あとから床暖房が欲しいと思っても、リフォームの費用や手間を考えるとなかなか導入できないこともありますよね。
そんなとき「ホットカーペットを部屋に敷き詰めれば、床暖房の代わりにできるのでは?」と考えた方もいるのではないでしょうか?
この記事ではホットカーペットを床暖房の代わりに使う方法と、ホットカーペットと床暖房の違いについて解説します。
目次
ホットカーペットは床暖房の代わりに使える?
結論から言います。
ホットカーペットは床暖房の代わりとして使えます!(やったー!)
部屋全体にホットカーペットを敷き詰めることで、床暖房のように暖かい床を作ることができますよ。
ホットカーペットを床暖房の代わりに使う方法
ホットカーペットを床暖房の代わりに使う方法はいたって簡単!
部屋全面にホットカーペットを敷き詰めるだけです。
6畳や8畳サイズのホットカーペットはあまり販売されていないので、2~3畳サイズのホットカーペットを複数枚敷いて使いましょう。
ホットカーペットを部屋全体に敷き詰めるためには、それだけ電源プラグが必要になります。
ホットカーペットを敷き込む場所を絞るなどして、消費電力と使用する電源プラグを節約しましょう。
お部屋に敷き詰めやすい!1~4畳から選べるサイズ豊富なホットカーペット!
ホットカーペットを床暖房代わりに使うのが難しいケース
ホットカーペットにはヒーターの配線が通っているため、重い家具の下に敷くことはおすすめできません。
木製のタンスやドレッサー、ダイニングテーブル、ソファなど重い家具が置いてある部屋全体に敷いて使うのは難しいです。
軽めの家具を選ぶ、家具の下には敷かないようにするなどの工夫をしましょう。
ダイニングで寒さ対策をしたいときは、ダイニングこたつがおすすめです。
足元を広くカバーしてくれるので、家族で団らんしながら温まることができますよ。
床暖房とホットカーペットの性能を徹底比較
ホットカーペットと床暖房にはどのような違いがあるのでしょう?
ここからは、床暖房とホットカーペットの性能の違いについて解説します。
初期費用
初期費用に関しては、ホットカーペットが圧倒的に安いです。
ホットカーペット | 数千円~ |
床暖房(温水式) | 70万円~ |
床暖房(電気式) | 50万円~ |
1~3畳サイズのホットカーペットはお手頃価格の商品が多く、数千円から2万円程度で購入することができます。
8畳の部屋に敷き詰めることになっても、5万円前後程度で敷き詰めることができるでしょう。
一方、床暖房は施工が必要になるため費用が高額になりやすいです。
床暖房には床下にあるパイプに温水を循環させることで室内を温める温水式と、通電して直接床を温める電気式があります。
電気式よりも温水式の方が、初期費用が高くなる傾向があります。
設置する部屋によっては100万円以上かかることもあります。
電気代(毎月)
では、毎月の電気代はどちらが安いのでしょうか?
3畳サイズのホットカーペットを使用した場合と、8畳の部屋に床暖房を設置した場合の1ヶ月の電気代目安をまとめてみました。
ホットカーペット | 2000~3000円 |
床暖房(温水式) | 2000~4000円 |
床暖房(電気式) | 3000~7000円 |
電気代をそのまま比較すると、ホットカーペットが一番電気代が安いことになります。
ですが、ホットカーペットには部屋全体を温める機能はありません。
エアコンや他の暖房器具と併用することを考えると、電気代はもう少し高くなると考えた方が良いでしょう。
また、ホットカーペットを8畳の部屋全体に敷き詰める場合は、ホットカーペット複数枚使用することになるので、この表の電気代の2~2.5倍の価格になると考えられます。
そう考えるとホットカーペットの電気代が安いとも言い切れないですね。
初期費用が一番高い温水式の床暖房が、トータル的に見たときのランニングコストは安いと言えそうです。
床暖房は輻射熱によって室内全体を温める効果もあるので、寒い冬の強い味方になってくれますよ。
暖まる速度
ホットカーペットと床暖房では、ホットカーペットの方が暖まるのが速いです。
温める範囲が狭いため、ホットカーペットはスイッチを入れて数分で暖かくなります。
外から帰ってきたときにすぐに暖まることができるのは嬉しいですね。
一方、床全体に電気や温水を行き渡らせる必要があるため、ホットカーペットに比べて暖まるまでに時間がかかります。
じわじわと暖まるので、即暖性が欲しい人には不向きかもしれません。
できるだけ早く暖まりたいときは、床暖房が暖まるまで他の暖房器具を使用しましょう。
暖まる範囲
床暖房とホットカーペットなら、床暖房の方が暖まる範囲が広いです。
ホットカーペット | ホットカーペットを敷いている部分のみ |
床暖房 | 部屋全体の床 |
ホットカーペットはカーペットを敷いている部分のみ暖めるのに対し、床暖房は部屋全体を温めてくれます。
また、温水式の床暖房は輻射熱の効果によって、部屋全体が暖かく感じられることもメリット。暖房を使わずとも寒くなりにくいです。
電気式の床暖房は広範囲を温めてくれますが、ヒーターに近い部分が暑くなりやすい傾向があります。
ただし「暖める範囲が広い=優れている」とも言い切れません。
床暖房は座っていない部分さえも暖めることになるので、床暖房の方が光熱費が高くなってしまいます。
暖めたい範囲や電気代と相談しながら、どちらが良いか選んでくださいね。
空気の乾燥度
暖房器具と言えば、空気の乾燥具合も気になるところですよね。
結論から言いますと、ホットカーペットも床暖房も温風を送るわけではないので、どちらも空気が乾燥する心配はありません。
ただし、エアコンやファンヒーターなど温風が出てくる暖房器具は乾燥しやすいので、併用する場合は乾燥対策が必要になります。
部屋の湿度を調節する方法についてはこちらの記事をご確認ください。
ホットカーペット・床暖房のどっちがおすすめ?
