夏に向けてリビングのラグを夏用ラグに交換しようと考えているなら、竹ラグがおすすめですよ!
竹は昔から建材や家具などの素材として使われてきた長い歴史があります。
昔の人は竹の抗菌作用を利用した竹製の水筒に水を入れるなどして、竹の浄化機能と耐水性の高さを生活に利用してきました。
現代では、竹ラグのひんやりとした冷感機能は、日本の暑い夏を涼しく過ごす方法として人気があります。
でも、いくら優秀な素材である竹でも、何も手入れをせずに使っていると痛みはじめます。
ここでは、夏に人気の竹ラグの手入れ方法と長く使うための竹ラグの保管方法について解説したいと思います。
目次
竹ラグを長く使うための手入れ方法
竹ラグに使われている竹は自然素材の中でも耐久性に優れた素材です。
でも、耐久性の優れた竹でも手入れを怠ると、竹ラグの表面が傷んだり、竹が虫に食われたりカビてしまうことがあります。
竹ラグを長持ちさせて虫害やカビから守るにはどうすればいいのか、竹ラグの手入れ方法について解説しますね!
竹ラグの状態を確認する
竹ラグの手入れを始める前に、まずは竹ラグの状態を確認しましょう。
竹ラグを新調した人、またはすでに竹ラグを使っている人も、実際に竹ラグを見て状態の確認をしてください。
- 竹ラグに小さな穴が開いていないか?
- 竹ラグの表面や竹ラグを保管していた場所に白い粉が落ちていないか?
- 竹が割れたり折れたりしていないか?
- 竹ラグにカビなどのシミ跡がないか?
竹ラグに小さな穴が開いていた場合、その穴は虫に食われて開いた可能性があります。
竹ラグが虫に食われていると、虫が竹を食べたときに出る食べかすが竹ラグの周りに白い粉になって落ちていたりします。
竹ラグを加工する段階で、虫に食われている竹は取り除かれますが、稀に虫に食われた竹が混ざってしまうこともあります。
また、長年使っている竹ラグの保管状態が悪いと、竹にカビが発生してしまうこともあります。
竹は虫やカビに強い素材ですが、虫害などの被害に遭わない可能性はゼロではないので注意が必要です。
新調した竹ラグの表面が割れていたり折れていた場合は、初期不良や輸送中に破損した可能があるので、竹ラグをご購入いただいた店舗にお問い合わせください。
また、長年使っている竹ラグだと、表面が日焼けして白く変色していたり、経年劣化で竹が割れることがあります。
そのような場合は、新しい竹ラグに交換する時期なので、新しい竹ラグに取り替えることをおすすめします。
竹ラグに掃除機をかける
竹ラグには、「竹ひごのラグ」と「竹板のラグ」の2種類があります。


この竹板や竹ひごを組み合わせて竹ラグが作られているのですが、竹板や竹ひごを組み合わせて出来た隙間にゴミやホコリが溜まります。
その隙間に溜まったゴミやホコリは掃除機を使って吸い取りましょう。
掃除機のノズルを隙間掃除用の細いノズルに交換して、竹板や竹ひごの隙間に沿って掃除機をかけて挟まっているホコリやゴミを吸い取ります。
隙間掃除用のノズルで吸い出すことができないゴミは、爪楊枝など先端が尖った物でやさしく掻き出してから再度掃除機で吸い取ってください。
竹ラグに掃除機をかける前に、竹ラグを裏返して裏面を軽くポンポンと叩いてやると、隙間に溜まったホコリやゴミが出てくるので、掃除機で吸い取りやすくなりますよ。
ただ、隙間のゴミがなかなか取れなくて、無理やり爪楊枝でゴミを掻き出そうとすると竹ひごを固定する紐を傷つけてしまう危険があります。
あまり強引にゴミを掻き出さずに、掃除機と爪楊枝をうまく使って隙間のゴミを吸い取ってくださいね!
