高層マンションやオフィスの窓にロールスクリーンを使いたい!と思っていませんか?
ロールスクリーンは、消防法によって防炎品の使用が義務付けられている場合があります。
安心して使うためにも、ロールスクリーンを使うときには防炎性についても知っておきましょう。
この記事では『防炎ロールスクリーンと消防法』について解説します。
目次
ロールスクリーンと消防法
カーテンやカーペットをはじめとした布製品は、着火したときに炎を一気に広げてしまう可能性があります。
そのため、消防法によって人が多く集まるような場所では、カーテンやロールスクリーンなどは防炎品を設置するよう定められているんですよ。
まずは、ロールスクリーンにまつわる消防法について解説していきます。
防炎物品とは
消防法によって定められた防炎性能基準を満たしているものを『防炎物品』と呼んでいます。
カーペットやカーテンなどの燃広がりやすいアイテムは、火事のときに人命を守るため防炎物品の使用が義務付けられていますよ。
■法律で使用が義務付けられている防炎物品■
カーテン、布製ブラインド、暗幕、じゅうたん等、展示用合板、どん帳その他舞台において使用する幕、舞台において使用する大道具用の合板、工事用シート
※参照:日本防炎協会HP.「わたくし達のくらしと防炎品」.
https://www.jfra.or.jp/home/about.html
『ロールスクリーン』と直接的に書かれていませんが、この防炎物品の中にロールスクリーンも含まれています。
防炎製品の使用が義務付けられている場所では、ロールスクリーンも防炎機能が付いたものを選びましょう。
収納の目隠しや間仕切りなど、窓以外に使う場合でも防炎ロールスクリーンは必要になりますよ!
ちなみに、消防法に戻づく防炎物品以外の、防炎性能を有するアイテムを『防炎製品』と言います。
身近なもので言うと、寝具類、テント類、障子、布張家具などが防炎製品の対象です。
消防法で防炎物品の使用義務付けられている場所
高層ビルや、病院、ショッピングモール、映画館など人のたくさん集まる場所は、火災のときの避難が大変ですよね。
そこで、多数の人が集まるような場所は、消防法によって防炎物品を使用することが義務付けられています。
防炎品の使用が義務付けられ得ている場所は以下の通りです。
■防炎物品の使用が義務付けられている場所■
消防法第8条 3第1項で指定された防火対象物 |
高層建築物(高さ31mを超える建築物)、地下街 |
消防法施行令第4条3で規定している防火対象物 |
劇場、映画館、演芸場または観覧場 |
公会堂または集会場 | |
キャバレー、カフェー、ナイトクラブ、その他これらに類するもの、遊技場またはダンスホール | |
待合、料理店、その他これらに類するもの | |
飲食店 | |
百貨店、マーケット、その他の物品販売業を営む店舗または展示場 | |
旅館、ホテルまたは宿泊所 | |
病院、診療所または助産所 | |
老人福祉施設、有料老人ホーム、救護施設、更正施設、児童福祉施設(母子寮および児童更正施設を除く)、身体障害者更正援護施設(身体障害者を収容するものに限る)、または精神薄弱者援護施設 | |
幼稚園、盲学校、ろう学校または養護学校 | |
公衆浴場のうち、蒸気浴場、熱気浴場、その他これに類するもの | |
映画スタジオ、またはテレビスタジオ | |
複合用途防火対象物のうち、その一部が前各項に掲げる防火対象物の用途のいずれかに該当する用途に供されているもの | |
準地下街 |
※参照:総務省消防庁HP.「防炎品」
https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/fire_retardant/
ショッピングモールや病院、老人ホーム、学校、幼稚園など、人が多く集まる施設には防炎品を設置しなければなりません。
また建物の高さが31m(およそ11階)以上であれば、高層マンションのような個人住宅でも防炎規制の対象となります。
高さ31mを超える建築物全体が防炎規制の対象となるので、高さ31m以上でも高さ1mでも関係ありません。
高さ31m以上の高層マンションの場合、1階であっても32階であっても防炎品の使用が義務付けられているので注意してくださいね。
防炎ロールスクリーンとは?
