お部屋に何か敷物を敷こうかなと考えたとき、ふとこんな疑問を持ったことはないでしょうか。
「私がイメージしているものってラグ?それともカーペット?
いやいや、小さ目だからラグマット?それとも絨毯?なんて呼べばいいの~~????」
欲しいもののイメージがあるのに、それを正しく呼べているのか自信がない。
今回は敷物の呼び方について、欲しい敷物を的確に指し示すことができる ことを重視してご案内します。
目次
カーペットとラグの違いはサイズと敷き方です
ずばり!カーペットとラグの一番大きな違いは、サイズです。
サイズ | 敷き方 | |
ラグ | 3畳以下 | 部分的に敷く |
カーペット | 3畳以上 | 部屋全体に敷く |
【ラグ・カーペットのサイズと敷き方】
- ラグ……3畳以下のサイズで部分的に敷く。
- カーペット……3畳以上のサイズで部屋全体に敷く。
ラグは3畳以下の小さめサイズで部分的に敷き、カーペットは3畳以上の大きめサイズで部屋全体に敷くといった違いがあります。
一般的に、およそ3畳以下の敷物をラグ、3畳以上の敷物をカーペットと呼んでいます。
ラグにはインテリアのアクセントや足元の保温、カーペットには遮音性や断熱性といった機能性が期待できます。
ラグ【rug】
部屋全体に敷きつめるのではなく、ソファの足元など、床の一部に敷く厚手の敷物。◇「ラグマット」ともいう。コトバンク.ラグ.家とインテリアの用語がわかる辞典について「ラグ」の解説.
https://kotobank.jp/word/%E3%83%A9%E3%82%B0-146980
部屋の中で部分的に敷く、比較的小さいものをラグ(=ラグマット) と呼びます。
それに対してカーペット(=絨毯)は、部屋の床に合わせてぴったり敷き込むものと考えてください。
実のところ、ものすごく大きいサイズのラグが存在していたり、足元にちょこっと敷くだけのものにカーペットと名前が付けられていたり、実生活を鑑みるとその呼び方にはかなりの曖昧さがあります。
別にラグをカーペットみたいに使ったり、その逆をしても良いのです。
しかしながら、いざ購入を考えたときに、「ラグ」で検索をするか「カーペット」で検索をするか、本当に欲しいものにダイレクトにたどり着けるかどうかは変わってきます。
求めているものに早くたどり着くには、それが「ラグ」なのか「カーペット」なのかは区別したほうが賢くお買い物ができます。
ラグ・カーペットそれぞれのメリット
ラグやカーペットは同じ敷物ですが、サイズが違うことで使い勝手も変わってきます。
ラグ・カーペットそれぞれのメリットを知って、お部屋に合う敷物を選んでいきましょう。
ラグを敷く3つのメリット
部分敷きするので、手軽に敷き替えできるラグ。
そんなラグの主なメリットは以下の3つです。
模様替えが簡単
ラグは比較的サイズが小さいので、カーペットに比べて敷き替え作業が簡単です。
また、カーペットよりも安価で、プチプラ価格のラグも販売されているので、気分や季節に合わせて模様替えすることができますよ。
「冬はあったかシャギーラグ」「夏はサラッと使える綿混ラグやい草ラグを使う」といったように、季節に合わせて過ごしやすいラグを選ぶようにするとお部屋の居心地がグッとよくなりますよ。
一人暮らしにも使える
リーズナブルで、サイズの小さいラグは一人暮らしのワンルームにもピッタリです。
狭いワンルームでの一人暮らしだと、ソファを置くスペースを確保するのが難しいことも多いですよね。
そんなとき、座り心地の良いラグがあれば床に座ってもゆったりと過ごすことができますよ。
ラグなどのファブリックアイテムは、リラックス効果もあるので、ぜひ敷いておきましょう。
メンテナンスが楽
メンテナンスが楽なのも、ラグのメリットです。
全面に敷いているカーペットの下を掃除しようとすると、テレビ台や棚など大型の家具を動かさなければなりません。
一方、ラグの場合は部分敷なので、移動させる家具も少なくすみます。
また、ラグの中には洗濯機で洗えるものや、手洗いできるものもあります。
うっかりこぼしてしまったときにも安心なので、ダイニングなどの汚れやすい場所には洗えるラグの方が安心です。
面積が小さいラグは敷き替えも簡単なので、汚れたときに洗濯をしたり買い替えたりしやすいですよ。
カーペットを敷く3つのメリット
全体に敷くことができるカーペットは、お部屋の印象を大きく変えることができます。
ここからは、カーペットを敷く3つのメリットを紹介します。
床を広くカバーできる
サイズの大きいカーペットは、部屋全体に敷きこむことが可能です。
広い床面積をカバーすることができるので、床の汚れや傷を予防することができます。
椅子やテーブル引きずってしまうと、フローリングに傷がついてしまうことがありますよね。
部屋全体にカーペットを敷きこんでおくことで、家具移動による床の傷も軽減できますよ。
賃貸住宅の場合は、床の傷や汚れが少ないと退去時に敷金が返ってくることもあります。
防音効果・断熱効果が高い
クッション性に優れたカーペットは、防音効果や断熱効果も期待できます。
マンションや賃貸に住んでいると、階下へ音が響いていないか気になりますよね。
子どもたちが走り回って遊ぶたびに、ヒヤヒヤしているというママさんも多いのではないでしょうか?