竹ラグの表面を拭き掃除する
竹ラグの表面に黒ずみや白いシミなどの汚れが目立つ場合は、竹ラグの表面を拭き掃除します。
人の垢などの汚れによって竹ラグの表面が黒ずんでいる場合は、水で薄めた中性洗剤を浸したタオルで黒ずんだ部分を拭きます。
夏に使う竹ラグは、ラグの表面に人の汗や汚れが付着しやすいので、薄めた中性洗剤を浸したタオルで定期的に拭いてあげると竹ラグを清潔な状態で使用することができます。
ただ、黒ずみなどの人の汗や汚れに漂白剤は使わないでください。
漂白剤を使うと竹が色落ちをしたり、シミが出来てしまう危険があります。
それと、洗剤の量と水分を多く含んだタオルで竹ラグを拭くと、裏生地や中生地の不織布やウレタンに洗剤を含んだ水分が移ってしまうので、濡れタオルはよく絞ってから使ってくださいね!
竹ラグにカビが生えていたら
竹ラグの表面に黒いシミや青白っぽいシミが見られたら、それは黒カビや青カビの可能性があります。
竹には黒カビより青カビが繁殖しやすいという特徴がありますが、どちらも消毒用アルコールを使ってカビ取りを行うことができます
竹ラグのカビ取りは、消毒用アルコールを吹き掛けてから乾いたタオルで拭き取ります。
竹ラグからカビが取れるまで消毒用アルコールを吹き掛けてタオルで拭き取るのを繰り返してください。
消毒用アルコールは市販の物を購入して使うこともできますが、薬局などで取り扱っている無水エタノールと水を「8:2」の割合で混ぜることで消毒用アルコールを自作できます。
でも、消毒用アルコールでカビ取りをしてもカビ跡が残ってしまうことがあります。
その場合、紙ヤスリを使って竹ラグの表面を削って跡を消すといった方法があります。
ただ、紙ヤスリを使って竹ラグの表面を削ると、竹ラグ表面に施された塗装が剥がれてしまう危険があります。
あまりにもカビ跡が酷い場合は、新しい竹ラグに交換することをおすすめします。
竹ラグの裏面の手入れ
竹ラグには表面の竹板や竹ひごの裏に不織布やウレタンなどの裏生地や中生地を貼った竹ラグがあります。
裏生地や中生地を入れることで、竹ラグの硬さがやわらぎ、座ったときの座り心地や足に伝わる踏み心地がずいぶんと良くなります。
一方で、吸湿性の高い竹が使われているため、裏地や中生地にも湿気が溜まりやすくなっています。
そのため、竹ラグを使うときは定期的に竹ラグを捲って裏面の換気を行ってください。
また、換気を行うと同時に、ダニやカビの餌となるゴミやホコリを掃除機で吸い取ってあげるとダニ・カビの心配も少なくなります。
夏は部屋の除湿を心がけよう
梅雨から夏にかけて湿度の高くなる時期は、竹ラグを捲って換気を行うだけでなく部屋の除湿をしっかりと行ってください。
除湿方法
- 部屋に除湿剤を置く
- 除湿シートをラグの下に敷く
- 定期的に部屋の空気を入れ替える
- エアコンを冷房・除湿で運転する
など
除湿剤を部屋に置いて除湿をしたり、エアコンを冷房や除湿運転することで湿度を下げる効果があります。
部屋の除湿をすることで、竹ラグにカビやダニが繁殖するリスクを軽減することができます。
また、竹ラグの下に市販の除湿シートを敷くことで竹ラグの裏面に湿気が溜まるのを防ぐことができます。
それと、部屋の窓を開けて換気をすると、部屋を除湿することができます。
換気するときは、対角線上の窓を2つ開けると風通しが良くなります。
対角線上の窓を開けるのが難しい場合は、キッチンの換気扇を運転したり、玄関の扉を開けると風通しを良くすることができますよ。
竹ラグの干し方
竹ラグを水で濡らしたタオルで拭いたら、しっかり乾燥させる必要があります。
竹は耐水性が高い一方で、乾きにくいという特徴を持つ素材なので、完全に乾燥させるまでに時間がかかります。
竹ラグの干し方は、風通しの良い日陰に陰干しします。
直射日光の下に干すと竹が日焼けして変色してしまうので、直射日光が当たらない場所に竹ラグを干してください。
このとき、物干し竿などを使って干しますが、竹ラグの裏面を上にして表面を下にすると、裏面の不織布やウレタンに溜まった湿気をすばやく乾かすことができます。
日陰や物干し竿が無い場合の干し方
一人暮らしやマンションに暮らしている人で、竹ラグを干せるだけの日陰スペースがなくて、陰干しが難しい人もいるのではないでしょうか。
一人暮らしの人のなかには、物干し竿が無い場合もあるかもしれません。
そのような場合は、部屋の窓を開けて、その窓の前に椅子を置き、椅子に竹ラグを裏返して被せると竹ラグを乾燥させることができます。
この方法なら、レースカーテンを閉めておけば直射日光が竹ラグに当たらないようにすることができ、部屋の換気も同時に行うことができます。
もちろん部屋干し用の洗濯物干しがあるなら、そちらを使ったほうがいいです。
レースカーテンが無い場合は、部屋に直射日光が入らない時間帯に竹ラグを干すといいですよ!
