ロールスクリーンの操作方法には、いくつか種類があることをご存知ですか?
メジャーなのは、
- チェーン式
- プルコード式(スプリング式)
の2つです。
そのほかにも、
- プルハンドル式
- ワンタッチチェーン式(ワンチェーン式)
- スマートコード式
などの操作方法があります。
それぞれ、何がどうちがうのでしょうか?
こういうメカニック系(?)のことって、とっつきにくくてわからないですよねー・・・。
がんばって説明書きを読んでみても、結局どれがいいかわからない!ってオチになっちゃいがちです。
この記事では「うちの窓のロールスクリーンは、どの操作方法にしたらいいの?」という疑問にお答えしていきます。
窓の種類や設置場所によっておすすめの操作方法はちがうので、具体例をあげて解説していきますね。
目次
ロールスクリーンの操作方法と特徴
ロールスクリーンの操作方法は一つだけではありません。
「チェーン式」「プルコード式(スプリング式)」「プルハンドル式」「ワンタッチチェーン式(ワンチェーン式)」などいくつかの種類があります。
この中でメジャーなのは「チェーン式」と「プルコード式」の2タイプです。
ではでは、それぞれの操作方法を順番に解説していきますね!
チェーン式
チェーン式とは、チェーンをひっぱってスクリーンの上げ下げする操作方法のこと。
手前側のチェーンを引くとスクリーンが上がり、奥側のチェーンを引くとスクリーンが下がります。
チェーン式の特徴
チェーン式の最大のメリットは、巻きズレなどのトラブルが少ないことです。
また、大きな窓でもしゃがまずに操作できることです。
・両手を使ってくるくるチェーンをおくるスタイル。
・大きな窓でもしゃがまずに操作できる。
・巻きズレなどのトラブルが少ない。
・スクリーン位置を微調整できる。
・チェーンを長めにすることもできる。
チェーン式の使用方法
◆スクリーンを上げるとき
◆スクリーンを下げるとき
安全対策もとられている
長いチェーンは、小さなお子さんやお年寄りがいらっしゃるご家庭での使用が心配ですよね。
チェーンが身体にからまったり、ひっかかったりすると大変です。
チェーン式のロールスクリーンには、事故やトラブルを予防するために「コードクリップ」「セーフティコネクター」という機能がついています。
◆コードクリップ
コードクリップは、長く垂れ下がったチェーンを小さくまとめるアイテムです。
余分なチェーンはくるくるコンパクトにまとめましょう。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、チェーンを手の届かない位置に束ねることがトラブル回避の鉄則!です。
◆セーフティコネクター
セーフティコネクターは、操作チェーンに大きな負荷がかかった場合にチェーンが分割される仕組みのこと。
通常操作以上の負荷がかかると、プチっとチェーンが切れるようになっています。
(ちなみに切れてしまったチェーンは、はめ直してもとに戻すことができるのでご安心ください。)
セーフティコネクターはチェーンがからだに巻きついたり、引っかかったりしたときの危険を回避します。
チェーンを長めにすることも可能
チェーンを長くしたり短くすることも可能です。
高い位置にある窓でロールスクリーンを使用するときには、チェーンが長い方が便利ですよね。(階段の吹き抜けにある場合など。)
当店では、チェーンの長さ調整をサービスで対応させていただいております。
ご注文の際に、備考欄にてチェーンの長さをご指定下さい。
(チェーンを短くすることも可能ですが、本体高さの2/3以下にすることはできません。)
プルコード式(スプリング式)
プルコード式(スプリング式)とは、コードをひいてスクリーンの上げ下げをする方式のこと。
コードを引くとその分だけスクリーンが下がり、少し引いて手をはなすとバネの力で自動で巻き上がります。
プルコード式(スプリング式)の特徴
プルコード式のメリットは、すっきりスマートな見た目に仕上がることです。
一方で巻きズレなどのトラブルが発生しやすい、掃き出し窓など大きな窓には不向き(かがんで操作しなければいけない。)などのデメリットもあります。
・バネの力で巻き上がるので、手間が少なくてラク。(ワンタッチで操作できる。)
・見た目がスマート。
・チェーン式とくらべて、巻きズレなどのトラブルが発生しやすい。
・大きな窓の場合、かがんで操作しなければいけない。
プルコード式の使用方法
◆スクリーンを上げるとき
◆スクリーンを下げるとき
巻き上がりの速度調整ができる
巻き上がりのスピードは変更することができます。
「ちょっと勢いがよすぎる」「もっとスムーズに巻き上げたい」などの希望がある場合は、商品説明書にしたがって調整しましょう。
コードの長さ調整もできる
プルコード式のコードは、長さをオーダーすることも可能です。
当店では、コードの長さ調整をサービスで対応させていただいております。
ご注文の際に、備考欄にてチェーンの長さをご指定下さい。
また取付けた後でも、短くしたい場合はハサミで切っちゃえばOK!
