暑い夏は、ひんやり涼やかな畳が恋しくなりますよね。
さらさらとした手触りと、懐かしいような優しい香りに癒されたくなります。
フローリングのお部屋が多い最近では、畳の原料であるい草を使ったラグを敷くことで手軽に畳の風合いを楽しむご家庭が増えてきているようです。
自然素材を使ったい草ラグって、「色落ちしない?」「カビが生えそう」など使い勝手に不安もありますよね。
そこでこの記事では、『い草ラグのメリット&デメリット』について解説していきます。
目次
い草ラグで後悔する理由!5つデメリットを徹底解説
い草のラグのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
せっかく新しくい草ラグを購入したのに、「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにもまずはデメリットをきちんと把握しておきましょう。
い草ラグの主なデメリットは以下の4つです。
★い草ラグのデメリット★
- 変色・退色する
- 湿気がこもるとカビが生える
- ダニが発生することがある
- 底付き感がある
- ささくれができる
順番にそれぞれ詳しく解説していきますね。
①変色・退色する
水による変色・退色
い草ラグは、水に濡れた状態のまま放置すると染土や染料、樹脂などがとれて色落ち・色ムラができる可能性があります。
水に濡れた時は速やかに乾いた布で拭き取るようにしましょう。
お手入れをするときは、乾いた布で乾拭きするようにしてください。
強く擦りすぎないように注意しましょう。
また濡れた衣類のまま座ってしまうと、衣類に色移りしてしまうこともあります。
汚れの目立つ白い服を着ているときも要注意です。
万が一、衣類などの布に色移りがあった場合は、お湯で薄めた中性洗剤で洗ってください。
日光による変色・退色
また、い草は日光が苦手です。
い草ラグを直射日光に長時間あてると、退色や変色をしてしまうことがあります。
そのため、い草ラグをお手入れするときは陰干しが鉄則です。
日陰になっているところに干してあげましょう。
裏側に布は貼ってある(裏貼り付き)ラグの場合は、裏返しで干すようにしてくださいね。
②湿気がこもるとカビが生える
い草は室内の水分を吸放出していて、調湿性に優れています。
ですが、梅雨時期など高湿度の状態が続くと、湿気がこもりすぎてカビが生えてしまうこともあります。
こまめに換気をして、湿気がこもらないように注意しましょう。
週に1~2回、天気の良い日に2時間程度陰干しをして湿気対策を行ってください。
もしカビが発生した場合は、同じ要領で日陰干しをし、い草の目に沿ってブラシなどで軽く叩いてカビを拭き取ってください。
早期対応が大切なので、カビを発見したらなるべく早くお手入れするようにしましょう。
ちなみに新品のい草ラグの方がカビが発生しやすいのは、古いい草よりも養分が豊富に含まれているからだと言われています。
③ダニが発生することがある
い草ラグのデメリットのひとつがダニが発生する可能性があるという事です。
ただ、ダニの発生に関しては、い草ラグに限らずどんなラグにもダニが発生する可能性があります。
★い草のダニについて★
い草製品は自然素材であるために虫が付着する可能性がありますが、通常のご使用であれば、い草そのものから人体に害を与えるような虫の発生はありません。
ですが、人の食べかすやフケなどをエサとするダニが増えると、このダニなどを餌として、人を咬む”ツメダニ”などの害虫が二次的に発生することがあります。
ダニの発生を防止するためには、日ごろのお掃除がとても重要です。
最低でも週に1回は室内を掃除機できれいにしましょう。
掃除機を掛けるときは繊維を傷つけないよう、い草の目に沿って掃除機を掛けてください。
ダニが発生した時は、カビが生えた時と同様、陰干しをして両面ともをブラシがけをしてください。
い草ラグのお手入れ方法についてはこちらの記事をご参照ください。
④底付き感がある
薄手で持ち運びやすいい草ラグですが、反面フローリングだと底付き感があるかもしれません。
フローリングのクッション材として敷きたい場合は、機能性に問題がないか再確認しましょう。
最近では、裏貼り付きのい草ラグや、ウレタンなどが入ったふっくらい草ラグも増えてきています。
い草ラグの底付き感が気になるときは、こういったクッション性に優れたい草ラグを検討しましょう。
裏貼り付きがついているだけで、膝やお尻をついた時の底付き感が軽減されますよ。
