良いな~と思ったギャッベの値段を知って、「たっ…高い!」と驚いたことはありませんか?
手頃なラグだと数千円で購入できますが、ギャッベだと数十万円することもありますよね。
同じギャッベの中でも値段が2倍近く違っていることもあります。
こういった値段の違いは一体どこにあるのでしょうか?
この記事では『ギャッベの価格が高い理由と値段の違い』について解説します。
目次
ギャッベの値段が高い理由
一般的なラグに比べて、ギャッベが高いのはどうしてなのでしょうか?
ギャッベが高くなる理由は主に以下の3つです。
- 羊毛や天然の染料を使用している
- 手織りしているので製作に時間がかかる
- 日本に届くまでに複数の業者を経由している
ギャッベは素材にウールや天然の染料を使用しているため手間がかかり、化学繊維のギャッベよりも価格が高くなりやすいです。
機械を使わず、織り子さんがひとつひとつ織り上げるギャッベは製作に時間がかかります。
そのため機械織のラグよりも値段が高くなるのです。
逆に、ギャッベよりも目が細かく、手織りで作られるペルシャ絨毯などはギャッベよりもさらに価格が高くなりますよ。
また、ギャッベはイランで製作されてから日本に届くまでに様々な業者を経由しています。
イラン現地の業者や、輸入業者の手を経ていくうちに、ギャッベの価格が高くなってしまうのです。
ギャッベの価格の違い
そんなギャッベですが、お店や種類によっても値段が2倍以上違うこともありますよね。
この値段の差は、一体どこにあるのでしょう?
基本的に、ギャッベは製作にかかった時間や労力によって値段が変わります。
『サイズが大きい』『織り目が細かい』『手織りしている』など、手間をかけて作られたギャッベほど値段が高くなると言うわけです。
ここでは、ギャッベの価格が変わる具体的な4つの要素を解説します。
サイズ
一番値段に影響するのはサイズです。
ギャッベはサイズが大きくなればなるほど製作に時間がかかり、必要なウールの量も増えていきます。
そのため、サイズが大きくなればなるほど値段が高くなるのです。
ギャッベ初心者で値段を抑えてギャッベの使い心地を試したいとき座布団や玄関マットなど小さいサイズからスタートしましょう。
織り目の細かさ
また、ギャッベの織り目の細かさも値段に影響します。
ギャッベの目の細かさは大きく分けて3種類です。
織り目の大きい順に『ギャッベ』『アマレ』『リース』となります。
織り目が細かいギャッベは芸術性の高い繊細なデザインをお楽しみいただけます。
一方、織り目の大きいギャッベはの素朴で温かみのある雰囲気が魅力です。
織り目が細かいギャッベの方が織るのに時間がかかるため値段が高い傾向があります。
とは言え、ギャッベは目が細かいほど優れているというわけではありません。
目の粗いざっくりとした風合いのギャッベが好きな方もたくさんいらっしゃいます。
色々なギャッベを見比べてみて、好みのデザインを探してみてくださいね。
産地(本物はやっぱり高い!)
ギャッベの値段には産地にも影響しています。
本物のギャッベはペルシャ地方(イラン南西部)の高原に住むカシュガイ族が織り上げた敷物です。
ペルシャギャッベは、天然の染料を使い、織子さんが丁寧に手織りで仕上げます。
製作にとても時間がかかるため、価格が高くなりやすいです。なかには、100万円を超える高価なものも…(ひゃ~)。
一方、そんなペルシャギャッベを模倣して作られたのがインドギャッベです。
ギャッベと同じようにウールが使用されますが、手織りではなくはた織り機を使用して作成されます。
ペルシャギャッベに比べ製作に時間がかからないため、インドギャッベはペルシャギャッベよりも値段が安いです。
輸入経路
ギャッベを作る手間以外に、ギャッベの輸入経路も価格に影響します。
ギャッベは通常、現地の敷物業者や輸入業者など複数の業者を経由してから日本に届きます。
業者を介するたびにギャッベの値段は上乗せされるため、売り場に並ぶ前に業者が介入すればするほど価格も高くなってしまうのです。
ギャッベをできるだけ安く購入したいときは、スタッフが直接現地に買い付けに行っているお店など、輸入経路がシンプルなお店を探しましょう。
ギャッベは高い!?だけど、ずっと使える一生もの!