コードはヒモなので実は簡単にカットできます。
電動式
離れた場所からも、リモコン操作できる電動式。手の届かない高い位置にある窓や、大きな窓におすすめです。
メリットはスイッチ一つで、誰でも簡単に操作できること。チェーンや紐がないのでお子さんが遊んでしまう心配もないですね。
また、リモコンの設定によっては、複数のロールスクリーンを同時に操作する!なんてこともできちゃいます。
画期的で利便性が高い分、お値段が高くなってしまうのがデメリット。
電動ロールスクリーンの特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。
プルハンドル式(オプションでハンドルフックも)
ハンドル式とは、スクリーン下部についているハンドルを持って上げ下げする操作方法のこと。
メリットは、誰でもわかりやすく直感的に使用できることです。
ですが、下げるときは窓の上まで手をのばさないといけないので、なかなか大変です。
スクリーン下部にハンドルを取り付けるタイプなら、専用フックでひっかけて下げることも可能です。
ワンタッチチェーン式(ワンチェーン式)
ワンタッチチェーン式とは、チェーン式とコード式のいいとこどりをした、ハイブリットな操作方法のこと。
チェーンを少し引っ張ると自動で巻き上がり、立ったままでの操作も可能という便利なシステム。
その他メーカーが独自開発したものも
その他、メーカーが独自に開発した操作方式もあります。
スマートコード式
スマートコード式とは、スクリーンの横側にあるボトルプルコードを使って上げ下げする操作方法のこと。
ボトルプルコードは、チェーンでもヒモでもなく”スティック(棒)”です。(なので、ちょっと見た目かっこいい。)
操作棒がスクリーンのサイドについているので、立ったまま操作可能です。
こちらはメーカーさんの特許商品なのでちょっとレアなタイプです。
ロールスクリーンの操作方法を決める前にやること
ロールスクリーンの操作方法を決める前にまずやること。
それは、「取り付け位置の確認」です。
ロールスクリーンを取り付ける予定の窓は、どこにありますか?
取り付け場所によって便利な操作方法が異なります
ロールスクリーンを取り付ける窓のタイプによって、便利な操作方法は異なります。
窓の種類別に「おすすめの操作方法」をご紹介していきますね。
掃き出し窓や間仕切り
「掃き出し窓(床まである大きな窓)」やお部屋の空間を区切る「間仕切り」としてスクリーンを使う場合・・・。
ダンゼン、チェーン式がおすすめです。
チェーン式にしましょう!
