い草ラグの寿命はどのくらい？寿命の目安と長持ちさせるポイントを紹介

暑い夏に大活躍してくれるい草ラグ。

「一体何年くらい使えるんだろう？」と疑問に思ったことはありませんか？

ささくれができたり、変色したりすると、使い続けても大丈夫なのか不安になってしまいますよね。

この記事では、い草ラグの寿命とい草ラグを長持ちさせるポイントについて解説してきました。

い草ラグの寿命は何年？

い草ラグは何年くらい使用できるのでしょうか？

い草ラグの寿命は、3～4年程度が目安です。

ただ、使用しているい草ラグの種類や使用する場所、使う頻度によっても変わります。

そのため、寿命だけでなく、い草ラグの状態を見て見極めることが大切です。

い草ラグの状態を見極める方法については、次の章で詳しく解説しますね。

一般的なラグの寿命については、こちらの記事をご参照ください。

い草ラグの寿命を見極めるポイント

い草ラグの寿命を見極めるためには、使用年数だけでなくい草ラグの状態もしっかり見る必要があります。

い草ラグの寿命を見極めるポイントは以下の3つです。

• 変色・風合いの変化
• けば立ち・ささくれの有無
• カビやダニの繁殖

それぞれ詳しく解説していきますね。

変色・風合いの変化

い草ラグや上敷きは、経年によって変色していきます。

若草色や銀白色だったい草ラグは、使い続けるうちに黄色や褐色へと変化していきます。
い草の変色が気になったら、買い替えのタイミングです。

直射日光に当たると変色しやすいので、い草ラグを外に干すときは注意しましょう。

ただ、「黄金色に変化したい草の風合いが好き！」と言う場合は、しばらくお使いいただいても問題はありません。

その際は「新品の頃よりツヤがなくなった」など、風合いの変化で判断してください。

けば立ち・ささくれの有無

ささくれや、けば立ちがたくさん出てくる場合も、い草ラグの寿命です。

い草は素材の特性によってささくれができてしまうことがあります。

部分的なささくれの場合は、ハサミでカットすることで修繕が可能です。

ですが、畳は長く使用していると傷、乾燥、擦れなどによって、表面がもろくなりささくれができやすくなります。
ささくれができると、靴下やストッキングに穴があいてしまうことも…。

また、ささくれが大量発生すると皮膚に刺さってしまうこともあります。

手触りが変化したり、ささくれが目立ち始めたら、買い替えの目安と言えるでしょう。

カビやダニの繁殖

ダニやカビは『高温』『高湿度』『栄養』がある環境で繁殖します。

い草ラグを使用する梅雨や夏の時期は、高温多湿のためダニやカビが繁殖しやすいです。

少しカビが生えた程度であれば、陰干しや拭き掃除で落とすことができます。
ですが、ダニやカビがい草ラグ一面に広がってしまった場合は、衛生的に買い替える方が安心です。

