ホームシアターのある家に憧れる人は、シアタールームを作らなくてもプロジェクターとプロジェクタースクリーンで自宅にホームシアターを設置できます。
自宅に大きなスクリーンを用意して、そこにプロジェクターで映像を投影すれば、自宅に居ながら映画館のような臨場感を味わうことができます。
でも、ホームシアターで使うプロジェクタースクリーンは何を選んで、どうやって設置すればいいのでしょうか?
- プロジェクターとスクリーンを自宅のどこに設置するか悩んでいる。
- プロジェクタースクリーンは高額なので代用品が欲しい。
- どんなスクリーンを使えばきれいな映像が見れますか?
一言でプロジェクタースクリーンといっても、スクリーンのサイズやアスペクト比、設置や操作方法まで違います。
そこで、どんなプロジェクタースクリーンを自宅に取付けたらいいのか、ホームシアター用のスクリーンの選び方を解説します。
目次
自宅で迫力ある映像を楽しみたいなら「プロジェクタースクリーン」がおすすめ!
自宅でも映画館のような大迫力の映像を楽しみたいなら、プロジェクターとスクリーンでホームシアターを低コストで実現できます。
大画面の有機ELテレビを購入するよりも安く購入できるプロジェクターとスクリーンを使ったホームシアターがおすすめです!
自宅が映画館のようになる
プロジェクターとスクリーンを用意すれば、手軽に自宅のリビングやダイニングを映画館にすることができます。
また、自宅の壁紙が白色なら、プロジェクターのみを用意して壁に映像を投射すれば初期費用を安くホームシアターが実現できます。
壁(白い壁紙)以外にも、白いシーツやカーテン等をスクリーンの代用品として使うことがあります。
ただ、壁や白いシーツは汚れやシワが入っていると、その影響から投射した映像がぼやけてしまったり、歪みが出来たりして期待するほどキレイな画質で映像を観ることができません。
より高画質な映像を楽しみたいなら、プロジェクターを投影できるスクリーンを用意しましょう。
ホームシアターを楽しむために必要なモノ
ホームシアターを楽しむために必要なモノは「プロジェクター」「スクリーン」「スピーカー」「レコーダー」の4点です。
- プロジェクター
自宅の小スペースでも映像を投射可能な小型で4K以上の高画質タイプが人気です。 - スクリーン
白い壁紙でも代用できますが、表面がデコボコしていないスクリーンがおすすめです。 - スピーカー
サラウンド効果を楽しめる5.1chのハイレゾ対応タイプのスピーカーが選ばれています。 - レコーダー
テレビチューナーを内蔵したHDDレコーダーが人気です。
この4点がホームシアターに必要なモノです。
レコーダーについては、テレビ放送やBS放送をプロジェクターで視聴したい場合にはテレビチューナーを内蔵したHDDレコーダーが必要になります。
プロジェクターを映画視聴だけに使うならテレビチューナーは必要ないので、DVDプレイヤーだけでも大丈夫です。
他にもホームシアターの視聴環境を整えるために必要なアイテムがいくつかあります。
例えば、窓から外の明かりが室内に侵入しないようにする遮光カーテン、スピーカーからの音が部屋の外に漏れないようにする防音材などです。
戸建てや賃貸マンションなど、ご自宅の形態によって必要なアイテムがあるので、ホームシアターを用意するときはプロジェクターとスクリーンを設置する部屋の明るさや音の反響に注意が必要です。
家庭用プロジェクターはアスペクト比「16:9」
一般的にご家庭で使われるプロジェクターのアスペクト比はDVDや動画共有サイトなどで多く普及している「16:9(ワイド)」です。
アスペクト比が「16:10(WXGA)」や「4:3(スタンダード)」のプロジェクターもありすが、「16:9(ワイド)」の方が多く普及しています。
ホームシアターでは、プロジェクターとスクリーンのアスペクト比を合わせるのが大切です。
アスペクト比はスクリーンにも影響します。
プロジェクタースクリーンには「ブラックマスクの有り無し」で2つのタイプに分けられます。
ブラックマスク有りのスクリーンでは、黒い縁が「16:9(ワイド)」のアスペクト比に合わせてスクリーンを囲うように入っていて、投射された映像が締まって観えます。