部屋全体に敷くことで、部屋で発生する足音や物音を吸収してくれます。
クッション性があるので、お子さんが転んでしまったときの緩衝材にもなってくれますよ。
また、カーペットは断熱効果も高いので、冬の底冷え対策にもおすすめです。
保温効果が高いので、床暖房を使用したときの暖かさが長く持続します。
ズレや滑りを予防できる
薄手のラグは、滑り止めがついていないと使用しているときにズレたり、めくれたりすることがあります。
歩くたびにラグがめくれてしまったり、家具を動かすときに一緒にラグがズレてしまうとストレスですよね。
床全体に敷きこむカーペットなら、ズレたり滑ったりする心配なくお使いいただけますよ。
サイズや機能もばっちり!ラグ・カーペットの選び方
カーペットとラグの違いについて解説してきましたが、正直なところ、販売店舗を見ていても両者の違いがあいまいになっていることも多いです。
なので、自分にぴったりの一枚を探したいときには、「絶対ラグを買う!!」と最初に決めつけてしまわず、広く商品を見ることをおすすめします。
そこで、ここからはラグやカーペットを選ぶときのポイントを解説していきますね!
サイズで選ぶ
カーペットは2畳~12畳を超えるものまで、サイズはとても豊富です。
床全体を大きく覆うことを目的としているので、部屋のサイズに合わせて選べるようになっているんですね。
ラグは概ね3畳くらいまでのサイズが多いです。
1.5畳~3.5畳相当がほとんどですので、それ以上のサイズはかなり珍しいと言えます。
非常にややこしいカーペットの畳サイズ
ラグに比べ、サイズ選びがシビアになるカーペット。
実は地域によって畳のサイズが異なっており、同じ6畳でもそのサイズには違いがあります。
引っ越し先のお部屋に合わせて6畳表示のカーペットを買ったのにサイズが全然合わない!!なんて悲劇がしばしば起こります。
マンションによっては「6畳相当のスペース」なので間取り図に6畳と書かれていたり、同じ県内だったとしても使われている畳の規格が違ったりと、本当にややこしいんです。
不動産屋さんやオーナーさんに「畳の規格を教えて!」言っても、分からない場合の方が多いです。
実際に内見をしたり、メジャーで測ったりして、自分で判断するのが一番です。
カーペットの既製サイズ表
- 江戸間(えどま):関東中心 1畳1.5488平米
- 中京間(ちゅうきょうま):中部地方中心 1畳1.6562平米
- 本間・京間(ほんま・きょうま):西日本中心 1畳1.82405平米
4.5畳 | 6畳 | 8畳 | 10畳 | 12畳 | |
江戸間 | 261× 261cm |
261× 352cm |
352× 352cm |
352× 440cm |
352× 522cm |
中京間 | 273× 273cm |
273× 364cm |
364× 364cm |
364× 455cm |
364× 546cm |
本間 | 286× 286cm |
286× 382cm |
382× 382cm |
382× 477cm |
382× 572cm |
他にも規格があるのですが、概ねこのサイズを基準にカーペットが売られているので、今回はこのくらいにしておきます。
ラグの主なサイズ表
安心してください。ラグはカーペットに比べ非常にシンプルです。
というより、あまり厳密に規格が決まっていないので、大体このくらいという目安だけ案内します。
ラグ | 140× 200cm |
200× 200cm |
200× 250cm |
200× 300cm |
ちなみに、円形のラグのおよそのサイズ目安はこんな感じです。
ラグ | 100cm円形 | 150cm円形 | 200cm円形 |
機能・素材で選ぶ
ラグやカーペットは、サイズだけでなく機能や素材から選ぶこともできます。
代表的な機能
ラグやカーペットについている主な機能は以下の通りです。
全部挙げていくとキリがないので、今回は代表的なもののみ紹介します。
- 防ダニ
- 防音
- 抗菌
- はっ水
- 防炎
- ホットカーペット対応
