冬は暖房で部屋を温かくして過ごしているご家庭がほとんどだと思います。
でも、暖房を使っていると暖房器具による火事が心配ですよね。
こたつをつけっぱなしにしたまま外出して出先で焦ったという経験をお持ちの方はいませんか?
こたつは他の暖房器具と比べて火災が発生する心配が少ないですが、絶対にこたつが原因で出火しないわけではありません。
こたつをつけっぱなしにしたとき、火事が起こる危険はどのくらいあるのか、こたつを安全に使う方法を解説しますね。
目次
こたつのつけっぱなしで火事になる?
冬は空気が乾燥するため火災が発生しやすい気象環境で、火が燃え広がるスピードも早く火事の被害も大きくなります。
屋外だけでなく室内でも空気が乾燥していると火災が起こりやすく、年間を通して冬は特に火事の発生件数が増加します。
冬(1月~3月)の総出火件数 | 11,337件 |
こたつが原因の出火件数 | 25件 |
※参照元:総務省消防庁-消防統計令和4年より
冬の総出火件数は1万件以上で、その内の約5,000件が建物火災です。
この建物火災の出火原因の多くは、たき火やタバコですが、ストーブなどの暖房器具が原因の出火も少なくありません。
冬の火事で、こたつが出火原因となる火災件数は例年で約25件ほどと他の暖房器具と比べて少ないです。
ですが、こたつが火事の原因になる可能性はゼロではないので、こたつを使用する際は火事を起こさないように注意して使用する必要があります。
こたつから出火する原因とは
石油ストーブなどの直接火を起こして空気を温める暖房器具と比べて、こたつは火災が起きにくい暖房器具です。
では、火事が起きにくいこたつは、どんなときに出火するのか、こたつから出火する原因をいくつかご紹介しますね。
原因1.こたつ布団に引火
こたつのヒーターの熱でこたつ布団が引火するケースがあります。
こたつ布団をこたつ内部に押し込んだ状態で使用していると、ヒーターとこたつ布団が接触して出火することがあります。
また、こたつと一緒に座椅子を使用していると、座椅子を動かしたときにこたつ布団を巻き込んでしまってこたつ内部に入ることもあるので注意してください。
こたつをつけっぱなしの状態でこたつ布団を押し込んでしまうと、出火する危険が増すので注意が必要です。
それと、こたつ布団の近くで石油ヒーターや電気ヒーターなどの他の暖房器具を使っていると、そのヒーターの熱でこたつ布団から出火する危険もあります。
原因2.電源コードから出火
こたつの電源コードの一部が何らかの理由で断線して、コードがスパークして出火することがあります。
こたつの電源コードをぐるぐるに巻いてキツく縛った状態で長期間保管しておくと、電源コードが断線しやすくなります。
また、長い電源コードが邪魔なので、余った電源コードを束ねたままの状態でこたつを使用すると、コード内部が傷ついて出火することがあります。
電源コードが断線した状態でこたつをつけっぱなしにすると、火事になる危険が増します。
そのため、電源コードはキツく縛って保管したり、束ねたまま使わないようにしましょう。
原因3.こたつのヒーターユニットから出火
こたつはヒーターによってこたつ内部を温めます。
このヒーターユニットが何らかの理由で故障すると、出火することがあります。
ヒーターユニットが故障する理由はいくつか考えられます。
- ヒーターユニットを分解・改造した。
- ヒーターユニット内部に異物が入ったまま使用した。
など
故障したままのヒーターユニットをつけっぱなしで使用するとヒーターユニットから出火する危険が増します。
そのため、ヒーターユニットに何らかの異常を感じられたら、ヒーターユニットだけを新しくしたり、こたつを買い替えることをおすすめします。
原因4.こたつ内部に入れた衣類に引火
冬は寒さで服を着替えるのも嫌になることがありますよね。
冷たい服を着るのが嫌で、こたつの中に衣類をつっこんで温めた経験のある方もいるのでは?
また、生乾きの洗濯物をこたつの中に入れて乾かそうとした人もいるのではないでしょうか。
衣類を温めるためにこたつの中に入れると、衣類がヒーターに接触してそこから出火することがあります。
冷たい服を着るのは嫌ですが、こたつ内部で服を入れて温めると火事になる危険があるので注意してください。
火事を防ぐこたつの安全な使い方
こたつによる火事を防ぐには、こたつを正しく使うことが大事です。
こたつの安全な使い方をご紹介しますね!