ブラックマスク無しのスクリーンでは、黒い縁は入っていないので、プロジェクターのアスペクト比を気にせず使うことができますが、上下左右の隙間が気になったり映像に締りがなくなります。
ホームシアターで映画館のような高画質で締りの良い映像を観たい場合は、「16:9(ワイド)」に対応したブラックマスク有りのプロジェクタースクリーンがおすすめです。
プロジェクタースクリーンを設置するメリット・デメリット
プロジェクタースクリーンを自宅に設置すると、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
白い壁やカーテンなどで代用することができるのに、プロジェクタースクリーンを選ぶ理由は何でしょう。
プロジェクタースクリーンのメリット
プロジェクタースクリーンを自宅に設置するメリットを解説します。
- 映画を大迫力で観れる
- 低コストで大画面を楽しめる
- テレビよりも没入感と臨場感を味わえる
一番のメリットは、映像作品を迫力の大画面で観ることができる点です。
そして、プロジェクタースクリーンなら大画面を低コストで楽しむことができます。
例えば、80インチ以上の有機ELテレビを購入しようとすると70万円~80万円ほどもします。
一方でプロジェクタースクリーンなら80インチ以上の物でも価格は1万円~3万円ほどです。
プロジェクター本体とレコーダーを併せて購入しても、有機ELテレビ単体の価格より総額は安く抑えることができます。
低コストで大画面を手に入れることができ、スクリーンに写った美しい映像とスピーカーのサラウンド効果で映像作品を集中して視聴することができます。
プロジェクタースクリーンのデメリット
メリットの多いプロジェクタースクリーンですが、デメリットもあります。
- 設置したら取り外しが面倒
- 映像の投射にはある程度の距離(スペース)が必要
- テレビ番組を観ようと思ったらテレビチューナーが別途必要になる
プロジェクタースクリーンを設置すると、取り外して他の部屋に移動させるのが難しくなります。
また、スクリーンに映像を投影するには、ある程度のスペース(部屋の広さ)が無いと上手くプロジェクターから映像をスクリーンに投影できません。
そのため、巨大なスクリーンを設置してホームシアターを楽しみたいと思っても、部屋が狭いと投影に必要な距離が取れず映像を上手く投影できないなんてこともあります。
家庭用プロジェクタースクリーンの種類と設置方法
それでは、家庭用のプロジェクタースクリーンの種類と設置方法を解説します。
家庭用のプロジェクタースクリーンの代用となるアイテムについても解説しますね!
吊り下げ式・巻き上げ式のスクリーン
吊り下げ式・巻き上げ式は、ご自宅の天井や壁、梁などに専用の金具とフックを使ってプロジェクタースクリーンを吊るす設置方法です。
大きなプロジェクタースクリーンを設置することができ、スクリーンを使用しない時は巻き上げて収納することができるので、普段の生活で邪魔になりません。
ただ、借家や賃貸マンションでは壁などに固定用の金具を設置するための穴を開けることができない場合があります。
ご自宅が借家や賃貸マンションの場合は、吊り下げ式・巻き上げ式でプロジェクタースクリーンを設置することができないことがあるので注意してください。
自立式・組み立て式のスクリーン
自立式・組み立て式のプロジェクタースクリーンは、スクリーンに三脚などの自立用の機材が備わっていて持ち運びができます。
吊り下げ式との違いは、壁などに固定用の金具を設置する必要がないので、壁に穴を開ける必要もありません。
ご自宅のリビングやダイニング、ベッドルームなどの部屋にスクリーンを持ち込んで、好きな時にホームシアターを楽しむことができます。
プロジェクターやレコーダー、スピーカーなどのホームシアターに必要な設備も、キャスター付きシェルフに積んで移動できるようにすると、持ち運びが楽になりますね。
ただ、自立式・組み立て式のスクリーンは収納場所に困るケースがあります。
スクリーンのサイズが80インチや100インチの大型の物だと、使用していないときは邪魔に感じるかもしれません。
ロールスクリーン
プロジェクタースクリーンの代用として「白色のロールスクリーン」を使う方法もあります。
