「カーテンレールを買いたいけど、どれくらいの幅で注文したらいいの?」と迷っていませんか。
「カーテンが吊り下げられたらいいわけだし、だいたいのサイズで大丈夫だよね」と思うかもしれませんが、アバウトに決めると失敗します。
カーテンを機能的に美しく使用するためには、ベストなサイズのカーテンレールを選ぶことが大切です。
正面付け(窓枠の外側)に取り付ける場合には、『窓枠より+ゆとり分』をしっかり確保できるサイズを購入しましょう。
この記事では『カーテンレールのサイズの測り方』について、詳しく解説していきます。
目次
カーテンレールの種類
カーテンレールは種類によって採寸方法が変わります。
カーテンレール幅を採寸する前に、カーテンレールの種類について知っておきましょう!
カーテンレールは大きく分けて『機能性カーテンレール』と『装飾性カーテンレール』に分類されます。
カーテンレールの種類についてはこちらの記事で詳しく説明しているのでぜひご覧ください。
機能性カーテンレール
機能性カーテンレールとは、カーテンの開閉操作がスムーズにおこなえるカーテンレールのことです。
マンションや賃貸に備え付けてあるカーテンレールは、機能性カーテンレールのことが多いですね。
シンプルですっきりとした見た目をしているので、インテリアを問わずお使いいただけます。
機能性カーテンレールは、アルミなどの素材を使用し、軽量で耐久性が高いのが特徴です。
また、レール断面の形状によってC型、角形、I型に分類されます。
レールの本数は「シングル」と「ダブル」があるので、カーテンをつける枚数に合わせて選んでくださいね。
装飾性カーテンレール
装飾性カーテンレールとは、その名の通りおしゃれな装飾のついたカーテンレールのこと。
両端に「フィニアル」と呼ばれる飾りがついていることが多いです。
レールやフィニアル部分にはアルミだけでなく、木材や真ちゅうなど様々な素材が使われます。
デザインの種類も豊富なので、インテリアに合わせてお選びいただけますよ。
装飾性カーテンレールを設置するためには、レール本体+フィニアル部分のスペースが必要になります。
また、重い素材が使われているレールの場合は下地の強度の確認も必要です。
そのほかのカーテンレール
その他、最近ではつっぱり棒のようにカーテンレールを設置できる『つっぱり式カーテンレール』も販売されています。
壁に穴をあけたくない和室の窓や出窓、室内の間仕切りカーテンを設置したいときに便利ですよ。
カーテンを掛けるレール以外だと、壁に掛けて絵や時計などを飾るピクチャーレール、洋服や小物を飾るハンギングバーなどもあります。
自分でできる!カーテンレール幅(サイズ)の測り方
ここからはカーテンレールのサイズの測り方について、くわしく解説していきます。
カーテンレールのサイズは、窓枠の幅を基準にします。
取り付ける位置の周辺に、障害物がないかをチェックしておきましょう。
◇採寸する前に・・・
実際に採寸を始める前に、やっておくことが2つあります。
周囲の障害物を確認する
窓の周辺に障害物となるようなものは、ありませんか?
例えばエアコン、壁、クローゼットの扉などです。
エアコンが窓のすぐ近くにあって、カーテンレールの取り付けを阻む場合、カーテンレールの幅を調整する必要があります。
両端にフィニアル(飾り)がついているカーテンレールで、片側に壁やエアコンがあって取り付けられない場合は、フィニアルを片方だけ外して設置することも可能です。
↓装飾カーテンレール
アシンメトリーなデザインのカーテンレールも、おしゃれですよね。
レールからフィニアル(飾り)を取り外しできないタイプもあるので、購入する前によく確認しておきましょう。
下地を確認する
カーテンレールは下地のある場所に取り付けましょう。
下地のない場所(石膏ボード)にレールを取り付けると、カーテンやレールの重みに耐えきれずに落下してしまう可能性があるからです。
木材のある部分にネジ止めで設置することで、カーテンレールをしっかり固定することができますよ。
下地のある場所は、壁をノックすると見つけることができます。
ノックした時に鈍い音がする場所が、下地のある場所です。
下地チェッカーという専用の道具を使うと、確実に下地のある場所を見つけることができますよ。
取り付け位置を決める
下地のある場所がわかったら、取り付ける位置を決めていきましょう。
カーテンレールの取り付け位置をどこにするかで、必要なサイズは異なります。
窓枠の外側に取り付ける「正面付け」にするのか?
窓枠の内側に取り付ける「天井付け」にするのか?
