すっきりとした縦ラインが魅力のバーチカルブラインド。
バーチカルブラインドには、『正面付け』『天井付け』という2種類の取り付け方法があります。
取り付ける場所によって、取り付け方法や採寸方法が変わるので購入前にチェックしておきましょう。
この記事では、窓装飾プランナーが『バーチカルブラインドの取り付け方法』について解説します。
目次
バーチカルブラインドとは？
バーチカルブラインドとは、羽根（ルーバー）が縦向きになっているブラインドのことです。
バーチカルブラインドは、縦にすらりと伸びたラインが美しいですよね。
縦ラインによって高さが強調されるので、お部屋を広く、スタイリッシュに見せることができます。
カーテンのように横向きに開閉するので、掃き出し窓などの大型窓にも取り付けやすいです。
ホテルや商業施設に使われることの多かったバーチカルブラインドですが、最近では一般のご家庭でも使われています。
生地の機能やカラーバリエーションも豊富で、取り付ける窓に合わせて商品を選ぶことができますよ。
バーチカルブラインドの取り付け方法
バーチカルブラインドの取り付け方法は、大きく分けて2種類あります。
窓枠内や天井に取り付ける『天井付け』と、窓枠正面に取り付ける『正面付け』です。
ここでは、天井付けと正面付けそれぞれの特徴について解説します。
正面付け
正面付けは、窓枠の正面にバーチカルブラインドの取り付けえる方法のことです。
窓枠を覆うように取り付けることで、遮光性や遮像性を高めることができます。
窓を大きく見せたいときにも、正面付けがおすすめです。
天井付け
天井付けとは、窓枠やお部屋の天井にバーチカルブラインドを取り付ける方法のことです。
天井付けの場合は、カーテンボックスや窓枠の内側に設置することが多いです。
すっきりとシンプルな窓辺になります。
お部屋の天井に、天井付けで取り付けると縦のラインが強調されてダイナミックな窓辺を演出できますよ。
バーチカルブラインドは
カーテンレールに取り付けできる？
窓にカーテンレールがついている場合、できることならそのレールを利用して設置したいですよね。
ですが、残念ながらバーチカルブラインドはカーテンレールに設置することはできません。
なぜなら、バーチカルブラインドには重量があるからです。
カーテンレールがバーチカルブラインドの重みに耐えられず変形・破損してしまう危険性があります。
窓にカーテンレールがついている場合は、レールを取り外してバーチカルブラインドを取り付けましょう。
横向きのブラインドやロールスクリーンなら、カーテンレールに取り付けできる商品も販売されています。
もし既存のカーテンレールをそのまま活用したいときは、ブラインドやロールスクリーンの設置も検討してみてくださいね。
詳しくはこちらの記事でも紹介しています。
場所別！バーチカルブラインドの取り付け方法
バーチカルブラインドは取り付ける場所によって、最適な取り付け方法が異なります。
採寸前にどの場所に、どの取り付け方法で設置するのか決めておきましょう。
ここからは、場所別にバーチカルブラインドのおすすめ取り付け方法を紹介します。
窓枠の外側・正面
窓枠の外側や正面に取り付けたいときは『正面付け』で設置しましょう。
窓枠の上側にバーチカルブラインドのレールが来ることになります。
通常のカーテンと取り付け方法が似ていますね。
窓を全体を覆うことができるので、遮光性・遮熱性がアップします。窓を大きく見せる効果も期待できますよ。
サイズの決め方
バーチカルブラインドを正面付けする場合は、窓枠より少しゆとりを持たせたサイズで注文します。
注文幅は窓枠の外側の寸法を採寸します。
注文幅＝窓枠外寸＋20cm
窓枠の外寸から、左右それぞれ10cm以上はみ出るように注文しましょう。窓枠外寸よりも大きいほど、光漏れを抑えることができますよ。
正面付けの丈の決め方は窓の種類によって変わります。
腰高窓の場合は、下からの光漏れを防ぐために窓枠外寸より大きいサイズで注文しましょう。
注文幅＝窓枠外寸＋10～20cm
窓枠よりも長めに設定することで、光漏れを減らすことができます。
掃き出し窓の場合は、床に生地がつかないように少し短めで注文しましょう。
注文幅＝取り付け位置から床まで－1～2cm
カーテンボックス
※こちらはお客様から頂いたレビュー写真です。
カーテンボックスにバーチカルブラインドを取り付けることで、レール部分が隠れて見た目がきれいになります。
すでにカーテンボックスが取りついている場合にも使える取り付け方法です。
カーテンボックスに取り付ける場合は、ボックス内に『天井付け』で設置します。
バーチカルブラインドがカーテンボックスに収まるかどうか、カーテンボックスの奥行きを確認しておきましょう。
サイズの決め方
カーテンボックスに取り付ける場合は、ボックスの内寸を基準にします。
注文幅＝ボックス内寸－1cm
ぴったりサイズで注文すると収まらないことがあるので、ボックスの内寸より少し小さいサイズで注文しましょう。
カーテンボックスに取り付けるときも、窓の種類によってサイズの決め方が変わります。
腰高窓に取り付ける場合は、光漏れを防ぐため窓枠より少し長めに注文します。
注文丈＝取り付け位置から窓枠下端＋10cm
掃き出し窓に設置するときは、床に裾がつかないよう少し短めの丈で注文します。
注文丈＝取り付け位置から床まで－1～2cm
どちらも、正面付けのサイズの決め方とほとんど同じですね。
窓枠の内側
窓枠内に設置するときは『天井付け』で設置します。
窓枠内に収まるので、窓のすぐそばに家具を置いている場合にもおすすめの取り付け方法です。
モダンなインテリアや、窓辺をすっきりと見せたいときに活用できそうですね。
