バッグや衣類からカーペットまで、幅広く使われている素材ナイロン。
実はラグの素材としても、とても優秀なんです!
とはいえ、
「ラグってやっぱり、ウールとか天然の素材のほうがいいんじゃないの?」
「ナイロンってよく聞くけど、いまいちどんな素材なのかわからない。」
「ナイロンとかポリエステルってよく聞くけど、実際どう違うの?」と、繊維や素材って謎に包まれていることも多いですよね。
ナイロンだけでなく、ラグに使われている素材にはそれぞれ特徴があり、
特徴がわかれば自分のライフスタイルや好みに合ったラグを選ぶことができるようになります。
そこで今回はラグに使われている「素材」と「ナイロンの特徴」について詳しくお伝えいたします。
目次
ラグ選びのポイントは「素材」
「ラグの選び方がわからない。」
「ラグが欲しいけど、デザインだけで選んでいいの?」と悩んでいませんか?
ここでは、ラグ選びのポイントについて解説していきます。
素材VSデザイン
ラグを選ぶときにデザインやカラーはこだわりたい重要なポイントだと思います。
部屋の面積の大部分を占めるラグは、お部屋の雰囲気もガラリと変える影響力を持っていますから。
ですが、デザインがよくても機能面がいまいちだと使い勝手がよくないですよね。
「デザインがよくて買ったものの、汚れても洗えなくて染みが残ってしまった。」
「色や厚地のふかふかな感触が気に入っていたけど、すぐにへたってしまい買い替えた。」なんて悲しい経験をされた方もいるのでは?
長く快適にラグを使うために重要なポイントは、ラグの「素材」です。
素材には耐久性に優れたものやクッション性に優れたものなど、それぞれ特徴があります。
ラグ選びでは、デザインはもちろんのこと生活スタイルに合った素材を選ぶことが重要なのです。
素材別の特徴比較
素材それぞれの特徴
では、カーペットの素材には一体どんなものがあるのでしょうか?
ここでは代表的な繊維である
ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、ウール、アクリルの5種類の特徴についてご説明いたします。
ナイロン
ナイロンは石油をもとに作られた繊維のことで、工業化に成功した初めての合成繊維でもあります。
水にぬれても強度がほとんど変わらず、カビや虫害の影響を受けないことが特徴です。吸水性が低いため手洗いしても乾きやすいです。
また、摩擦強度が5つの繊維の中で最も高く、耐久力もあることからホテルや商業施設などで広く使われています。
ナイロンとポリプロピレン、ポリエステルは
三大合成繊維とも呼ばれています。
ポリプロピレン
ナイロンと同様強度に優れていて、カビなどにも効力があります。
一方で弾力性が乏しく、染色がしにくいため産業資材として使われることが多いです。
ポリエステル
強度が高くてしわになりにくく、染色がしやすいことが特徴です。
耐熱性、しなやかさに優れているため、衣類の素材やカーテンの素材として多く使われています。
ウール
湿気の吸放出性、クッション性、難燃性、保温性など優れた特徴を多く持っていますが、水を含むと縮む可能性があります。
ウールは古代から手織絨毯や、衣類の素材としても使われています。
アクリル
ウールとよく似た特徴を持ち、クッション性や保湿性がある。シワになりにくく発色性が良いのも特徴。
ラグ・カーペットに使われているほか、他の繊維と混紡して織物や編み物にすることが多いです。
素材の性能を徹底比較!一番使いやすい素材は?
素材の大まかな特徴についてお伝えしましたが、実際にラグを購入するとなると、どの素材が自分に合っているのか迷ってしまいますよね。
機能性においても、デザイン性や耐久性など様々な種類があります。
ご自身のライフスタイルに合った機能を備えた素材を選ぶようにしましょう!
ここでは、
- 耐摩耗性…素材の擦れ切れにくさ
- 弾性回復力…素材のクッション性の持続力 ※耐摩耗性と合わせて耐久性があるか見ることができます
- 染色…染めやすさと発色の良さ
- 防虫・防カビ…害虫やカビの侵されにくさ
- 汚れ落ち…汚れにくさ、汚れの落ちやすさ
- 防炎…火炎への耐性
以上の6つの観点から、それぞれの機能を比較いたします。
ナイロン | ポリプロピレン | ポリエステル | ウール | アクリル | |
耐摩耗性 | ◎ | △ | 〇 | △ | △ |
弾性回復力 | ◎ | × | 〇 | ◎ | △ |
染色 | 〇 | △ | △ | ◎ | ◎ |
防虫・防カビ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | ◎ |
汚れ落ち | △ | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
防炎 | 炎に溶ける | 炎に溶ける | 炎に溶ける | 燃えにくい | ものによって急速に燃える |
◎が多く、機能性が高いのはナイロンとウールですね。
ウールは染色のしやすさやクッション性に優れている反面、擦り切れやすく虫やカビに侵されにくい弱点があります。
ナイロンは耐久性をはじめとして全体的に機能性が高く、弱点も少ないためラグやカーペットに最適な素材であるといえるでしょう。
実力NO.1!ナイロン素材の4つの魅力とは?