防炎ロールスクリーンとは、燃えにくく燃広がりにくいロールスクリーンのことです。
ここからは、防炎ロールスクリーンについて解説していきます。
防炎ロールスクリーンとは
防炎ロールスクリーンとは、薬剤を塗布するなどして、繊維に「燃えにくい」加工を施すことで防炎性を高めたロールスクリーンのこと。
通常のロールスクリーンに使われる生地は燃えやすいため、着火しやすく燃広がりも早いです。
一方、防炎加工が施されたロールスクリーンは着火しにくく、燃え広がりにくい性質をもっています。
マッチやライターなどの火種が触れても、簡単に着火することはなく、着火しても燃え広がりにくいです。
※燃えにくいだけで、『燃えない』わけではありません。
防炎ロールスクリーンの必要性について
カーテンやロールスクリーンなどの窓周り品は、火が燃え移ると天井へと広がってしまう可能性があります。
天井に火が回ると初期消火は困難になるので、火災の被害を最小限にとどめるためには天井に燃え移る前に炎を鎮火することが何よりも大切です。
そこで役に立つのが防炎ロールスクリーン。
防炎ロールスクリーンは通常のロールスクリーンに比べて延焼するのに時間がかかります。
その時間の猶予はおよそ5~8分。
短いと思われるかもしれませんが、1分1秒を争う火災の現場において、この数分は大きな意味を持ちます。
炎が天井へと燃広がる前に消火活動や避難をするための『時間』を稼ぐことができますよ。
喫煙する部屋やキッチンなど、火を扱う場所はちょっとした不注意で火が燃え移ることがあります。
高層マンションのような防炎規制の対象でなくても、防炎ロールスクリーンにしておくと安心ですよ。
防炎ロールスクリーンの見分け方(防炎ラベル)
防炎ロールスクリーンとして認められるためには、消防法に定められた『防炎性能基準』の条件を満たさなければなりません。
防炎性能基準試験に合格したロールスクリーンは、日本防炎協会(消防庁認定)より防炎ラベルが交付されます。
防炎ラベルとはこのようなものです↓
高層マンションにお住まいの方は、ロールスクリーンやカーテンに防炎ラベルがついているか確認しましょう。
ちなみに、当店では防炎物品にこのようなマークがついているので商品探しの参考にしてくださいね↓
おしゃれな防炎ロールスクリーン5選
ここからは、当店おすすめのおしゃれな防炎ロールスクリーンを紹介します。
ファストシリーズ 日本製スリムつっぱりロールスクリーン 防炎一級遮光タイプ
短納期出荷の日本製ロールスクリーン『ファストシリーズ 日本製スリムつっぱりロールスクリーン 防炎一級遮光タイプ』。
ネジ穴を使わないつっぱり式なので、壁や窓枠を傷つけることなく設置していただけます。
最短当日出荷で、急なお引越しで必要なときにも安心です。
防炎機能付き!短納期出荷のつっぱり式ロールスクリーン
『ファストシリーズ 日本製スリムつっぱりロールスクリーン 防炎一級遮光タイプ』
1mm単位でオーダーできる!激安日本製スリムつっぱりロールスクリーン
つっぱりロールスクリーン 1級遮光+防炎はっ水タイプ
1級遮光・防炎・はっ水機能が付いた『つっぱりロールスクリーン 1級遮光+防炎はっ水タイプ』。
水をはじく生地を使用しているので、キッチンやお風呂場などの水回りでもご使用いただけます。
浴室の寒さ対策にもおすすめですよ。
リシェ遮熱 プロチェーン式
遮熱・防炎機能付きの国産ロールスクリーン『リシェ遮熱 プロチェーン式』。
幅300cmまで製作OKで、大きな窓にも取り付けていただけます。
洗濯機で洗えて、いつでも清潔にご使用いただけますよ。
取付け簡単!軽くて安全な操作性!遮熱・防炎・ウォッシャブル国産オーダーロールスクリーン
『リシェ遮熱 プロチェーン式』
オシャレなスクエアウエイトバー!洗える省エネ日本製オーダーロールスクリーン
パレス遮光+セシル プルコード式
国産ダブルロールスクリーン『パレス遮光+セシル プルコード式』。
防炎機能が付いた遮光生地と遮熱シースルー生地のスクリーンがセットになっています。
必要に応じて、目隠しと採光をコントロールすることができますよ。
防炎機能付き!洗える遮光生地と遮熱シースルー生地のダブル仕様!日本製ダブルロールスクリーン
『パレス遮光+セシル プルコード式』
2枚のスクリーンをコントロールして採光とプライバシーの両立を実現!ダブルロールスクリーン
セレーノ チェーン式
透けにくい生地と薄手生地の重なり具合で日差しをコントロールできる国産調光ロールスクリーン『セレーノ チェーン式』。
外から光を取り込みつつ外の景色を楽しみたいときは、調光ロールスクリーンもおすすめです。
調光ロールスクリーンも防炎規制の対象となるので、防炎マークがついているものを選びましょう。
ボーダーラインの模様が美しく、モダンな窓辺を演出してくれますよ。
火災予防におすすめ!防炎アイテム特集
ここからは、ロールスクリーン以外の防炎アイテムを紹介します。
高層マンションなど、防炎規制の対象となっている場所には防炎物品を選ぶようにしてくださいね。
カーテン
カーテンも防炎規制の対象となります。
厚手のドレープカーテンだけでなく、レースカーテンも燃え広がるリスクは同じです。
なので、ぜひドレープカーテンとレースカーテンの両方を防炎カーテンにしておいてくださいね。
防炎カーテンについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
バーチカルブラインド
景色を楽しみやすいことから、高層マンションの窓にも人気のバーチカル(縦型)ブラインド。
バーチカルブラインドは、羽根に布が使われているため防炎規制の対象となります。
一方、アルミブラインドや木製ブラインドは防炎規制の対象となりません。
防炎マークがついていなくても、高層マンションに取り付けることができますよ。
ブラインドの防炎規制について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
カーペット・ラグ
窓周り品だけでなく、カーペットやラグも防炎規制の対象となります。
燃えにくいカーペット素材として有名なのがウールです。
ウールは調湿性・クッション性など自然の力が備わった高機能素材。安全性だけでなく、快適性もアップさせてくれます。
防炎ラグ・カーペットについてもっと知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
まとめ
この記事では『防炎ロールスクリーンと消防法』について解説してきました。
ロールスクリーンは、消防法によって防炎品の使用が義務付けられている場合があります。
高さ31m以上の建物や、病院など人が多く集まる場所には、防炎ロールスクリーンを使用しましょう。
防炎ロールスクリーンは燃えにくいですが、燃えないわけではないので火気の近くで使うときには十分注意してください。
使い勝手の良さと安全性を両立して、快適にロールスクリーンを使用してくださいね。