もこもこの手触りのウール素材。
冬に使われるイメージが強いですが、ウールは夏にもおすすめの素材なんです。
ウールは吸湿性が高い素材なので、夏にもサラッとした手触りで気持ちが良いですよ。
この記事では、夏にウール素材のラグを使用するメリットと注意点を解説します。
目次
ウールラグって夏は暑い?
冬物のセーターなどに使われるイメージが強いため、夏にウールのラグを使うのは暑そうに見えますよね。
意外にも、ウールは夏用のラグ素材としても適しているんです。
(衣類でも、夏用に開発された薄手のサマーウールが販売されていますね。)
その秘密は、ウールの調湿性にあります。
ウールは調湿性が高く湿気を吸ったり吐いたりすることで、蒸し暑い夏でもベタベタ感がありません。
化学繊維のラグに比べてサラッとしているので、素足で歩いても気持ちが良いですよ。
湿気を吸収してくれるウールは、高温多湿の日本の夏にぴったりの素材と言えますね。
夏にウール素材のラグがおすすめな理由
ウールが夏におすすめな理由は主に以下の4つです。
- 調湿性に優れている
- エアコンの冷え予防に
- 座り心地が良い
- 自浄作用でいつでもきれい
それぞれ詳しく説明しますね。
調湿性に優れている
ウールは吸湿性に優れた素材です。
ウールの水蒸気吸収量は、コットンの約2倍、ポリエステルの約30倍もあります。
汗をかいたお肌で触れても、フローリングのようにべたつくことなくサラッした手触りをキープ!
湿度を下げることで体感温度を下げることができますよ。
ちなみに、私はウール100%の座布団サイズギャッベを車の座席に敷いています。
夏になると、座っているときに太ももの汗が気になる私ですが、ギャッベを敷いてからは「ムワッ」とした蒸れを感じにくくなりました。
ウールの調湿性のおかげですね。
湿度の高い日本の夏にこそ、調湿性に優れたウールラグを敷いてみましょう。
エアコンの冷え予防に
ウールは冷房をつけているときの足元の冷え予防にも最適です。
年々、夏の暑さが厳しくなりエアコンを使うご家庭も増えてきていると思います。
エアコンを使っているときに「部屋は適温なのに足元だけ寒い!」と感じたことはありませんか?
冷たい空気は下に集まる習性があるため、冷房を使っていると足元の気温が下がりやすいです。
そんなときに活躍してくれるのが、ウールラグ!
ウールは、繊維の間にたっぷり空気を含んでいるため断熱性が高いです。
ウールラグを敷いておくことで、エアコンを使っているときに足元が冷えるのを予防できますよ。
座り心地が良い
ウールラグはクッション性の高いため、座ったときに底つき感が出にくいです。
フローリングや薄手の夏ラグに座っていると、お尻が痛くなってしまうことがありますよね。
ウールラグはしっかりと弾力があり、底つき感が少ないです。
ウールラグなら、ごろんと寝転んでも気持ちが良いですよ。
さらに座り心地を良くしたいときは、ほど良い厚みのあるラグや密度の高いラグを選びましょう。
自浄作用でいつでもきれい
ウールは汚れにくく、汚れを落としやすいことも魅力!
羊さんが厳しい自然環境の中で生き抜けるよう、ウールは雨風や紫外線、汚れなどがつきにくくなっています。
繊維に含まれる油分やスケールと呼ばれるうろこ状の表皮のおかげで、汚れが内部まで浸透しにくいです。
ウールは湿気を吸収しますが、大粒の水は染み込みにくくなっています。
飲み物をこぼしてしまっても、サッと拭き取ることができますよ。
菌が繁殖しにくく、抗菌や防臭効果も期待できます。
いつでも清潔に使えるので、夏ラグだけでなくオールシーズンラグにもおすすめです。
夏を涼しく!ウールラグ選びのポイント
ここからは、夏を快適に過ごすためのウール選びのポイントについて解説します。
毛足の長さ
夏ラグを選ぶときに大切なのが、毛足の長さです。
ウールラグの毛足は1cm以下の薄手ラグから、数センチcmムートンラグまで様々あります。
ムートンラグのような毛足の長いラグは、汗をかいた肌で触れるとペタペタとまとわりついてしまうかもしれません。
化学繊維のシャギーラグに比べればサラッとしているものの、長い毛足は見た目もちょっと暑苦しいですよね。
夏に涼しく使えるよう、ウールラグは毛足が短めのものを選びましょう。
薄すぎると底つき感が出てしまうので、厚さ1~2cm程度のウールラグを選んでくださいね。
毛足の形状
ラグやカーペットのパイル(毛足)は、主にカットパイルとループパイルの2種類があります。
ループパイルは毛足が輪っかになっている毛足のことです。
一方、毛足が切り揃えられているものをカットパイルと言います。
夏ラグとして使用するなら、さっぱり手触りのループパイルがおすすめです。
