オフィスなどでよく見かけるブラインド。
スッキリとしたデザインで、日差しや外からの視線を遮ることができるので、家にも取り入れたい!と思っている方が増えてきているようです。
とは言え、ブラインドはカーテンに比べて馴染みがない分、謎に包まれている部分も多いのではないでしょうか?
「どうやって掃除するんだろう?」
「風にあおられてうるさくならないかな?」などデメリットや使い勝手も事前に知っておきたいですよね。
この記事では、インテリアの専門店が『ブラインドのデメリット』と『解決策』をご紹介いたします。
目次
ブラインドとカーテンどっちを選ぶ?それぞれの特徴
日本の住宅では、窓にカーテンを取り付けていることが多いですよね。
ブラインドを設置するときに、カーテンとどんな違いがあるのか気になっている方もいるのではないでしょうか?
まずは、カーテンとブラインドそれぞれの特徴について簡単に説明しますね。
ブラインドの特徴
ブラインドとは、横向きの羽根(スラット)が連なっている窓周りアイテムです。
日本ではオフィスで使われることも多いですよね。
ブラインドには羽根が横向きに並んだ『ベネシャンブラインド』と、羽根が縦向きに並んだ『バーチカルブラインド』があります。
英語でBlindは『盲目』という意味があり、インテリア業界では『目隠し』を意味しています。
羽根の角度を調節することで、外からの視線を遮ることができるのが特徴です。
※この記事では、『ベネシャンブラインド』のデメリットについて解説していきます。バーチカルブラインドのデメリットについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
カーテンの特徴
カーテンは、日本の住宅で最も見かける窓周りアイテムです。
カーテンレールにフックを吊り下げて使います。
カーテンはドレープとレースをセットで使うのが一般的ですよね。
ファブリックならではの柔らかな雰囲気が魅力です。
また、開閉しやすく、遮光や遮熱などの機能が豊富で使いやすいです。
反面、布製なので火や水に弱く、水回りの窓にはあまり適していません。
ブラインドの6つのデメリット
おしゃれで日差しの調節がしやすいブラインドですが、一方でデメリットもあります。
使い始めてから「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないよう、事前にデメリットについて知っておきましょう。
ブラインドの主なデメリットは以下の6つです。
- 掃き出し窓だと出入りしにくい
- 掃除が大変
- 遮光性・断熱性に欠ける
- 風にあおられて「カタカタ」音がする
- デザインがオフィスっぽい
- 壁に穴が開いてしまう
ここでは、ブラインドのデメリットと対策方法を解説していきます。
これらのデメリットは対策することである程度軽減できるので、対策方法についても一緒に紹介していきますね。
①掃き出し窓だと出入りしにくい
サイズの大きなブラインドは、重みもあるため開閉が大変です。
そのため、ベランダやお庭に面した大きな窓は出入りしにくくなるかもしれません。
1日に1回程度なら頑張そうですが、
ベランダでお洗濯を複数回に分けて干す、お庭にいるペットのお世話をするなど何度も出入りが必要な場合は気が重くなりそうですよね。
出入りの度に「よいしょ、よいしょ」とブラインドを開閉するのは一苦労です。
開閉するのが段々煩わしくなってしまいますが、下から強引に潜り抜けると故障の原因なるので注意しましょう。
【対策】出入りしやすいセパレート・分割タイプにする
掃き出し窓など大きな窓にブラインドを設置するときは、セパレートタイプを選びましょう。
セパレートタイプとは、ブラインドのスラット(羽根)が半分に割れていて、片側だけでも開閉操作ができるブラインドのことです。
昇降できるブラインドの幅が狭くなることで、開閉動作が楽になります。
セパレートタイプがない場合は、ブラインドを複数に分割して取り付けるのもおすすめです。
ブラインドを分割するときは、頻繁に開閉する側のブラインドの幅を小さくしておくと、開閉操作が楽になりますよ。
②掃除が大変
我が家にもブラインドがあるのですが、使ってみると思ったよりもホコリが溜まりやすいというのが正直な感想です。
特に溜まりやすいのがスラット(羽根)の部分。
スラットが横向きなので、ホコリが積もりやすくなってしまうんです。
雑巾で一枚一枚ホコリのついたスラットを拭くとなると、気がめいりますよね。
さらに、ブラインドのスラットは鋭利なので、怪我をしないよう慎重に掃除しなければなりません。
お掃除が苦手だと、お手入れの大変さでブラインドを断念してしまう人もいるのではないでしょうか?