他の素材と比べても機能性に優れたナイロン。
そんな実力NO.1のナイロン素材の魅力は以下の4つです。
- 耐久性に優れている
- へたりにくく弾力性がある
- 遊び毛や毛玉が発生しにくい
- 油・カビ・虫害を受けない
魅力①耐久性に優れている
ナイロンの良さは、なんといってもその耐久性にあります。
耐摩耗性や弾性回復力は他の素材よりも格段に優れているため、商業施設やホテルなど土足で歩く場所のカーペットにも使用されています。
魅力②へたりにくく弾力性がある
「色や厚地のふかふかな感触が気に入っていたけど、すぐにへたってしまい買い替えた。」という経験はありませんか?
ナイロンは弾性回復力に富んでいるため、購入時のふわふわ感を長く楽しむことができます。
魅力③遊び毛や毛玉が発生しにくい
「デザインがよくて買ったものの、毛玉がたくさん出てお手入れが大変だった。」ということはありませんか?
ナイロンはフィラメント糸のため、毛玉がほとんど出ません。
また、遊び毛(カーペットから発生する綿埃のようなもの)も発生しにくくなっています。
(こんなにフカフカな生地でも、毛玉がほとんどでないんです!)
ナイロンはフィラメント糸
ラグ・カーペットの繊維は、素材の種類とは別に繊維の形状によって分類することができます。
繊維の形状には、大きく分けてフィラメント糸と紡績糸の2種類があり、ナイロンはフィラメント糸になります。
フィラメント糸は長い繊維を集束して撚りをかけた繊維のことです。
長い繊維がもとになっているため、毛玉や遊び毛が発生しにくいのが特徴です。
紡績糸はウールやコットンなど短い繊維を撚り(より)をかけた繊維のことです。
短い繊維なので、毛玉や遊び毛が発生しやすいです。
魅力④油、カビ、虫害を受けない
日本は湿気が多いためカビが生えやすい環境となっています。
ナイロンをはじめとした化学繊維はカビ・虫害を受けません。
また、ナイロンは吸水性が低いため手洗いなどをした後も乾燥しやすく、お手入れしやすいことも大きな魅力です。
日光によって変色する恐れがあるため、ラグを干す際は陰干しするようにしてくださいね。
毛足の長さ別!おすすめナイロンラグ
優れた性能を持つ素材ナイロン。
毛足の長さによってふわふわ感やさらりとした質感をお楽しみいただけます。
当店でおすすめのナイロンラグを毛足の長さ別にご紹介いたします。
お部屋のアクセントに!ふわふわシャギーラグ3選
近年繊維の研究は目まぐるしく進み、思わず寝そべりたくなるようなふわふわナイロン素材もたくさんあります。
ダニや遊び毛の心配が少なく、耐久性にも優れているため、柔らかな感触をより長くお楽しみいただけます。
その手触りに一目惚れ。艶やかな糸とボリューム感で抜群の高級感!ナイロンシャギーラグ
『ジェム プラチナ』
ツヤやかで表情豊かな12色展開!ふわっと柔らかいかさ増し加工ナイロン使用で年中快適!
お手入れ簡単!毛足短めラグ4選
毛足の短いラグはお手入れ簡単で、汚れに強いものやはっ水加工など機能性に優れたカーペットも多いです。
ダニやカビも発生しづらいため、部屋全面に敷くカーペットとして使うのもおすすめです。
まとめ
この記事では「ラグの素材」と「ナイロンの特徴」についてご紹介してきました。
遊び毛が少なく、耐久力にも優れているナイロン素材。
購入時のふわふわ感や品質を長く楽しむことができるのがナイロンラグの最大の魅力です。
実際に購入するときには、手触りも気になりますよね?
当店ではカーペット&ラグの無料サンプルをお届けしています。
気になる商品がある方は、ぜひお気軽にご注文ください♪