カーテンの種類とは?と聞かれたら、どんなラインナップをイメージしますか。
カーテンは簡単に説明すると「窓に取り付ける布」のことなので(ざっくりすぎ・・・笑)、主にドレープ(厚手)カーテン、レースカーテン、シェードカーテンなどに分類されます。
そのほかカーテンとよく似た機能を持つものに「ブラインド」「ロールスクリーン」などがあり、モダンなスタイルを目指す方に人気があります。
すでにいくつかのカタカナが語が並び、なんだかややこしそうな予感ですよね。
ここからはそんなあなたにカーテンの種類について『名前別』『機能別』『アレンジ方法別』でくわしく解説します!
引っ越しや新築などで、カーテンを新しく買う予定がある方は、是非どんなタイプがあるのかチェックしてみてくださいね。
目次
【名前別】カーテンの種類
カーテンは大きくわけて「ドレープカーテン」と「レースカーテン」の2種類に分類されます。
- ドレープカーテン:厚手生地のカーテンのこと。カーテンの代表格。
- レースカーテン:薄手で透け感がある生地のカーテンのことです。
そのほか上下に開閉を行うタイプのカーテンを「シェードカーテン」と呼びます。
カーテンとよく似た機能を持つ窓装飾エレメントには「ロールスクリーン」「アルミブラインド」「縦型ブラインド」「ハニカムプリーツ・スクリーン」などがあります。
スクリーンやブラインドはカーテンのような”たまり(ウェーブ)”がなく表面がフラットなので、シンプルでスタイリッシュなデザインを求めている方におすすめです。
◇カーテンなどの名前
カーテンやカーテンに似た機能を持つアイテムの名称を、一覧でまとめました。
まずはどんなものがあるのか、ずらっとチェックしてみましょう。
- ドレープカーテン
- レースカーテン
- シェードカーテン
- ロールスクリーン
- アルミブラインド
- 縦型ブラインド
- ハニカムプリーツ・スクリーン
ドレープカーテン
ドレープカーテンとはいわゆる厚手生地のカーテンのこと。カーテンといえばこのドレープカーテンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
光を通しにくい生地で仕立てられており、装飾性、遮蔽性、保温性などに優れていることが特徴です。
シャーっと開けてシャーっと閉められる、スムーズな開閉操作も魅力!
色、柄、素材、織りのバリエーションが豊富で「ナチュラル」「モダン」「エレガント」など、お部屋の雰囲気に合わせてデザインを選べます。
おしゃれな北欧デザインや、リネン・コットンなど天然素材を使用したカーテンが人気です。
レースカーテン
レースカーテンとは透け感のある薄手生地のカーテンのこと。
陽の光を取り入れながら、外からの視線を遮りたいときに活躍します。
日中はレースカーテン、夜はドレープカーテン+レースカーテンというように使い分けるのがおすすめです。
「レースカーテンなんてどれも同じ」思うかもしれませんが、生地の透け感・風合い・刺繍・色などによってもその印象は大きく変わります。
シェードカーテン
シェードカーテンとはカーテン生地にメカ(昇降器具)を取り付けて、上下に開閉する窓装飾エレメントのことです。
ファブリック特有のあたたかい雰囲気と、フラットでシンプルなスタイルが魅力です。
カジュアルさと上品さのバランスが◎。
生地が柔らかくたたみ上がっていく感じや、ほどよいギャザーがとてもおしゃれですよね。
窓の半分だけ閉じている状態でも、シェードカーテンなら中途半端な印象になりません。
窓の左右に生地を寄せるスペースが必要ないので、幅のせまい小さな小窓にもぴったり!です。
ロールスクリーン
フラットなスクリーン生地を上部のメカで巻き取って、上下に開閉させるロールスクリーン。
表面にカーテンのようなウェーブがないので、まるで絵画のようにファブリックのデザインを楽しめます。
鮮やかな花柄やふわふわの雲柄も、お部屋のアクセントにおすすめです。
ペーパー素材を使用したすだれ風のロールスクリーンなら、和風や南国テイストのお部屋とも相性ばっちり♪
窓に限らずキッチンスペースの目隠しや収納スペースの扉替わりなど、幅広い場面で活躍します。
アルミブラインド
細長いアルミ素材のスラット(羽根)を複数枚組み合わせて構成されているアルミブラインド。
スラットの角度を調節することで、室内に取り込む光の量を細かくコントロールできる優れものです。
上下からの角度がある視線をシャットアウトしたいときにもおすすめ。
道沿いに建っている家の2階や、向かいに高層マンションが建っている場合にはアルミブラインドを活用して目隠ししましょう。
タテ型ブラインド
縦長のルーバー(羽根)が並ぶブラインドをタテ型ブラインド(バーチカルブラインド)と呼びます。
タテ型ブラインドは何と言ってもスタイリッシュでモダンなデザインが魅力です!