丹精込めて手織りされたギャッベは決して安くありません。
ですが、上質なウールを使ったギャッベは日々の暮らしを豊かにしてくれます。
ここでは、価格を補って余りあるギャッベの魅力を2つに絞って紹介しますね。
手仕事ならではの趣(おもむき)
ギャッベをよく見てみると、同じように見えても少しずつ表情が違っていますよね。
人の手で織り上げられるギャッベには機械織では表現できない『ゆらぎ』が生まれます。
模様に少し歪みがあったり、同じ色でも濃淡があったり…。
こうした『ゆらぎ』がギャッベ独特の温かみのある世界観を生み出しているのです。
同じものは2枚として存在しない。だからこそ愛おしい。
人の手によって生み出される深い趣は、ギャッベならではの魅力ですね。
優れたウールの特性
ウール素材ならではの機能性の高さもギャッベの魅力のひとつです。
丈夫で長く使えるウールは『育てる素材』とも言われています。
化学繊維のラグは使っているとへたって劣化してしまいますよね。
ですが、ギャッベは使えば使うほど毛足が柔らかくなり、ツヤや深みが増していきます。
耐久性だけでなく、使い勝手が良いのもウールの特長。
調湿性・保温性に優れたウールは夏は涼しく、冬は床の冷たさを防いでくれます。
汚れがつきにくく、汚れを落としやすいため普段のお手入れも掃除機を掛けるだけでOKです。
オールシーズン快適に使えるギャッベは、使い込むほどに愛着も風合いも増していきます。
おしゃれで使いやすいギャッベは、日々の暮らしに豊かさを与えてくれますよ。
手織りで作られるギャッベは値段に関係なく、世界に1つしかありません。
値段だけにとらわれずご自身の直感を大切に選んでくださいね。
ファーストギャッベにおすすめ!インドギャッベ11選
「ウールの良さを実感したい!」「ギャッベを使ってみたい!」という方は、まずインドギャッベからスタートしてみてはいかがでしょうか?
本場イランのギャッベの半額以下で購入できるので、ギャッベ初心者の方でもトライしやすいですよ。
ここでは価格別におすすめインドギャッベを紹介します。
~5,000円
チェアマットサイズのギャッベは、数千円で購入できてギャッベが初めての方にもおすすめ!
弾力のあるギャッベを椅子に敷けば、お尻や足腰への負担も軽減できますよ。
5,000~20,000円
玄関マットやキッチンマットサイズのギャッベだと、およそ2万円前後で購入できます。
毎日使う場所にギャッベを敷いて、華やかな彩をそえてみてください。
20,000~50,000円
ラグサイズのペルシャギャッベだと数十万することが多いですが、インドギャッベなら5万円前後で購入できるものもあります。
はた織り機を使用して高密度に織り上げられているので、品質も安定していますよ。
50,000円~
6万円以上のギャッベとなると、上質なニュージーランドウールを使用したギャッベや、洗練されたデザインギャッベなど、ハイクオリティなギャッベが揃います。
こだわり派のあなたに…。
インドギャッベ 羊毛100%
『明星 みょうじょう』約140x200cm
98,000円
洗練されたデザインと豊かな色合いが美しいスタイリッシュなギャッベ。インドの職人によるセミハンドメイドです。
一生もので一点もの!ペルシャギャッベ8選
ここからは本場イランで作られた一点もののギャッベをご紹介します。
全て一点ものなので、気になるものに出会えた時は、お早めに購入されることをおすすめします。
本物ならではの豊かな風合いを存分にお楽しみください。
~20,000円
ペルシャギャッベと言うと高いイメージがありますが、チェアマットサイズのギャッベであれば2万円以内でも購入できます。
また、粗い織り目のギャッベであれば玄関マットくらいのサイズも販売されていることもありますよ。
20,000~60,000円
玄関マットや、小さめのキッチンマットなら6万円以内で購入できるものもあります。
玄関は『家の顔』とも言える場所なので、ぜひデザイン性の高いギャッベを敷いておきたいですね。
60,000~100,000円
キッチンマットや、ベッドサイドラグなど少し大きめのギャッベになると、6万円以上することも多いです。
汚れにくく、クッション性に優れたギャッベはキッチンマットとしても人気なんですよ。
100,000円以上
リビングに敷き込める大きめのギャッベとなると、10~20万円以上はかかります。(なかには100万以上のギャッベも…!)
リビングは座ったり寝転んだり床で過ごす時間が長いので、ギャッベの豊かな風合いや、ボリュームのある毛並みを存分にお楽しみいただけますよ。
まとめ
この記事ではギャッベの値段について解説してきました。
ギャッベはイラン発祥の厚みがある敷物。
ギャッベの値段が高い理由は以下の3つです。
- 天然の羊毛や染料を使用している
- 手織りしているので製作に時間がかかる
- 日本に届くまでに複数の業者を経由している
ギャッベはサイズが大きいほど値段が高くなるので、初めてギャッベを試したい方はチェアマットや玄関マットのギャッベからチャレンジしてみましょう。
値段が高いギャッベですが、しっかりと手織りされたギャッベは何十年と使うことができます。
一生ものの一枚を、ぜひ探してみてくださいね。