【対策】簡単に掃除するコツは『軍手』
ご安心ください。実はブラインド掃除の必殺アイテムがあるんです。
それは…軍手!
方法はとっても簡単!写真のように軍手をはめて、ブラインドのスラットをつまみながらスライドさせるだけ。
アルミで手を切る心配も防げますし、雑巾などで拭くよりとってもお手軽!
ブラインドの羽根(スラット)が重なっている部分など、モップが届きにくいところも楽にお掃除できますよ。
↓ブラインドのお掃除方法についてはこちらの記事をご参照ください。
【対策】お手入れしやすいタイプを選ぶ
どうしてもブラインドのお掃除が面倒なときは、思い切ってお手入れしやすいブラインドを選びましょう。
おすすめは、『水に強い浴室ブラインド』と『フッ素加工付きブラインド』です。
浴室用のブラインドは耐水性に優れているので、水でジャブジャブ洗うことができます。
フッ素加工付きのブラインドは、油汚れや水垢に強く、汚れてもすぐに落とすことができます。
キッチンや浴室など、汚れやすい場所に取り付けるのにおすすめです。
③遮光性・断熱性に欠ける
ブラインドは調光性に優れている一方で、完全な遮光や高い断熱効果を求めるのは難しいです。
理由はブラインドの羽根同士に隙間があったり、羽根にコードを通すための穴が開いたりしているから。
ではブラインドの遮光性がどのくらいなのか、ブラインドを閉じているときの写真を見てみましょう。
お部屋全体は暗くなっているものの、コードを通す穴の部分から光が漏れているのがわかりますね。
寝室などでお部屋を真っ暗にしたい場合は、ブラインドでは物足りないと感じてしまうかもしれません。
ブラインドの遮光性については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
【対策】カーテンと併用して断熱・遮光効果をプラス
そんな時は、ブラインドとカーテンを併用して使うようにしましょう!
ブラインドのメリットに加えて、カーテンのメリットである『遮光性を高める』『目隠し効果を高める』『遮熱断熱効果を高める』機能も上乗せされて便利!なのが”併用スタイル”の特徴です。
ドレープ(厚地)カーテンとレースカーテンをブラインドと併用した場合の写真です。
透け感の参考にしていただければと思い当店で撮影いたしました。
生地の分厚いドレープカーテンはしっかりと遮光してくれそうですね。
『遮熱・断熱効果』『遮光性』がほしい!という方は、ドレープ(厚地)カーテンと併用しましょう!
併用するカーテンは、『遮熱・断熱』『遮光性』がついた高機能カーテンがおすすめです。
一方のレースカーテンは、ある程度光を通していますね。
目隠しをしつつも光を採りこみたい、という方はレースカーテンを併用しましょう。
レースカーテンにも『遮熱・断熱』機能が付いているものもあるので、冷暖房効率を重視したい方は『遮熱・断熱』機能付きのカーテンを選びましょう。
【おすすめカーテン】
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『パレット パープル 』
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【100サイズから選べる】全てのほしい機能をギュッと集結!裏面ラミネート加工レースカーテン
『パーフェクトレース ストライプ』
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詳しい取り付け方などはこちらの記事をご参照ください。
④風にあおられて「カタカタ」と音がする
ブラインドを買ってからのお悩みで意外と多いのが、「カタカタ」音。
ブラインドが風にあおられると、窓枠に当たってしまい音が鳴ってしまうというものです。
風が強いと、ボトムレール(ブラインドの下部にある棒)が窓枠に当たって「ガシャンッ!」と大きな音が鳴ることもあります。
カーテンにはないデメリットなので、購入してから「しまった!」と思われる方も多いようです。
音が気になる方は、風の強い日は窓開けずにブラインドを使うようにしてくださいね。
【対策】スラットの角度を調整するべし
ブラインドの音を軽減させる方法はいくつかあります。
オプションパーツや重りなどを使った方法もありますが、今回は道具がなくてもできるお手軽テクニックをご紹介いたします。
ブラインドが音が鳴ってしまう主な原因はブラインドが風にあおられてしまうことにあります。
なので、風が通るようにスラットを水平にしましょう。
風が通りやすくなることで、ある程度の音を防ぐことが可能です。
【対策】窓枠内に収まるように設置する
ブラインドの一番下のバー(ボトムレール)が、窓枠に当たることによって音が鳴ります。
逆に言えば、窓枠内にブラインドが納まっていれば、音は鳴りにくくなるということです。
ブラインドの音が気になるときは、窓枠に収まるよう『天井付け』や『つっぱり式』で取り付けるようにしましょう。
このように窓枠にぴったりと収まる取り付け方を『天井付け』と言います。
音が鳴る可能性を下げるだけでなく、窓辺がすっきりとシンプルな印象になりますね。
また、風があまりにも強いとあおられてしまうので、窓を閉めておく方が安全です。
⑤オフィスっぽいデザイン
アルミブラインドと聞くと、シルバーの金属っぽいデザインをイメージする方が多いのではないでしょうか?