特にリビングなどの大きな掃き出し窓では、タテ型ブラインドの美しさが映えること間違いなし。
ルーバーの角度を調節できるので、日の光を遮りながら風通しのよさをキープしたいときにもおすすめです。
ボトム(裾側)にコードがついているので、風が吹いてもバラバラになりません。
ハニカム&プリーツスクリーン
ハニカムスクリーンとは、断面が六角形のハチの巣状になっているスクリーン。
(ちなみに名称に使われている”ハニカム”は「ハチの巣」という意味があります。)
この特殊な構造によって窓の間に空気の層ができるため、優れた遮熱断熱効果を期待できます。
プリーツスクリーンとは、スクリーンに特殊なプリーツ加工を施したもののこと。
素材にはファブリックスをはじめ、和紙のような風合いの不織布などが用いられます。
ハニカム・プリーツスクリーンには立体感があり、無地でものっぺり感がないことがメリットです。
【機能別】ドレープカーテンの種類
次にドレープカーテンで特に人気の機能をご紹介します。
人気のある「遮光」はもちろん、高層マンションでの使用が義務づけられている「防炎」、お財布や環境にエコな「遮熱断熱」など、毎日の暮らしを快適に整える便利な機能をご紹介していきます。
①遮光
遮光カーテンとは、屋外から差し込む光を遮るカーテンのこと。
休日の朝ゆっくり寝たいとき、プロジェクターで映画鑑賞をしたいときなどにもおすすめです。
遮光カーテンは裏地がついていたり、黒糸を使った布を間にはさんでいるので、厚みのあるしっかりした生地感が特徴です。
遮光カーテンは遮光性の高いものから順に1~3級に分類されます。
(遮光1級の中でも遮光率100%のカーテンを「完全遮光」と呼びます。)
しっかり光を遮るカーテンが欲しいなら、遮光等級の高いものを選びましょう。
②非遮光
遮光機能のないカーテンを「非遮光カーテン」とよびます。
いわゆる普通のカーテンのこと。
非遮光カーテンはほどよく日光を取り入れるので、朝の訪れとともに室内がほんのりと明るくなり、自然な目覚めへとつながります。
また、遮光加工を施していないので、生地の風合いそのものを楽しめるのもメリット。
リネンやコットンなど、ナチュラル素材のカーテンなら素朴で優しい雰囲気に仕上がります。
朝の目覚めがスムーズでない方は、寝室のカーテンを非遮光カーテンにしてみてはいかがでしょうか。
③防音
大通りの騒音や踏切の音、犬の鳴き声が気になることはありませんか?