こたつをつけっぱなしにしない
こたつをつけっぱなしにしていると火事が起こる危険が増します。
こたつはつけっぱなしにするのではなく、こたつを使わないときは電源を切りましょう。
こたつの電源を切るのを忘れるかもしれないと心配な方は、スマートプラグでこたつの電源をON/OFFする方法もあります。
スマートプラグはご自宅のWifiを通してネットワークで繋がっているので、外出先でアプリなどを使ってスマートプラグを操作して電源をON/OFFすることができます。
こたつをつけっぱなしにしていると火事の危険が増すだけでなく、電気代も無駄になります。
こたつはこまめに電源を切り、電源の切り忘れをしないようにしましょう。
故障したこたつは使用しない
こたつを故障したまま使用を続けると、出火する危険度が増します。
こたつの寿命は約10年ほどで、古いこたつほど故障する可能性が高くなります。
こたつが故障しているかどうかを判断するポイントはいくつかあります。
- こたつの電源を入れているのにヒーターが点かない。
- ヒーターを強設定にしているのに温かくならない。
- ヒーターの温度設定が機能していない。
など
このような症状が見られるこたつは故障している場合があります。
故障したこたつは、新しいこたつに買い替えるなどして、出火する危険を少しでも回避しましょう。
ヒーターユニットを掃除する
こたつやヒーターユニットは掃除をしてから使用してください。
冬以外はこたつを押し入れに仕舞っているというご家庭では、こたつにホコリなどの汚れが付いています。
ヒーターユニットにホコリが付いていると、電源を入れたときホコリがヒーターの熱で燃える危険があります。
そのため、こたつを使用する前に掃除をしてホコリなどの汚れを落としてから使用してください。
ヒーターユニットの掃除は、パソコンなどの掃除で使うエアースプレーがおすすめです。
エアースプレーならヒーターユニットに付いたホコリを吹き飛ばすことができて、ヒーターユニットを取り外す手間もかかりません。
エアースプレーを使うとホコリが舞うので、こたつを屋外に出してエアースプレーを使いましょう。
火事になりにくい機能を持つこたつを選んで使用する
こたつには色んな種類がありますが、その中でも火事を防いでくれる便利な機能を持つこたつを選びましょう。
こたつの便利な機能には以下の物があります。
- 温度調節機能
- 人感センサー機能
- タイマー機能
温度調節機能は、こたつ内部の温度が高くなると自動的に温度調節を行ってくれる機能です。
人感センサー機能は、人がこたつに入ったときにセンサーが感知してヒーターのON/OFFを切り替えてくれる機能で、こたつをつけっぱなしにして外出してしまった時に役立ちます。
タイマー機能は、あらかじめ決めていた時間でこたつの電源をOFFにする機能で、こたつで寝てしまったときにも役立ちます。
こたつをつけっぱなしで使ったときの電気代
こたつをつけっぱなしにすると火事の危険が増すだけでなく電気代もかかります。
こたつをつけっぱなしで使ったときの電気代が気になる方も多いと思います。
こたつの電気代は、使用するこたつの電力消費量と電気料金単価、使用時間がわかれば電気代を計算することができます。
こたつを24時間つけっぱなしで使用した場合の電気代は184.6円~369.2円です。
(※この電気代は参考金額です。)
また、契約する電力会社や使用するこたつの電力消費量によって電気代は違います。
こたつや他の暖房器具の電気代が気になる方はこちらの記事も参考にしてください。
おすすめのこたつアイテム一式
こたつを新しくすることで、ヒーターの故障や電源コードの断線で出火して火事が起こる危険を減らすことができます。
同じこたつを10年以上使用しているという方は、安全のためにも新しいこたつを購入するのを検討してみてはいかがでしょうか。
こたつだけでなく、おすすめのこたつ布団とこたつ敷きもご紹介しますね!
こたつ
一人暮らしにピッタリの1人~2人用こたつから、家族みんなが一緒に使える4人~6人用のおすすめこたつをご紹介します。
冬だけでなく年間を通してリビングのテーブルとして使えるおしゃれなこたつテーブルです。
古いヒーターユニットを新品のヒーターユニットに交換してこたつが原因の火事を防ぎましょう。
コンセント・USBポート付きスッキリボディのこたつテーブル
『ユービー ブラウン 約105cmx75cmx38cm』
オールシーズン使える!在宅ワーク・勉強に便利!電源付こたつテーブル
オールシーズン気軽に使える!一人暮らしにぴったりこたつテーブル
『コッサ クリアホワイト 約90x60x38cm』
光沢がきれいで耐水性に優れたラッカー塗装天板。コンパクトで使いやすいこたつテーブル。
こたつ布団
ふかふかのこたつ布団で寒い冬をぬくぬくで過ごしましょう!
こたつ布団の裏面にボアが入っていると温かく、ヒーターの温度を低く設定していても寒さをあまり感じず過ごすことができます。
こたつ敷き
こたつ敷きは防炎効果のあるラグ・カーペットを使うのがおすすめです。
ウール製のラグ・カーペットなら防炎効果だけでなく、通気性と保温効果もあるのでこたつ敷きにピッタリです。
まとめ
こたつが原因での火事は冬の1月~3月の期間で約25件、年間だと約50件ほどです。
この出火件数は年々減少傾向で、こたつの性能が向上したのに比例してこたつによる火事は減っています。
でも、こたつをつけっぱなしにしていると火事になる危険は高まります。
こたつのヒーターユニットはこまめに掃除をしてホコリが付いたまま使わないようにしましょう。
また、故障したヒーターユニットや電源コードは新しい物に交換したり、新しいこたつに買い替えるようにしてください。
日頃からこたつの処理はしっかりと行い、スマートプラグなどのアイテムを使ってタイマー設定を行うなどしてこたつが原因で火事にならないように注意して使用してくださいね。