また、ループパイルは弾力性が高いので短い毛足でも底つき感が出にくいですよ。
カットパイルはふんわりと柔らかな手触りが魅力ですが、毛足が長いと暑苦しく感じられるかもしれません。
夏に使用するカットパイルのラグは、できるだけパイルが短いものを選びましょう。
色
夏に使用するラグは色味・デザインも大切です。
暑さを和らげる涼やかな色・デザインを選びましょう。
赤やオレンジなどの暖色系ラグは温かさを感じさせるため、夏にはあまり適していません。
夏に使用するラグは、ニュートラルカラーや寒色のラグがおすすめです。
オールシーズン使うのであれば、どんな色にも合わせやすいベージュやアイボリーを選びましょう。
夏にウールラグを使用するときの注意点
ウールは湿気を吸収してくれる効果がありますが、無限に湿気を吸収できるわけではありません。
湿気をたくさん吸い込みすぎると、ウール特有の臭いが発生することがあります。
夏にウールラグを使用する場合は、ラグに湿気が残らないよう気をつけましょう。
半年に一回、ウールラグは陰干しして中にこもった湿気を取り除いてあげてください。
大きいサイズのウールラグの場合は、ラグを半分にめくって扇風機で裏面に風を送ることでも湿気を逃すことができますよ。
日ごろ子から換気をしたり、除湿器を使用するだけでも臭いを予防することができます。
除湿機能付き滑り止めシートを敷き込むのも効果的です。
また、ウールには調湿性があり手触りはサラッとしていますが部屋の気温を下げるような効果はありません。
真夏日や猛暑日は無理をせず、エアコンや冷房器具を併用してお過ごしください。
夏におすすめ!おしゃれなウールラグ4選
ここからは、当店おすすめ!
夏におすすめのウールラグを紹介いたします。
爽やか2色のインドギャッベ『ソヨカ』
天然素材ウールを100%使用したインド製ギャッベ『ソヨカ』。
ギャッベは手作業で丁寧に織り上げられるため、毛足がぎっしりと詰まっています。
弾力性が高く、踏み心地も座り心地も抜群ですよ。
海のような深みのあるブルーは、暑い夏を涼やかに演出してくれます。
爽やかなアイボリーも夏におすすめです。
鹿は『家庭円満』、生命の木は『健康・長寿』というようにギャッベ描かれている模様には、一つ一つ意味が込められています。
あちらこちらに散りばめられている可愛い模様にも注目してみてくださいね。
モダンデザインウールラグ『ウールリース』
無染色ウールを100%使用したデザインラグ『ウールリース』。
大胆に描かれた曲線のデザインが、お部屋をモダンに演出してくれます。
自然な色合いをそのまま生かした、無染色ウールの優しい色合いが魅力です。
脱色・染色工程を経ていないため、繊維の油分が落とされにくく素材本来の機能性を発揮してくれます。
滑り止め付きでずれにくいので、ダイニングやリビングなど場所を選ばず活用できますよ。
モダン『ラミナ』
手書き風のデザインがおしゃれなウールラグ『ラミナ』。
シンプルな直線デザインは、モダンインテリアに合わせやすそうですね。
お部屋に溶け込みやすいナチュラルカラーを使用しているので、インテリアや季節を問わずお使いいただけますよ。
目付量3500g/㎡でしっかり密度があり、弾力性も耐久性も抜群です!
無地ウールカーペット『ピュアウール2』
お部屋全体に敷き込むこともできます。
通常のカーペットの3倍分厚い不織布を使用することで、しっかりとした踏み心地を実現。
防音性や弾力性が高く、床座生活を快適にしてくれます。
ベーシックなデザインなので、どんなインテリアにもお使いいただけますよ。
ウール以外も!蒸し暑い夏には天然素材ラグがおすすめ
夏ラグにおすすめの素材は、ウールだけではありません。
- コットン
- 麻(リネン・ジュートなど)
- い草
など、天然素材は夏ラグにぴったりの素材なんです。
天然素材の特徴は、通気性が高いこと。
吸湿性が高く手触りが良いので、夏でも使用しやすくなっています。
い草や竹などの素材は、触れたときに涼感があり素足で歩いたときにヒンヤリと心地よいですよ。
まとめ
この記事ではウールラグを夏に使用するメリットと注意点について解説してきました。
機能性の高いウールはオールシーズンラグにぴったりの素材です。
ウールラグは調湿性が高く、湿度の高い夏場でもサラッと快適にご使用いただけます。
弾力性が高いため、床座生活を快適にしてくれますよ。
ウールには湿気を吸収する効果がありますが、湿気が多すぎると特有の臭いを発してしまうことがあります。
換気をおこなったり、除湿器を活用するなどしてラグの中に湿気がこもらないようにしましょう。
ウールは断熱性が高いことから、夏だけでなく冬にも快適にお過ごしいただけます。
ぜひ一年中ウールラグを敷いて、心地よさを実感してくださいね。