囲にカビが広がってしまったときや、手間を掛けずにカビ取りをしたいときは、つけ置き洗いがおすすめです。
今回はスタッフ宅にある、カビの生えたカーテンで実際にカビ取りに挑戦してみました!
↓スタッフが自宅から持ってきてくれたカーテンがこちらです。
うわぁ…裾の黒ずみがひどいですね。(と言うか、全体的に黒ずんでる…。)
カビ取りでどれだけ汚れを落とせるのか、これから実践してみたいと思います!
★カーテンのカビ取り方法★
- ブラシでカビと汚れを落とす
- 酸素系漂白剤でつけ置きする
- 洗濯表示に従い洗う
- カーテンレールに干す
※カビ取りの結果は、洗濯方法を解説した後でお見せしますね。
用意するもの
カビを落とす前に、まずは必要なものを準備していきましょう。
カーテンのカビ落としに必要なものは以下の通りです。
■準備するもの■
- カーテンが入る大きなバケツ
- 歯ブラシや洗濯ブラシ
- ゴム手袋
- 酸素系漂白剤
- 中性洗剤
- ぬるま湯
①ブラシでカビと汚れを落とす
カーテンをレールから外す前に、何度か開閉して汚れを落とします。
カーテンを取り外したら、ブラシで汚れとカビを落とします。
繊維が傷まないよう、優しくトントンと叩きましょう。
②酸素系漂白剤でつけ置きする
洗濯表示よりも低い温度のお湯をバケツにはります。
そこに酸素系漂白剤をいれて、よくかき混ぜましょう。
漂白剤が使えないカーテンは、中性洗剤やつけ置き用洗剤で代用してください。
カーテンを液体につけて、30分ほど放置します。
放置しすぎると生地全体に汚れが広がってしまうので、長時間放置しないでくださいね。
汚れが気になる部分は、軽くつまみ洗いします。
生地を傷めないよう、優しくつまむようなイメージでもみ洗いしましょう。
または、歯ブラシなどでポンポンと軽く擦るのも効果的です。
カーテンをつけ置きした後は、きれいな水ですすぎましょう。
※漂白剤を使う時は、換気を忘れないようにしてください。
③洗濯表示に従い洗う
つけ置き洗いした後は、通常の洗濯方法で洗濯していきます。
中性洗剤やおしゃれ着用中性洗剤で洗っていきましょう。
洗濯方法は、洗濯表示の指示に従ってください。
洗濯機OK | 手洗いOK | 洗濯不可 |
洗濯機OKの場合
洗濯機で洗える場合は、とても楽ちんです。
洗濯機にカーテンを入れて、スイッチを押せばOK!
毛布コース・大物洗いコースなど、カーテン生地に優しい洗濯方法を選んでくださいね。
生地が傷まないよう、カーテンは洗濯ネットに入れて洗いましょう。
手洗いOKの場合
手洗いの場合は浴槽や大きめの桶で手洗いをします。
洗剤を溶かしたぬるま湯にカーテンを入れて、手で押し洗いします。
ゴシゴシもみ洗いすると、生地が傷んでしまうので気を付けてください。
ちなみに…
↓スタッフ宅のカーテンは押し洗いすると、恐ろしいほど洗面器の水が濁っておりました。
カビ以外にもかなり汚れがたまっていたのかもしれません。(反省)
汚れが落ちたら、洗剤が残らないよう3回以上すすぎをします。
④カーテンレールに干す
洗ったカーテンは、30秒ほど脱水にかけます。
やりすぎると生地が傷むので、水がポタポタと落ちてこなくなる程度にとどめましょう。
脱水が完了したら、カーテンレールに干して乾くまで待ちます。
濡れたまま放置すると菌が繁殖してしまうので、脱水後はできるだけ早く干してください。
生乾きにならないよう、天気が良く風通しの良いを選びましょう。
※生地が傷んでしまうので、乾燥機にはかけないでください。
カビ取りの効果を検証
では、スタッフ宅のカーテンがどれだけきれいになったのか、さっそく見ていきましょう。
今回は、洗濯表示の指示に従い、酸素系漂白剤でつけ置き洗い&手洗いをしました。
カーテンが小さいので、つけ置きを30分程度にとどめています。
おおお~!なんか全体的に白くなってる!?(歓喜)
汚れがひどかったところは完全に落ち切っていないものの、つけ置き洗いで裾の黒カビはほとんど目立たなくなりました。
カビ以外の汚れも落ちて、すっきりとした白さが復活したように見えますね。
つけ置きするだけなので、手間もかからずとても簡単でした。
家事の合間に取り掛かれそうです!
カビの汚れがひどいときはクリーニング店に相談
頑固なカビ汚れだと、つけ置き洗いでも落ちないことがあります。
そんな時は、クリーニング店に相談してみましょう。
カビの状態によっては落とせないこともありますが、プロに頼んだ方がきれいになります。
ただ、料金によっては買い替えた方がお得な場合もあります。
まずはクリーニングに相談し、お財布と相談しながら決めていきましょう。
カーテンのカビを予防する方法
カーテンのカビを落とせたら、再び発生しないよう予防することが大切です。
ここでは2つの方法をご紹介します。
カーテンを清潔に保つ
カーテンのカビは、湿度・温度・栄養の3拍子が揃うと発生します。
カビはホコリや食べかすなどなんでも食べてしまうので、カーテンは日ごろから清潔に保ちましょう。
日ごろのお手入れ方法は、週に一回ブラシやハンディモップで汚れを払うだけでOKです。
普段のお掃除のときに、一緒に汚れを落とし手置きましょう。
また年2~3回、季節の変わり目に洗濯するのも効果的です。
たまった汚れを水に流しましょう。
カーテンの洗濯方法はこちらの記事をご確認ください。
結露対策をする
カーテンのカビを防ぐには、『結露がカーテンに触れないようにすること』が最も効果的です。
空気がこもらないように窓を開けて換気をし、結露ができたらこまめに拭いていきましょう。
結露対策としてカーテンライナーを使うのもおすすめです。
カーテンと窓の間に取り付けて使うカーテンライナー。
断熱機能やUVカット機能など、使いやすい機能が備わっていることが多いです。
カーテンライナーを取り付けることで、カーテンが結露に触れて濡れてしまうのを防ぐことができます。
防カビ加工が施されたものなら、カビ予防に効果的です。
お部屋の冷暖房効率アップも狙えるので、ぜひ取り入れてみましょう。
カーテンライナーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
防カビカーテンにする
カーテンの買い替えを検討している場合は、お手入れしやすい抗菌・防カビカーテンがおすすめです。
菌の繁殖を抑えてくれるので、結露の多い窓にも安心してお使いいただけますよ。
まとめ
この記事ではカーテンのカビを落とす方法を解説してきました。
カーテンのカビは、窓についた結露が原因です。
洗濯を行う前には、洗濯表示のチェックを忘れないようにしましょう。
カーテンのカビを落とす方法は以下の通りです。
★カーテンのカビ取り方法★
- ブラシでカビと汚れを落とす
- 酸素系漂白剤でつけ置きする
- 洗濯表示に従い洗う
- カーテンレールに干す
カビを落とすときは、酸素系漂白剤を使ったつけ置き洗いがおすすめ!
つけて置くだけでカビを落とせるので、とっても簡単ですよ。