オフィスや病院についているような無機質なアルミブラインドだと、お部屋のテイストとは合わないこともありますよね。
【対策】木目調のブラインドでデザイン性UP
お手頃&お洒落なブラインドなら木目調のアルミブラインドがおすすめです。
天然木などを使用した木製スラット(羽根)のブラインドを使うという方法もありますが、お値段が高くなったり、木が重たかったりとデメリットも付きまといます。
その点、木目調アルミブラインドなら、アルミブラインドの軽さやリーズナブルなメリットはそのままに、木製のようなナチュラルな風合いを楽しむことが可能です。
木目調がプリントされているため、どことなく温かな雰囲気を感じます。
「アルミ製のブラインドはなんだか冷たい感じがする」という方にも試していただきやすいですね。
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⑥壁に穴があいてしまう
ブラインドは、ネジを使って壁に固定するのが一般的です。
そのため、設置するときに壁に穴を開けてしまうことになります。
集合住宅などで壁に穴をあけられない場合もありますよね。
新築で、いきなり壁に穴をあけるのは気が引けるという方もいるのではないでしょうか?
壁に穴を開けたくないときは、ブラインドの取り付け方法について今一度見直してみましょう。
【対策】穴あけ不要なつっぱり式を使う
どうしても穴をあけたくない!という方は、穴あけ不要なつっぱり式のアルミブラインドにしましょう!
つっぱり式とは、伸縮性のあるブラケットが付いておりつっぱり棒のように取り付けることができるブラインドのことです。
取り付けも簡単なうえ、壁に穴をあけずに設置することができます。
【対策】カーテンレールに取り付ける
他にも、オプションパーツを使ってカーテンレールにブラインドを取り付けるという方法もあります。
カーテンレールにブラケットを通すだけでできるので「斜めにならないように採寸しないと」とか「ドライバーでビスを回すのって、意外と力がいる」など、設置の大変さがないため誰でも手軽に取り付けられます。
また、賃貸などで最初からカーテンレールが取り付いている場合にも便利ですよね。
パーツさえあれば普通のブラインドでも設置可能なので、つっぱり式よりもデザインの幅が広がることもメリットです。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
では、ブラインドのデメリットを紹介したところで、購入前のチェックリストを確認しておきましょう!
▼ブランド購入前のチェックリスト
□頻繁に出入りする? | 分割タイプで取り付ける |
□掃除は面倒じゃない? | 軍手で掃除する 洗えるタイプにする |
□光漏れが気にならない? | カーテンと併用する |
□音は気にならない? | 風の強い日は窓を閉める スラットの角度を調節する 『天井付け』『つっぱり式』にする |
□デザインはお部屋に合う? | 木目調デザインでナチュラルに |
□壁に穴をあけても大丈夫? | 『つっぱり式』にする カーテンレールに設置する |
スタイリッシュで素敵!ブラインドの魅力も知っておこう
ブラインドのデメリットについて説明してきましたが、ブラインドにはそんなデメリットを補って余りある魅力があるのも確かです。
ここからは、ブラインドのメリットについて説明します。
調光しつつ風通しをキープできる
ブラインドの魅力は、羽根の角度を変えることで風通し・採光を細かく調節できること。
カーテンだと、日光を取り入れようと開いてしまうと外からも丸見えになってしまいますよね。
ブラインドなら、外からの視線を遮りつつ日光をお部屋に取り入れることができます。
階下からの視線など、角度のある視線も遮ることができますよ。
直線的でスタイリッシュなデザイン
ブラインドは直線的でスタイリッシュなデザインも魅力のひとつ。
モダンインテリアやインダストリアルインテリアなど、格好良いインテリアスタイルとも相性抜群です。
カーテンのように広がることがないため、窓辺をすっきりと演出できます。
圧迫感がないため、お部屋を広く見せることもできますよ。
水回りにも使える!