白色のロールスクリーンならプロジェクターから投射された映像を映すことができます。
それに、映像を投射して使わないときは、巻き上げて収納しておけば邪魔にもなりません。
ロールスクリーンには、つっぱり式とビス固定式の2つのタイプがあります。
つっぱり式なら、取付けと取り外しが簡単なので、使わない時は収納することも可能です。
映像を投射するのに必要なロールスクリーンのサイズ
ロールスクリーンをプロジェクタースクリーンの代用として使う場合に気になるのが「ロールスクリーンのサイズ」です。
通常のプロジェクタースクリーンなら、60インチや80インチなど「インチ表記」を見て購入すればいいですが、ロールスクリーンの場合は必要な横縦幅を自分で調べて注文する必要があります。
では、ロールスクリーンのサイズですが、アスペクト比「16:9」の80インチを必要としたとき、ロールスクリーンの横縦幅は「横177cm以上」「縦99.6cm以上」が必要になります。
映像を投射したとき上下左右に余白を残すのであれば、+5cm大きくすると映像の端が切れてしまうこともなくなりちょうど良いサイズになります。
1級遮光以上のロールスクリーンならプロジェクターにも対応可能
プロジェクタースクリーンの代用にロールスクリーンを使うなら「1級遮光以上」のロールスクリーンを選びましょう。
ロールスクリーンに映像を投射したとき、ロールスクリーンの生地が薄いと鮮明な映像を映すことができません。
そのため、プロジェクタースクリーンの代用として使うロールスクリーンは、生地が厚く光を透過しない1級遮光以上の機能を持つロールスクリーンがおすすめです。
激安オーダーロールスクリーン
ご自宅のカーテンレールにロールスクリーンを取付けて、普段はロールスクリーンとして普通に使って、映画などを観る時だけプロジェクタースクリーンとして使うことができます。
ロールスクリーンをプロジェクタースクリーンとして使用する場合は、ロールスクリーンの上下や両端の隙間から光が入らないように、カーテンレールにトップカバーの取付け、カーテンと併用してリターン仕様にするなど対策を取ることをおすすめします。
また、窓にロールスクリーンを設置するのではなく、リビングの天井にビスで固定して設置する方法もあります。
天井に穴を開けてロールスクリーンを固定するのは賃貸では難しいですが、戸建てなら設置が可能です。
天井が高くても昇降用のチェーンを希望の長さでご注文いただけますので、ロールスクリーンを天井に取付けても昇降操作が可能です。
また、こちらのオーダーロールスクリーンはcm単位
スリムつっぱりロールスクリーン
つっぱり式のロールスクリーンは生地と芯のせいで太くなっていて狭い場所に取付けにくいイメージがあります。
突っ張り棒の芯を細くすることで、狭い場所でも取付けがしやすくなりました。
スリムつっぱりロールスクリーンなら、取付けが簡単なので女性ひとりでも取付け作業を行えます。
取り付け後の操作もチェーンを使ってスクリーンの昇降を行うだけなので、とても簡単です。
設置する場所は押し入れの襖を外して、かも部分に吊るすような形でつっぱれば、収納場所にも困らず普段は襖の代わりに押し入れの目隠しとして使うことが出来ます。
つっぱりロールスクリーン1級遮光+防炎撥水タイプ
1級遮光だけでなく、防炎と撥水機能を持ったロールスクリーンです。
つっぱり式のロールスクリーンなので、押し入れのかも部分や腰高窓などに天井付けして設置することができます。
防炎と撥水機能を持たせるため生地をコーティング加工しているので、生地の厚みが増して透け感はほとんどありません。
そのおかげで、プロジェクターで投射した映像をキレイに映してくれるはずです。
まとめ
プロジェクタースクリーンの代用品としてロールスクリーンが使えます。
ご自宅にシアタールームを持ちたいと思っているなら、ロールスクリーンとプロジェクターでミニシアターを作ってしまいましょう!
つっぱりタイプのロールスクリーンなら取付けも簡単で、普段は押し入れの目隠しや間仕切り用に使うこともできます。
それに、サイズをオーダーできるので80インチや100インチの大画面で映画を視聴することもできます。
大画面で映画を楽しみたいと思っている方は、是非ロールスクリーンとプロジェクターの組み合わせを試してみてください。