また、お風呂に乾燥機があるのでしたら、お風呂の乾燥機を使ってラグを乾かすという方法もあります。
【番外編】竹ラグは水洗いしても大丈夫?
竹は耐水性に優れた素材なので、多少水に濡れても乾いたタオルで拭いて乾かせば腐ったり傷んだりはしません。
そのため、竹ラグは水洗いができるように思われますが、竹ラグの水洗いはおすすめできません。
その理由は、「竹は乾燥に時間がかかる」という理由が挙げられます。
竹ラグの干し方で少し解説しましたが、竹は濡れると乾きにくいという特徴があるため、完全に乾くまで時間がかかります。
速乾性が低いので、水洗いをした竹ラグを干しても陽が昇っている間に乾かないことがあります。
竹ラグの水洗いは極力避け、よく絞った濡れたタオルなどで竹ラグの表面についた汚れを落とす程度に留めましょう。
竹ラグの保管方法
既に竹ラグを使っている人は、竹ラグの冷感機能で夏を快適に過ごしていると思いますが、夏が終わると竹ラグの保管に困ったことがあるのでは?
特に竹板のラグは、畳むのが難しく保管に場所を取ります。
竹板のラグの場合、竹ラグを巻いてクローゼットや押し入れに縦置きか横置きにして保管します。
竹ひごのラグの場合は、ラグの種類によって畳むことができるラグもありますが、竹板のラグと同様に縦置きか横置きで保管します。
竹ラグ保管時の注意点
- 竹ラグが変形しないように保管する
- 竹ラグがカビないようにしっかり除湿して保管する
- 竹ラグが破損しないように保管する
竹ラグを保管するときは、竹ラグが変形しないように注意して保管してください。
例えば、横置きで保管した竹ラグの上に物を置いたり、斜めに縦置きで保管すると、竹が曲がって竹ラグが変形するおそれがあります。
また、竹は吸湿性が高いので保管時には除湿剤を一緒に置いて保管するなど、湿気対策をしっかり行ってから保管するようにしてください。
大きなクローゼットや押し入れなら竹ラグを簡単に仕舞うことができますが、竹ラグを巻いたときの長さが120cm~180cmになるとご家庭のクローゼットや押し入れに入らない場合もあります。
そのような場合、屋外スペースや屋外の物置に竹ラグを保管することがありますが、竹ラグの屋外での保管はおすすめできません。
屋外の物置は湿気や虫が侵入するため、竹ラグにカビが生えたり虫に食われる危険が高くなります。
これから竹ラグのご購入を検討されている方は、竹ラグの保管場所と保管方法について検討した上で竹ラグを選んでくださいね!
梅雨から夏にかけておすすめの竹ラグ
それでは、梅雨から夏にかけてピッタリの冷感機能がある竹ラグをご紹介したいと思います。
この機会に竹ラグのご購入や買い替えを検討されている方は、こちらの商品を参考にしてみてくださいね!
トッティ
竹ラグなら洋室のリビングに敷いても違和感がなく、夏のリビングを快適に過ごすことができます。
天然の空気浄化機能と消臭・抗菌機能がある竹ラグなら、お子様がいらっしゃるご家庭でも安心して使用していただけます。
まとめ
竹ラグの手入れ方法について解説しました。
梅雨や夏でも床上で快適に過ごせる竹ラグは日頃の手入れが大切です。
竹ラグの手入れでは、表面についた汗や汚れを落とすだけでなく、竹ラグの裏生地や中生地に使われる不織布やウレタンの手入れも忘れないようにしましょう。
竹ラグはカビが繁殖したり害虫に捕食される危険があるので、もしも虫食いの跡が見られたら使用を控えて害虫対策を行ってくださいね。