一方で、窓枠内に設置すると、たたみ代が窓の一部を覆ってしまうのがデメリットです。
たたみ代の幅をチェックしておき、気にならないか事前に確認しておきましょう。
サイズの決め方
窓枠内に設置する場合は、他の取り付け場所よりもサイズ選びがシビアになります。
窓枠ぴったりに取り付けできるよう、慎重に採寸をおこなってください。
注文幅＝窓枠内寸から－1cm
注文丈＝窓枠内寸から－1～2cm
窓枠の内側に設置するなら、窓枠の内側寸法よりも全体的に小さい（－1cm）サイズで注文することになります。
掃き出し窓の場合は、裾が床面に当たるので－2cm程度で注文するのがおすすめです。
天井
お部屋の天井に取り付ける方法もおすすめです。
天井から床まで吊るすことで、壁一面をダイナミック演出できます。
縦長のシルエットによって高さが強調され、お部屋全体が広く感じられますよ。
天井には、天井付けで設置しましょう。
窓枠正面に取り付けるときと同じように、窓枠より大きい幅で注文することで光漏れを少なくすることができます。
サイズの決め方
バーチカルブラインドをお部屋の天井に取り付けるときは、天井から床までの長さを採寸します。
注文幅＝窓枠外寸＋20cm
注文丈＝天井から床まで－1～2cm
天井付けの場合は、窓を覆うことさえできれば好きに決めていただいて大丈夫です。
例えば、こちらの写真のように壁一面をバーチカルブラインドで覆ってしまうのも素敵ですね。
丈については、床に裾がつかないように少し短いめに注文するようにしましょう。
注文サイズが決まったら、忘れないうちに素早く注文しましょう。
賃貸おすすめ！
ネジ穴不要でバーチカルブラインドを設置できる『ワクラクプレート』
「バーチカルブラインドを賃貸でも取り付けたい！」
「壁に穴を開けずにバーチカルブラインドを設置したい！」
そんなお客様のリクエストにお応えして、ネジ穴を開けずにバーチカルブラインドを設置するアイテム『ワクラクプレート』を開発しました！
木枠をギュッと挟むことにより、バーチカルブラインドやカーテンレールなどの窓周りアイテムを固定します。
器具を安定させるために小さな穴（1mm程度）ができますが、画鋲と同じくらいの大きさなので賃貸でもお使いいただけます↓。
正面付けて設置できるので、窓枠をしっかりと覆うことができますよ。
バーチカルブラインドを設置するときは、木枠に接触しないよう専用のオプションパーツ『持ち上げプレート』を使用して取り付けてくださいね。
種類が豊富！おしゃれなバーチカルブラインド
当店びっくりカーペットでは、サイズオーダーのバーチカルブラインドをリーズナブルな価格で提供しています。
カラーバリエーション豊富で、お部屋のテイストに合わせてお好みのカラーをお選びいただけますよ。
バーチカルブラインドで、お部屋をアップグレードさせましょう！
バーチカルブラインドを取り付けで失敗しないためのコツ
バーチカルブラインドは設置するときに注意が必要な場合もあります。
ここからは、バーチカルブラインドを取り付けるときに失敗しないためのコツを紹介します。
下地があるかどうかを確認
バーチカルブラインドは重さのある窓周りアイテムです。
そのため、石膏ボードに取り付けると強度が足りず、落下や破損の原因となってしまいます。
バーチカルブラインドは、必ず下地のある場所に取り付けるようにしましょう。
下地のある場所は『下地探し』という器具を使えば簡単に見つけることができます。
下地探しがないときは、壁をノックして確かめましょう。
窓上部の壁を軽く叩いてみて、軽い音がする場所は下地がありません。鈍い音がする場所には下地があります。
これから家を建てる場合は、事前に伝えておき下地を入れてもらってくださいね。
たたみ代を考慮する
バーチカルブラインドは、サイドに『たたみ代』が発生します。
正面付けや部屋の天井に取り付けるときは、たたみ代の幅も考慮して幅を決めるようにしましょう。
窓枠と同じサイズにしてしまうと、バーチカルブラインドを開いたときに『たたみ代』が窓の中に残ってしまいます。
たたみ代を確認しておき、バーチカルブラインドがどのくらい窓を覆ってしまうのか事前に確認しておきましょう。
窓の幅にたたみ代をプラスした幅で注文すると、たたみ代が窓の外に収まってすっきりした印象になりますよ。
正しく採寸する
バーチカルブラインドは、取り付ける場所や取り付け方法によって必要な寸法も変わります。
採寸を間違えると取り付けできないことがあるので、サイズ選びは慎重におこないましょう。
とくにカーテンボックスや窓枠内に設置する場合は、採寸方法を間違えてしまうと枠内に収まらなくなるので注意が必要です。
馴染みの少ないバーチカルブラインドは、カーテンにはないメリットやデメリットがたくさんあります。
購入してから「こんなはずじゃなかった！」と後悔しないためにも、事前にメリット・デメリットを知っておきましょう。
バーチカルブラインドのデメリットについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
この記事では、バーチカルブラインドの取り付け方法について解説してきました。
バーチカルブラインドには、正面付けと天井付けの2種類の取り付け方法があります。
取り付ける場所に合わせて、どちらの方法で取り付けるか考えておきましょう。
窓枠の内側や外側、天井、カーテンボックスなどに取り付けることができます。
バーチカルブラインドは重量があるため、カーテンレールには取り付けできないので注意が必要です。
しっかりと固定できるよう、バーチカルブラインドは下地のある場所に設置するようにしてくださいね。