なぜって、プルコード式だとスクリーンを上下するたびにしゃがまないといけないからです。
プルコード式って、コードがスクリーンの下側についているんです。
ということは、スクリーンを床まで下げるときは、自分もいっしょにしゃがまないといけません。
実際にやってみないとイメージがわきにくいかもしれませんが、コードを床までひっぱるってけっこう大変です。
床まである窓の場合には、使い勝手がよくありません。
チェーン式なら、窓の高さに関係なく立ったまま操作することができるのでおすすめです。
◆チェーン式おすすめ商品◆
1cm単位でオーダーできる!チェーン式の1級遮光・遮熱ロールスクリーン
【ファストシリーズ】日本製チェーン式ロールスクリーン1級遮光
カーテンレールにも設置できるおすすめロールスクリーン
お部屋の間仕切りとしてロールスクリーンを使いたい方は、こちらの記事もご参照ください。
腰高窓など足元までスクリーンが不要な場合
腰高窓(腰窓)の場合は、チェーン式でもプルコード式でもどちらでもOK!です。
お好みの方を選びましょう。
チェーン式は、巻きズレなどのトラブルがないのがメリット。
プルコード式は、見た目がスマートなのがメリットです。
スリムで小さな窓や開閉頻度が低い窓なら、プルコード式にしてもいいですね。
◆プルコード式おすすめ商品◆
小窓や細長い窓にロールスクリーンを取り付けるときのポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
天窓や吹き抜けなど手の届かない場所
天窓や吹き抜けなど、高い位置にあって手が届かない窓には要注意!
どのタイプのロールスクリーンにするか、チェーンやコードの長さをどうするか、慎重に検討しましょう。
手の届かない場所にある窓には「電動式」か「プルハンドル&専用フック付き」がおすすめです。
電動式は離れた場所でもリモコンスイッチひとつで、簡単に操作することができます。
プルハンドル付きは、ロールスクリーンの下にフックがついているタイプ。
専用のフック(長い棒)をハンドルにひっかけて引っ張ることができます。
また、「チェーン式」や「プルコード式」でもチェーンやコードを長くすれば使うことができます。
吹き抜け窓にロールスクリーンを取り付けるときの注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
私の知人の家は、階段の吹き抜け窓についていたロールスクリーンがチェーン式です。
長いチェーンはぶらぶらしないように、壁に取り付けた〇型フックにとおしてコンパクトにまとめていました。
吹き抜け窓にロールスクリーンを取り付ける方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
◆天窓に注意◆
天窓の場合は、普通のロールスクリーンでは対応できません。
購入する際には、天窓専用のタイプの中から検討しましょう。
なぜかというと天窓は、ふつうの窓とちがって取付け角度が垂直じゃないからです。
天窓の角度は水平か、斜め・・・。とにかく上から下へまっすぐではないですよね。
ロールスクリーンは通常、重力に逆らうような設置はできません。
たとえば天井に取り付けようとしても、天井から床にむかって垂れ下がってしまいます。
なので、天井に取り付ける場合は専用のもの(外枠がついているタイプなど)をお買い求めください。
壊れにくい操作方法ってあるの?
壊れにくいのは圧倒的に「チェーン方式」です!
構造がシンプルなので故障しにくく、巻きズレなどのトラブルも少ないです。
ロールスクリーンは1枚の布を巻き上げて収納します。
巻き上げたり、のばしたり、巻き上げたり、のばしたり・・・を何度も繰り返します。
開閉頻度が高いと、メカ部分に負担がかかりがち。
とくにプルコード式は、バネの力を利用しているのでチェーン式に比べてトラブルが発生しやすいです。
チェーン式など取付位置の左右が選べる場合のおすすめ
チェーン式ではチェーンの取り付け位置を左右どちらにするか、選ぶことができます。
ロールスクリーンの前に家具を設置する予定がある場合、操作の障害になることがありますよね。
インテリアの配置を考えつつ、右にするか?左にするか?使い勝手がいい方を選びましょう。
また、利き手が右左どちらかによってもチェーンの操作のしやすさはちがいます。
右が利き手なら向かって右側、左が利き手なら向かって左側にチェーンを設置しましょう。
まとめ
ロールスクリーンの操作方法としてメジャーなのは、チェーン式とプルコード式(スプリング式)の2つ。
そのほかにも電動式・プルハンドル式・ワンタッチチェーン式などの操作方法があります。
どんな場所に取り付けを検討しているかによって、便利な操作方法はちがいます。
自分が実際に操作するイメージをしっかりもって、購入するようにしましょう。