特に夜眠る前など室内が静かな状態だと、部屋全体によく響きますよね。
反対に、室内での会話や赤ちゃんの泣き声が外に漏れるのを何とかしたいという場合もあるでしょう。
そんなときは防音カーテンがおすすめです。
窓辺につるせば外からの音を遮り、室内からの音漏れを防ぐこともできます。
「静かな環境で過ごしたい」「ご近所さんのご迷惑にならないように配慮したい」という場合には、こちらのカーテンを是非ご活用ください。
④遮熱断熱
夏は涼しく、冬は暖かく。
お部屋の中で心地よく過ごすためのカーテンが遮熱断熱カーテンです。
室内の快適な温度を保つためにカギになるのは窓。
夏には約70%の熱エネルギーが侵入、冬には約50%の熱エネルギーが流出すると言われています。
遮熱断熱カーテンは、窓の遮熱・保温対策に効果的です。
夏は屋外の暑い空気の侵入を遮り、冬は室内の暖かい空気を逃げにくくします。
環境にもお財布にもエコなカーテンで、心地よい室内環境を整えましょう。
⑤防炎
万が一の火災の際に備えておくと安心なのが「防炎カーテン」。
カーテンは繊維製品なので、ひとたび着火するとあっという間に燃え広がるという性質があります。
防炎カーテンとは防炎性能を高める加工を施したカーテンのこと。日本防炎協会によって行われる防炎性能基準試験をクリアした燃えにくいカーテンです。
火災が発生してから安全な場所へ避難するため時間は、とても貴重なものです。
防炎カーテンを使用して、大切な命を守りましょう。
また、高層マンションなどの高層防建築物(高さ31m以上/11階建て)では、消防法により防炎カーテンの使用が義務づけられています。
必ず防炎カーテンを選ぶようにしましょう。
【機能別】レースカーテンの種類
ドレープカーテンとセットで使われるイメージの強いレースカーテン。
見た目は地味ですが、ドレープカーテンを開けているときにプライバシーを保護してくれるなど実は重要な役割を担っているんですよ。
ここでは、そんなレースカーテンの人気の機能をご紹介します。
①UVカット
肌や目などにダメージを及ぼす紫外線。
実は日の当たる窓辺には、屋外の約80%にも及ぶ紫外線が入ってくると言われています。
(直射日光のあたる屋外の紫外線照射量を100%とした場合、日光の当たる窓辺には約80%のUV-Aが侵入する。)
「部屋の中だから大丈夫」と油断していると、うっかり日焼けしてしまうかもしれません。
窓辺の紫外線対策に効果的なのはUVカットカーテンです。
レースのカーテンなので、昼間でも屋外の光を取り入れながら紫外線対策ができます。
UVカット率の高いものだと90%以上もの紫外線を遮り、肌や目へのダメージや家具の日焼け、フローリングの色あせなどを防ぎます。
窓数の多い部屋や直射日光が差し込む部屋はしっかりと紫外線対策をしておきましょう。
②遮像
ふと外からの視線が気になるときってありますよね。
特に道路沿いにあるお宅やお向かいさんとの距離が近いお宅ではそうでしょう。
プライバシーを守るためにも、防犯対策のためにも窓辺の視線を遮る対策が必要ですね。
おすすめなのは遮像レースカーテンです。
昼でも夜でも室内を見えにくくする高機能素材を使用しているので、しっかり目隠ししてくれます。
③採光
UVカットや目隠し効果のあるレースカーテンは、光までも遮りお部屋の中が暗くなってしまいがち。
これまでは紫外線や視線を遮りながら「光だけ通す」のは難しく、両立しにくいと言われてきました。
ですが、特殊繊維の開発でついに両立が実現!