ホットカーペット、床暖房にはどちらもメリット・デメリットがあります。
メリット・デメリット比較しながら、「これならホットカーペットを敷くだけで大丈夫そう!」「やっぱり床暖房じゃないとダメかも?」と検討してみてくださいね。
ホットカーペットのメリット・デメリット
ホットカーペットのメリットは以下の通りです。
■ホットカーペットのメリット
- 初期費用が安い
- 手軽に設置できる
- 暖まるのが速い
ホットカーペットのメリットは、その手軽さにあります。
価格が安く、施工も必要ないため、賃貸住宅にお住まいの方や一人暮らしのワンルームにも設置しやすいです。
部屋一面に敷き詰めたり、必要な部分にのみ敷いたり、自由にサイズを選べることもホットカーペットならではのメリットですよね。
キッズスペースや、リビングの寛ぎスペースなど限られた場所に暖が欲しいときにおすすめですよ。
■ホットカーペットのデメリット
- 収納スペースが必要になる
- 暖まる範囲が狭い
- 重い家具の下に敷くのは難しい
一方、ホットカーペットは使用しないときに収納するスペースが必要になります。
また、敷いている部分しか温めることができないのもホットカーペットのデメリットです。部屋全体を温めるための暖房器具としては力不足かもしれません。
ホットカーペットには配線が通っているため、配線が傷まないように家具を置く位置などを工夫する必要があります。
床暖房のメリット・デメリット
床暖房のメリットは以下の通りです。
■床暖房のメリット
- 部屋全体が暖まる
- 電気代が安い(温水式)
- 収納する必要がない
床暖房は床面だけでなく室内全体を温めてくれます。
温水式であれば比較的電気代が安いので、家にいる時間が長い人にもおすすめです。
部屋のどこにいても暖まることができるので、リビングダイニングなど広いスペースで各々が自由に過ごしたいときにも便利ですね。
また、床暖房は設置したまま収納する必要がないのもメリット。寿命も長いので家を建てる段階で導入しておくと使い勝手が良さそうですね。
ホットカーペットのような配線もないため、ダイニングテーブルやソファの下にもお使いいただけます。
■床暖房のデメリット
- 初期費用が高い
- 施工に手間と時間がかかる
- 暖まるまでに時間がかかる
床暖房最大のデメリットと言えば『導入までに手間とお金がかかること』ではないでしょうか。
初期費用がホットカーペットに比べて高く、施工に時間もかかります。賃貸住宅だと施工自体が難しいこともありますよね。
まずはご自宅の住環境を見直し、そもそも床暖房を導入できるのかどうか事前に確かめておきましょう。
また、暖まるまでに時間がかかるため、すぐに暖まりたい人はストレスに感じられるかもしれません。
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ぬくぬく♪暖房効果を高めるポイント
冬本番になってくると、床暖房やホットカーペットを使っていても寒いときがありますよね。
ここからは、床暖房やホットカーペットの暖房効果を高める方法について解説します。
あったかラグを敷く
ホットカーペットや床暖房の効果を高めるために、あったかラグを敷くのもおすすめです。
アルミシートの入ったラグは熱伝導率が高く、暖房の熱を素早く伝えてくれます。
また、厚手のラグは保温効果が高いので、床暖房の熱を長くキープしてくれますよ。
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ラグの中には熱に弱いものもあるので、必ず『床暖房・ホットカーペット対応』のラグを選んでくださいね。
窓の断熱をする
冬の寒さのうち、約58%が窓から逃げてしまうと言われています。
部屋の寒さをどうにかするためには、窓の断熱対策が欠かせません。
カーテンを厚みのある断熱カーテンに変えるだけでも、お部屋の寒さはかなり和らぎますよ。
まとめ
この記事ではホットカーペットを床暖房の代わりに使う方法と、ホットカーペットと床暖房の違いについて解説してきました。
ホットカーペットを部屋全体に敷くことで、床暖房の代わりとして使うことができます。
床暖房を後付けするよりも安くすむので、床に温もりが欲しいときはぜひ試してみてください。
ホットカーペットと床暖房にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
使うシーンをイメージしながらどちらを使うのか検討してみてくださいね。