高温多湿な環境で、い草ラグにホコリや髪の毛、食べこぼしなどのゴミがついていると、ダニやカビが繁殖してしまいます。

ラグを長く使用するためにも、メンテナンスを怠らないようにしましょう。

い草ラグの捨て方

寿命が来てしまったい草ラグは、自治体のルールに沿って捨てましょう！

一般的に、一辺が30cm以上の敷物や、自治体で指定されているゴミ袋に入らないサイズの敷物は『粗大ゴミ』に分類されます。

そのため、い草カーペットを捨てるときは粗大ゴミとして処分しましょう。

また、い草ラグは、30cm以下にカットすれば一般ゴミとして捨てることも可能です。

上敷きなど、い草を100％使用したラグは『可燃ゴミ』に分類されます。
不織布の裏地が付いたい草ラグも、基本的には可燃ゴミとして処分して大丈夫です。

ゴム素材の滑り止めがついたラグは『不燃ゴミ』に分類されることがあります。

自治体によってルールが異なるので、カーペットを処分する際は事前に各自治体のホームページなどをご確認ください。

い草ラグを長持ちさせるポイント

い草は使い方次第で長持ちさせることができます。

正しくお手入れをして、い草を長くきれいに使いましょう。

い草を長持ちさせるポイントは以下の4つです。

• お手入れをする
• 換気・陰干しする
• 重い家具を置かない
• 直射日光を避ける

それぞれ詳しく解説しますね。

お手入れをする

ホコリや髪の毛、食べこぼしなどのゴミは、ダニやカビの餌となってしまいます。

い草ラグの上にゴミが残らないよう定期的にお手入れをしましょう。

い草ラグのお手入れは、乾拭きや掃除機掛けが基本です。

繊維を傷めないよう、い草の織り目に沿って掃除機や雑巾を掛けてください。

水拭きは変色する可能性があるので、必ず乾いた雑巾で拭くようにしましょう。

い草ラグのお手入れ方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

換気・陰干しをする

い草は水分を吸収しやすい素材です。
高温多湿な環境でい草ラグを使用していると、湿気によってカビが発生しやすくなります。

カビやダニの繁殖を抑えるためにも、陰干しや換気をしてい草ラグに湿気が残らないようにしましょう。

い草ラグは日光で変色してしまうので、直射日光の当たらない風通しの良い場所に干してくださいね。
雨が続いて換気が難しいときは、エアコンの除湿機能が便利ですよ。

また、夏季のみい草ラグを使用しているご家庭もあると思います。

ラグを収納する屋根裏部屋や、クローゼットは、風通しが悪く空気がこもりやすいです。

翌シーズンに快適にい草ラグを使用するためにも、オフシーズンの収納方法に気をつけましょう。

い草ラグは、収納前にも陰干しをして湿気を取り除いてください。

水分を含んだ空気は下に溜まりやすいので、い草ラグは直置きせず、すのこなどを使って通気性を確保しましょう。
また除湿剤を使えば、収納スペースの湿気を吸収することができますよ。

重い家具を置かない

い草ラグの上にテーブルやソファを乗せることもあると思います。

重い家具を載せっぱなしにしていると、い草の表面が傷ついたりへこんでしまう原因となります。
とくにソファや椅子は、足の面積が小さい上に、人の体重が加わるため、負荷が大きくなりやすいです。

重い家具の下に、い草ラグは敷き込まないようにしましょう。

また、い草ラグの上で家具を引きずると、い草の表面が傷つきささくれができやすくなります。
い草ラグの上では家具を引きずらないようにしてくださいね。

直射日光を避ける

い草は直射日光が当たると、日焼けによって変色してしまいます。

い草ラグを窓際で使用する場合は、直射日光があたらないように気をつけましょう。

窓際に敷くときは、遮光カーテンやUVカットカーテンと併用すると安心です。

UVカットレースカーテン一覧

遮光カーテン一覧

長くい草ラグを使うなら国産がおすすめ！

い草は産地によっても寿命が変わります。

現在、い草の生産の約80%が中国や韓国、台湾などの外国産です。（ほとんどが中国産）

外国産のい草は、日本に輸送するときにカビ対策のために短期間で強い乾燥がかけられます。
この乾燥によって表面がもろくなり、ささくれができやすくなってしまうのです。
選別にあまり時間を掛けられないことから、日焼けしたときに色ムラができやすくなります。

一方、国産のい草の産地は、9割が熊本県産（肥後表）です。

国産い草は長くじっくり育ててから収穫し、ゆっくりと乾燥させています。
そのため耐久性が高く、外国産の1.5倍は長持ちするそうです。

また国産い草は、加工前に丁寧に選別し品質を揃えることで、日焼けで変色しても色ムラができにくく艶やかな風合いを楽しめます。

経年変化を楽しみつつ、い草ラグを長く使用したいときは、国産のい草がおすすめです。

外国産のい草は価格の安さが魅力。
小さいお子さんのいるなど、早いスパンでラグを買い替えたいときはリーズナブルな外国産のい草ラグが良いでしょう。

い草の産地による違いについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

当店おすすめ！国産い草ラグ5選

ここからは、当店おすすめの国産い草ラグを紹介します。

当店の国産い草ラグは、和洋ともに合わせやすいシンプルデザインから、夏らしい海モチーフのデザインまで、デザインが豊富です。

サラッと心地よい肌触りで、思わず裸足で歩きたくなります。

産地にこだわった上質な一枚をあなたに…。

まとめ

この記事では、い草ラグの寿命と長持ちさせるポイントについて解説してきました。

い草ラグの寿命は3～4年が目安です。
い草ラグは、使用する環境や使用頻度によって寿命が変わります。

『色あせ』や『ささくれ』などラグの状態を見ながら判断しましょう。
い草が日焼けしないよう、直射日光の当たらない場所に敷くようにしてください。

長くい草ラグを使用したい方は、国産のい草ラグがおすすめです。

均質で質の高い国産のい草は、色あせてくると特有の艶が出てきます。
経年の変化も含めて、い草の風合いを長くお楽しみいただけますよ。