どの場所に取り付けるのかを、あらかじめ決めておきましょう。
一般的には、カーテンレールは「正面付け」で取り付けられることが多いです。
◇測り方
カーテンレールの幅は、窓枠の幅を基準にして決めます。
正面付けの場合(窓枠外側に取り付ける)
カーテンレールの一般的な取り付け方法は、正面付け(窓枠外側に取り付ける)です。
「正面付け」の場合、カーテンレールを窓枠外側寸法よりも20cm~30cm(左右それぞれに10~15cm)ほど、長くします。
◆正面付け◆
カーテンレールのサイズ=窓枠外寸+20~30cm
※取り付け場所にゆとりがある場合は、上記サイズよりも長くしても構いません。
天井付けの場合(窓枠内側に取り付ける)
カーテンレールを窓枠内側に設置したいときには、「天井付け」で取り付けます。
採寸を間違えて幅がオーバーしてしまうと、窓枠の内側に収まらないことがあるのでご注意ください。
ぴったりよりも、少し短めのサイズで注文しましょう。
カーテンレールのサイズ=窓枠内寸-1cm
窓の内枠に取り付ける場合は、より正確な採寸が求められるので「メジャーのたわみがないか」「平行に測れているか」を確認しましょう。
既製品のカーテンレールで、ぴったりサイズのものを見つけるのは難しいと思うので、サイズをオーダーするか、伸縮式のカーテンレールを選ぶといいでしょう。
工具不要で簡単に取り付けられる、つっぱり式のカーテンレールもおすすめです。
採寸した後のカーテンレールの取り付け方法については、こちらの記事をご参照ください
出窓(カーブ)のカーテンレールの測り方
出窓のカーテンレールは、専用品が販売されています。
手で簡単に曲げられるタイプも販売されているので、窓のカーブに沿わせて取り付けるとおしゃれな窓辺に仕上がります。
カーテンレールを購入する際には、取り付けたい箇所の寸法を測り、それを目安にして注文サイズを決めます。
サイズにはゆとりを持たせて、少し長めのレールを注文しましょう。
実際に窓枠に沿わせた状態で仮止めしてから、余っているところをカットして微調整すると、きれいに仕上がります。
カーテンレールの測り方は難しい?失敗しない採寸のコツ
「カーテンレールの採寸って、なんだか難しそう・・・」という印象はありませんか?
ここで間違えたら、サイズちがいのレールが届いちゃう。
そう思ったら、ちょっと緊張しますよね!
でも、大丈夫。
カーテンレールの測り方自体は、とても簡単です。
ただし・・・
採寸では凡ミス発生率が高く、それが命とりになることがあるので(←大げさ 笑)よーーーーく確認しながら、丁寧に進めていきましょう。
カーテンレールの採寸そのものは、決して難しくはありません。簡単です!
ですが、凡ミスが発生しやすいポイントがたくさんあるので、注意してください。
つまり・・・難しくはないけど、間違えやすいのです~~。
採寸で失敗しないためには、次の3つことに気をつけましょう。
★失敗しない!採寸のコツ★
- 測る場所(測り始めと測り終わり)を正確に。
- メジャーのたわみに注意
- 必ずメモをとる!!
内容が基本的すぎて「そんなん当然やん!(いきなり関西弁)」と思うかもしれませんが、当たり前のことほどうっかりミスにつながりやすいので、注意しながら作業を進めましょう。
コツ① 測る場所(測り始めと測り終わり)を正確に
そもそも測る場所を間違えていたら、数字は狂ってしまいます。
カーテンレールのサイズを決めるときに、基準にするのは窓枠の幅です。
コツ② メジャーのたわみに注意
これは『カーテンレール採寸で失敗あるある』なのですが、メジャーが途中でたわんでいませんか?
幅が広くなればなるほど、採寸は難しいですよね。
2人体制で採寸するか、メジャーの端っこをマスキングテープで仮止めするなどして、メジャーをぴしっと伸ばして測れるように工夫しましょう。
コツ③ 必ずメモをとる!!
手元にメモとペンは用意していますか?
幅の採寸をしたら、すぐにメモをとりましょう。
何か他のことをしている間に(例えば、採寸を終えてから、メモとペンを探し始める)、正確な値を忘れたり、間違えて記憶してしまったりします。
測ったらすぐにメモ!!を心がけましょう。
失敗が心配なときは、プロにお願いしよう
採寸ミスが心配なときには、プロにお願いすることも選択肢に入れましょう。
当店では、カーテンレール出張採寸・取付サービスを実施しています。
本サービスは、当店の商品をご購入いただき、採寸&取り付けを申し込んでいただけるお客様が対象です。
プロにおまかせ!出張採寸・取り付けサービス
「カーテンの採寸って、ややこしそう!」と感じた方は、採寸&取り付け作業をプロにお願いすることも検討してみましょう。
もし採寸をクリアできても、その次は取り付けで四苦八苦しちゃうかもしれませんよね。
日頃からDIYに親しんでいる人ならサクッとできるかもしれませんが、不慣れな人や忙しい人にとっては、カーテンレールの採寸や取り付けは、ちょっと負担が大きいかもしれませんね。
また新築物件の場合など、一度にたくさんの窓にカーテンレールを取り付けるときも手間がかかって大変!なので、業者に依頼するのがおすすめです。
採寸できたらレールを選ぼう!カーテンレール選びの4つのポイント
カーテンレールの採寸を終えたら、いよいよお待ちかねのカーテンレール選びです。(拍手!)