⑤色ムラ・隙間などがある
い草は自然由来の素材のため、1本、1本、色や太さ、長さが異なります。
そのため、表面に色ムラや目のより、隙間ができていることがあります。
これらを自然素材ならではの風合いとして楽しむのが難しいという方は、い草ラグの購入を再検討した方が良いかもしれません。
また、ささくれのように、い草が切れて飛び出している状態を「イ切れ」と言います。
い草は天然素材のため、ナイロンなどの化学繊維よりも切れやす性質があり起こる現象です。不良品ではありません。
イ切れを抜いてしまうと隙間ができてしまうので、カット処理するようにしましょう。
人にも環境にも優しい!い草ラグのメリット
い草ラグのデメリットについて解説してきましたが、購入するときにはデメリットとメリットを天秤にかけて決めていきたいですよね。
そこで、ここからは原点に立ち返り、い草ラグのメリットについて深堀していきたいと思います。
い草ラグのメリットは以下の通りです。
★い草ラグのメリット★
- 空気を浄化してくれる
- 優しい香り
- 涼やかな手触り
- 調湿機能に優れている
空気を浄化してくれる
い草には空気を浄化する作用があり、天然の空気清浄機とも呼ばれています。
い草には空気中の二酸化炭素やホルムアルデヒドを吸収し、空気を浄化する作用があります。
また、アンモニアなどの生活臭や悪臭の原因となる様々な化学物質を吸着してくる効果もあります。
赤ちゃんのいるご家庭でも安心して使えるのが、い草ラグの魅力です。
優しい香り
い草の香りってなんだか落ち着きますよね。すごく好きです。
あの独特の香りは、リラックス効果だけでなく、集中力を高めてくれる効果もあるそうですよ。
また、い草には天然の消臭機能も備わっているので、汗やアンモニア臭などの嫌なにおいを吸収してくれます。
汗をかきやすい夏場もさっぱりとお使いいただけますよ。
涼やかな手触り
い草と言えば、さらさらした涼やかな手触りも魅力ですよね。
フローリングだと汗をかくとジトっとしてしまいますが、吸湿効果のあるい草ラグなら汗ばむ季節でもサラッとお使いいただけます。
湿気がこもりにくいので、汗をかきやすい赤ちゃんやお子様のお昼寝スペースにもぴったりです。
暑い夏は、清涼感のあるい草ラグで快適に過ごしましょう。
調湿機能に優れている
い草には、室内の湿度を調節してくれる効果があります。
空気中の湿度に合わせて水分を吸湿・放出し、室内の湿度を一定にしてくれるのです。
湿気の多い梅雨や夏の時期もサラッとお使いいただけますよ。
湿気がこもりすぎるとカビの原因になってしまうので、お天気の良い日に陰干しして空気中の水分を放出させてくださいね。
当店おすすめ!おしゃれない草ラグ5選
ここからは、当店おすすめのおしゃれない草ラグを紹介いたします。
裏貼りつきでクッション性UP!夏の素足で心地良い!抗カビ&抗菌&防臭&撥水の夏に快適い草ラグ
『桔梗(ききょう)ブルー』 (裏貼りあり)
草木染めの絹織物をイメージした和モダン夏用ウレタン入りのい草ラグ。
お手入れのしやすさ重視なら化学繊維のい草風ラグがおすすめ
い草ラグが欲しいけど…
- 小さい子供が食べ物をこぼすから、ラグは水洗いしたい
- ペットが粗相しても大丈夫なように水に強いラグがいい
とお手入れ面が気になる方もいますよね。
お手入れ重視でい草ラグを探している方は、化学繊維のい草風ラグがおすすめです。
見た目はい草のようですが、化学繊維で作られているためツルっとした手触りをしています。
い草と同じように編み込まれているため、涼やかな雰囲気を楽しむことができますよ。
はっ水性に優れているので、濡れてもサッと拭き取ることができます。
水に強いので、汚れが気になるときは水でジャバジャバ洗えちゃいます。
小さいお子様やペットがおられるご家庭や、食べこぼしの多いリビングやダイニングに敷きたいときに便利ですよ。
まとめ
この記事では、い草ラグのデメリットを解説してきました。
い草ラグには天然素材ならではの特長があります。
使い始めてから後悔しないためにも、事前にデメリットを把握しておくことは大切です。
乾拭きや陰干しなど、ちょっとしたお手入れで解決できるデメリットもあるので、お手入れ方法なども事前に調べておくと良いでしょう。
心配な点、不明点がある場合は、事前にお店に相談しておく方が安心です。
当店では、お電話やチャットでご相談を承っております。
気になる点があるときは、お気軽にお問い合わせくださいね。