ブラインドはサビに強いアルミ素材が使われていることが多いです。
そのため、キッチンやお風呂場などの水回りにも取り付けることができます。
外からの視線を遮ることができるので、お風呂場の目隠しとしてお使いいただけますよ。
ブラインドのメリットについてもっと知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
種類別!ブラインドのデメリット
ここまでは、羽根が横向きになっているベネシャンブラインドについて解説してきました。
ここからは、バーチカルブラインドや、ウッドブラインドなど他の種類のブラインドのデメリットについて解説します。
バーチカルブラインドのデメリット
バーチカルブラインドは、羽根が縦に伸びたスタイリッシュなデザインが特徴です。
★デメリット★
- 風に揺れて音がする
- たたみ代がある
- 目隠しとしてやや弱い?
- 洗濯できない
羽根が細長いバーチカルブラインドは風にあおられやすくなります。
音が気になるときは、羽根の下部(ボトム)にチェーンがついているタイプのブラインドを選びましょう。
また、バーチカルブラインドは横に開閉するため、窓の横側にたたみ代ができます。
たたみ代が窓に被らないよう、窓の幅よりも大きめサイズで注文しましょう。
バーチカルブラインドのデメリットについてもっと知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
ウッドブラインドのデメリット
ウッドブラインドは、羽根の部分が木製のブラインドのことです。
リゾートホテルのようなナチュラルな風合いをお楽しみいただけます。
★デメリット★
- 重い
- たたみ代が大きい
- 最大で製作できるサイズが小さい
- 価格が高い
アルミでできているブラインドに比べ、木製のウッドブラインドはかなり重量があります。
大きな窓の場合は分割にする、軽い力で昇降できる操作方法を選ぶなどの工夫をしましょう。
また、アルミの羽根よりも厚みがあるためたたみ代も大きくなります。
窓よりも高い位置に設置し、たたみ代で窓の上部が覆われてしまうのを防ぎましょう。
ウッドブラインドのデメリットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。
ブラインドのデメリットは対策可能!それでも悩んだときは専門店に相談しよう
ブラインドの主なデメリットや対策方法を解説してきましたが、実際に使うイメージがなかなか湧いてこないという場合もあると思います。
百聞は一見に如かず、実際に小さい窓にブラインドを取り付けて使い心地を検証するのも一つの手です。
小さいブラインドなら比較的安価で購入できますし、使い勝手の良し悪しも充分わかります。
「我が家で使うならこんなデメリットもありそうだな」「こんな形状の窓周りにもブラインドってつけられる?」など、個別で疑問がある場合は専門店に相談しましょう。
当店では無料で電話相談を行っております。お気軽にお問い合わせください。
まとめ
ブラインドのデメリットと解決策について解説してきました。
ブラインドを購入して後悔する主な理由は以下の6つ!
- 掃き出し窓だと出入りしにくい
- 掃除が大変
- 遮光性・断熱性に欠ける
- 風にあおられて「カタカタ」音がする
- デザインがオフィスっぽい
- 壁に穴が開いてしまう
ブラインドを購入する前に、「ブラインドを使うとどんな問題が発生しそうか」実際にブラインドを使用する場面をイメージしながらデメリットを整理してみましょう。
問題点を事前に把握しておくと、「出入りしやすいセパレートタイプにする」「断熱効果が欲しいからカーテンと併用して使う」など、解決策や対策を考えることが可能です。
後悔しないようしっかり吟味してブラインドを購入してくださいね。