それが「採光機能つきレースカーテン」です。
特殊な繊維を使用することで、外からの光を拡散してお部屋の隅々まで明るくしてくれます。
採光カーテンにはUVカット、遮像、遮熱断熱などハイスペックな機能を搭載されているものが多いので、「紫外線はカットしたいし、目隠しもしたいけど、部屋が暗いのは嫌」など、希望が多岐に渡る場合には是非採光カーテンをご検討ください。
【アレンジ別】カーテンの種類
ここからはカーテンのアレンジ方法や開き方についてご紹介していきます。
「カーテンをフツーに吊るすだけじゃつまらない」「おしゃれな窓辺にしたい!」という方は、是非チェックしてくださいね。
◇カーテンの開き方やスタイル
カーテンの開き方といえば「中央から左右に向かってシャーっと開く」のが定番ですよね。
これは「両開き」というスタイルです。
そのほかちょっとマニアックですが、片方を固定して開閉する「片開き」というスタイルもあります。
廊下や洗面所にある小さな小窓には、この片開きスタイルがシンプルでおすすめ。
大きめの窓でもあえて片開きにして、アシンメトリーなデザインにしてもみてもいいですね。
最近、人気急上昇中なのがこちらの「パドリングスタイル」です。
カーテンの丈を長めにとり、床に垂らして下部にボリュームを持たせるスタイル。
↑こちらは高級感のあるベルベット素材のカーテンですが、パドリングスタイルにすることでエレガントな雰囲気に仕上がっていますよね。
そのほかリネン100%のものなど、縮みやすい天然素材のカーテンをサイズオーダーするときにもパドリングスタイルにして丈を長めにしておくと寸足らずになるという失敗を防ぐことができます。
◇カーテンレール
窓辺をおしゃれに演出したいなら、カーテンレールにデザイン性のあるものを選ぶと◎。
アイアン製や木製のレールは、お部屋にナチュラルさやエレガントさをプラスしてくれるアイテムです。
注目してほしいのは両サイドの装飾です。
木目がきれいな丸っこい形をしているものや、植物をモチーフにしたヨーロピアン調のものなど、個性の光るデザインが豊富に揃っているので、お部屋の雰囲気に合わせて選んでくださいね。
◇カーテンタッセル
シンプルな無地のカーテンも素敵ですが、ちょっと物足りないときってありますよね。
そんなとき是非活用してほしいのが「カーテンタッセル」です。
カーテンタッセルとはカーテンを束ねておく帯状(または紐状)のもののこと。
通常カーテンを購入すると、共布で作られたタッセルがおまけでついてきます。
この共布タッセルでもカーテンを束ねるという機能は十分果たしてくれるのですが、よりおしゃれ感をプラスしたいときには別売りのカーテンタッセルを組み合わせてみましょう。
ボリューム感のあるフサフサのものや、ナチュラルな組みひも風のもの、フクロウやお花のモチーフがかわいいものなど、その種類はとても豊富です。
なんてことない無地のカーテンも、タッセルを組み合わせるとモデルハウスやおしゃれなカフェの素敵な窓辺に仕上がります。
◇フルオーダーカーテンの装飾
フルオーダーのカーテンではフックの種類、ヒダの数や種類、上飾り、フチ飾り、ボトム、縫製する糸の種類など
選択肢の幅がぐっと広がります。
トップトリートメントと呼ばれる窓上部の装飾はゆったりとしたウェーブを特徴としたもの、ギャザーやプリーツを施したものなど優美なスタイルが印象的。
シャビーシックなスタイルや姫スタイルにもイチオシです。
フルオーダーは高級品の部類ですが、伝統的で優雅なイメージに仕上げたいなら是非こだわってみましょう。
(※当店ではカーテンのオーダーはサイズオーダーのみお受けしております。)
まとめ
カーテンの種類は主に「ドレープカーテン(厚手)」と「レースカーテン」の2つに分類されます。
その他、柔らかく折りたたむように開閉する「シェードカーテン」など開閉方法で呼び名が決まっている場合もあります。
同じように窓辺を装飾するアイテムとして「アルミブラインド」「ハニカム・プリーツスクリーン」「ロールスクリーン」なども人気のあるアイテムです。
ワンランク上のインテリア空間を目指すなら、カーテンだけでなくレールやタッセルの素材にこだわってみてもいいでしょう。
お部屋のテイストに合わせて、窓辺をすてきにコーディネートしましょう。