商品を選ぶときってワクワクしますよね~。
ここからはカーテンレールを選ぶときの4つのポイントを解説します。
既製品orオーダー品?
カーテンレールには「既製品」とサイズを指定できる「オーダー品」の2種類があります。
必要なサイズ(幅)の割り出し方法は、どちらのカーテンレールも同じです。窓枠を基準にして決めましょう。
ここからは既製品カーテンレールとオーダー品カーテンレールについて、詳しく解説していきます。
既製品のカーテンレール
既製品のカーテンレールは、豊富な種類とリーズナブルなお値段が魅力です。
既製品のカーテンレールは大きく分けて以下の3サイズに分けられます。
- 1m前後:小窓
- 1.82-2m:外に出入りできる掃き出し窓
- 2.73-3m:3枚ガラスなどの大きな窓
自宅の窓にぴったりなサイズが見つからない場合は、幅を調整できる伸縮タイプがおすすめです。
既製品のカーテンレールはサイズが決まっているので、採寸後にサイズを算出しても、窓にぴったりのレールを見つけるのは難しいでしょう。
あくまでカーテンレール幅を決めるときの目安として、参考にしておくといいですね。
カーテンレールは長いぶんには問題ないので(取り付け場所にゆとりがあれば)、既製品を購入する場合には、算出した値よりも長めを選ぶようにしましょう。
既製品のカーテンレールは、ホームセンター、インテリアショップ、ネットショップなどで購入できます。
カットオーダー(オーダー品)のカーテンレール
オーダー品のカーテンレールは、1cm単位でサイズの注文ができます。
サイズオーダーをするときは、オーダー対象品のレールを購入してから、オプションでカットサービスを選択しましょう。
窓のサイズに合わせてぴったり施工することができるので、ぴったりサイズでレールを取り付けたい方や、取り付けスペースが足りない場所にもおすすめです。
オーダー品カーテンレールの中には、両方の端っこに飾り(フィニアル)がついているおしゃれなデザインもあります。
この場合はレール本体だけでなく、フィニアルのスペースも含めて取り付け可能か検討してみましょう。
サイズオーダーができるカーテンレールは、インテリアショップ、ネットショップなどで購入できます。
色
窓辺をおしゃれに演出したいなら、カーテンレールの色にもこだわりましょう。
と言っても、カーテンレールはカーテンやラグのように色数が多いわけではありません。
なので、壁やカーテンなど他のアイテムとの色合わせを意識して選びます。
カーテンレールを目立たせたくないときは、壁の色と同じアイボリーやベージュのレールにしましょう。
壁との一体感が生まれ、まとまりのあるコーディネートになります。
カーテンの色と揃えると、窓を広く見せることができますよ。
遊び心をプラスしたいときは、壁やカーテンと対照の色のカーテンレールを取り付けてみてくださいね。
素材
カーテンレールは素材によっても雰囲気が変わります。
装飾性カーテンレールの場合は、カーテンレールの素材にもこだわることでインテリアの統一感をアップさせてくれますよ。
鋼やアルミなどの素材は、アイアン系のカーテンレールやアンティーク系のカーテンレールに多いです。デザインによって雰囲気が変わるので、部屋との相性を見ながら選んでみてくださいね。
木の風合いを感じられる木製のカーテンレールは、北欧風のインテリアやナチュラルなインテリアと相性が良いです。和室に取り付けてもすんなりと馴染みそうですね。
最近では木目がプリントされたアルミ製の機能性カーテンレールなども販売されています。木製のカーテンレールよりもお手頃価格でナチュラルな雰囲気を楽しめますよ。
素材やデザインにもぜひこだわってみてくださいね。
まとめ
この記事では、カーテンレールの測り方について詳しく解説してきました。
注文サイズは、窓枠を基準にして算出します。
正面付け(窓枠の外側に取り付ける)の場合には、窓枠よりも20cm~30cmほど長めのサイズを注文しましょう。
カーテンレールの採寸は決して難しくないのですが、数字を間違えると失敗してしまいます。
正確なサイズを注文できるように、「採寸場所をよく確認する」「メジャーのたわみに注意する」「メモをとる」ことを心がけましょう。