- 洗える
ラグとカーペットについている機能にそこまで大きな違いはありません。
しいて言うなら、サイズの小さいラグは水洗い可能なことくらいでしょうか。
「赤ちゃんがハイハイしても大丈夫なように洗濯したい」「ピアノを置く部屋だから防音効果を高めたい」など、部屋ごとにラグに求める機能は変わってくると思います。
お部屋での過ごし方をイメージして、機能に優先順位を付けておくと「こんなはずじゃなかった…」という後悔が少なくなりますよ。
代表的な素材
ラグやカーペットは素材の種類も豊富です。
素材は大きく分けて2種類あります。
ナイロンやポリプロピレンのような化学繊維と、ウールやコットンなどの天然繊維です。
化学繊維は加工できる機能の種類が豊富、大量生産が可能なことからリーズナブルな価格で購入できます。
一方、天然繊維は素朴でナチュラルな風合いと、調湿性のような自然ならではの機能が備わっているのが魅力です。
カラー・デザインで選ぶ
ラグもカーペットも床の広い面積を占めるインテリアアイテム。
そのため、ラグやカーペットのデザインはお部屋の印象を大きく左右します。
他の家具とのバランスを見ながら、色やデザインを選んでいきましょう!
- モダンなインテリアには無地や幾何学模様
- ナチュラルはインテリアには植物デザイン
- ヴィンテージインテリアにはユーズド感のあるデザイン
など、お部屋のテイストをあらかじめイメージしておくと、ラグのデザインを選びやすくなりますよ。
シンプルなインテリアに無地のラグを合わせるときは、退屈な印象にならないよう注意が必要です。
毛足の長いラグや天然素材のラグなど、テクスチャー(素材感)に特徴のあるラグでメリハリをつけましょう。
ラグとカーペットのお手入れ方法は同じ!基本のお手入れ方法
ラグとカーペットの基本的なお手入れ方法は同じです。
定期的にメンテナンスすることで、ラグを長く美しく保つことができますよ。
週に1~2回のお手入れ
ラグもカーペットも週に1~2回掃除機を掛けましょう。
忙しくてお手入れの時間が取れない方は、月に1回など無理のない範囲で調節してくださいね。
ラグは毛並みを起こすようなイメージで掃除機を掛けると、毛足の奥に入り込んだゴミを吸い取ることができます。
強くこするとラグの毛足を傷めてしまうので、優しく・ゆっくり掃除機を掛けるようにしてください。
月に1回のお手入れ
月に1回は、しっかりと水拭きをおこないましょう。
水で薄めた中性洗剤を用意し、きれいな雑巾を浸します。
雑巾を固く絞ったら、ラグをトントンと叩くようなイメージで拭いていきましょう。
全体を拭いた後、水拭きをして洗剤を落とします。
洗剤が残らないよう、繰り返し丁寧に水拭きをおこなってください。
乾いたタオルで乾拭きしたら、直射日光の当たらない風通しの良い場所でしっかり乾かしましょう。
ラグの場合は、洗濯OKの場合があります。
水拭きよりも、洗濯の方が汚れをしっかり落とすことができますよ。
ラグの洗濯方法については、こちらの記事をご覧ください。
サイズオーダーしたいのなら圧倒的に「びっくりカーペット」
床全体を覆うことを主目的にしているカーペットならではなのが、サイズオーダー対応品の多さです。
当店びっくりカーペットでは、1cm単位のカット加工を無料でお受けしております。
長すぎる辺をカットしたり、柱に干渉する部分を四角くくり抜いたりと、細かなサイズや形の希望がある場合はラグではなくカーペットを探してください。
最初から加工代金が含まれている商品もあります。
「ぴったりサイズのカーペットがなかなか見つからない!」とお困りの方は、ぜひ当店びっくりカーペットをご利用ください。
まとめ
カーペットとラグの違いはサイズと敷き方と言えます。
床面を大きく覆うならカーペット。
部分的に敷くのならラグ。
このように言葉を使い分けることで、目的に合った敷物が見つけやすくなります。
また、カーペットのサイズには地域による差があるため、実際の部屋を採寸するほうが間違いがありません。
細かくサイズ調整が必要な場合は、カーペットを探すのが近道です。