賃貸マンションの窓にカーテンレールがなかったり、カーテンレールがない和室にカーテンを取り付けたいときどうしますか?
そんなときは、突っ張り棒にカーテンを取り付けて使うのがおすすめです。
突っ張り棒を使えば、場所を選ばず壁に穴を開けることなくカーテンを自由に取り付けられます。
突っ張り棒を使ったカーテンの活用アイディアから、場所や用途によって突っ張り棒に取り付けるカーテンの選び方について解説しますね。
目次
突っ張り棒の種類
突っ張り棒は、壁などに設置する伸縮性のある棒でカーテンレールの代わりやハンガーラックの代用としてご家庭で使われます。
突っ張り棒とカーテンの活用アイディアを紹介する前に、突っ張り棒について少し解説します。
突っ張り棒には2つのタイプがあり、「バネ式」と「ジャッキ式」があります。
・バネ式
パイプ内部にバネがあり、バネの反発力で壁などに固定します。
取り付けが簡単でパイプが細く長さも色んなサイズがあります。
・ジャッキ式
パイプを伸ばしてネジでパイプを固定させてから壁などに固定します。
バネ式よりもパイプが太く、重い物を掛けるのに適しています。
突っ張り棒のタイプによって特徴が異なり、カーテンを取り付けるならバネ式突っ張り棒が適しています。
■バネ式突っ張り棒
バネ式が適している理由は、パイプが細いのでカフェカーテン等の筒縫い部分に通して使用することができます。
ジャッキ式では、パイプを固定するネジにカーテンが引っかかってしまうのと、パイプが太いとカーテンランナーを取り付けられない場合があります。
また、バネ式の方がジャッキ式よりも若干値段が安いです。
バネ式、ジャッキ式の突っ張り棒はホームセンターやネットショップで購入することもできますが、100均でも売られているので比較的簡単に手に入れることができます。
突っ張り棒にカーテンを取り付ける方法
突っ張り棒に取り付けることができるカーテンは、カーテン上部にポール(突っ張り棒)を通すことのできるタイプのカーテンを選ぶのが一般的です。
ポール(突っ張り棒)を通せるカーテンのタイプ
- 上部が筒縫い状のカーテン
- ハトメが付いたカフェカーテン
- 上部にポール通しの穴が空いたカフェカーテン
など
小窓に取り付けるカフェカーテンには、最初から突っ張り棒などのポール状の棒を通すことができる筒縫いやハトメ等の穴が備わっています。
筒縫いはカーテンにポール等を通すための筒状のポケットのことです。
突っ張り棒をその穴に通すだけでカーテンを取り付けることができるので大変便利です。
カフェカーテン以外でも、マルチカバーをクリップランナーで挟んで突っ張り棒に吊るすこともできます。
他にも、収納などで使われるS字フックを突っ張り棒に引っ掛けて、カフェカーテンの上部の穴にS字フックを通して吊るすといった方法もあります。
通常のカーテンを突っ張り棒に吊るす方法
カフェカーテン以外でも、工夫すれば通常のカーテンでも突っ張り棒に取り付けることはできます。
一般的なカーテンは、カーテンレールのランナーにアジャスターフックを引っ掛けることで吊るします。
そこで、突っ張り棒にリングランナーを付ければ、アジャスターフックを引っ掛けることができるので、通常のカーテンでも取り付けが可能です。
リングランナーはホームセンターやネット通販、100均などで購入することができ、比較的手に入れやすいです。
注意することは、リングランナーの輪っか部分が突っ張り棒のパイプに通る大きさの物を選びましょう。
突っ張り棒とカーテンの活用アイディア5個
それでは、突っ張り棒とカーテンの活用アイディアを5個ご紹介しますね!
生活の中でちょっと不満に感じていた部分を解決するアイディアを集めました。
和室の障子の代わりにカーテンを取り付ける
和室には障子が使われていることが多く、カーテンを必要としない場合があります。
でも、障子はなにかの拍子に障子紙が破れてしまったり、定期的に障子紙を張り替える必要があるなど、メンテナンスが意外と大変ですよね。
そこで、障子の代わりに和室の窓枠に突っ張り棒でカーテンを取り付けます。
和室にカーテンを取り付けるなら、遮光性の高いドレープカーテンを選ぶのがおすすめです。
障子紙でも日射をある程度遮ることはできますが、遮光性はドレープカーテンのほうが優れています。
和室に使われている畳は日射によって日焼けして褪色します。
その褪色による変化も畳の魅力のひとつですが、畳が日焼けで痛むと張替えが必要になり、畳の交換費用などコストもかかります。
遮光性の高いドレープカーテンなら、日射を遮ってくれるので畳が日焼けで褪色するのを防いでくれます。
取り付け方は、障子を取り外した鴨居に突っ張り棒をつっぱり、S字フックやリングランナーを使って突っ張り棒にドレープカーテンを吊るします。
賃貸マンションの和室だと、カーテンレールを取り付けるために壁にビスで穴を開けるわけにもいきません。
そんな時でも、突っ張り棒を使えば窓枠に穴を開けることなく和室にカーテンを取り付けることができます。
小窓に突っ張り棒でカーテン
家の窓には色んな種類があります。
その窓の中には構造上の理由からカーテンの取り付けが難しい小窓もあります。
例えば、トイレの内倒し窓やリビングのスリット窓にカーテンレールを設置してまでカーテンを取り付けるか悩みますよね。
そんな小窓でも突っ張り棒を使えばカーテンを取り付けることができます。
- 突き出し窓
- スリット窓
- 外倒し窓
- 内倒し窓
- オーニング窓
- はめ殺し窓
など
このような小窓には、カーテンレールが備わっていない場合があります。
小窓に取り付けるカーテンには、普通のカーテンよりも小さいカフェカーテンを突っ張り棒で取り付けるのがおすすめです。
また、スリット窓などの縦に長い窓の場合は、縦に長さのあるシェードカーテンを使ってみるのもいいかもしれません。
はめ殺し窓などで、突っ張り棒を突っかける場所が無い窓の場合、吸盤フックを窓のサッシに吸着させて突っ張り棒を取り付けることもできます。
カーテン以外にも、小窓にロールスクリーンやブラインドを使うといった方法もあります。
浴室の窓に目隠し用のカーテン
窓付きの浴室に、突っ張り棒とカーテンで目隠しを取り付けることができます。
浴室にある窓は、すりガラスなどのスモーク処理されたガラスが使われているので簡単に外から浴室内を覗くことはできません。
でも、外からすりガラス越しに人間のシルエットがぼんやり見えることがあります。
たとえシルエットだけだったとしても他人に浴室内を見られるのは気分が悪いですよね。
そのような時は、浴室の窓に突っ張り棒で目隠しになるカーテンを吊るします。
ただ、浴室は水分が多いので普通の布製カーテンは使えません。
浴室に吊るせるカーテンとは
- 水分に強い塩化ビニール製のカーテン
- 湿気に強いナイロンやポリエステル製のカーテン
- 撥水・防水加工されたカーテン
浴室の窓に吊るすカーテンは、湿気・水分に強い素材と加工が施されたカーテンを使います。
シャワーカーテンやビニールカーテンなどは浴室でも使用することができます。
また、シャワーカーテンやビニールカーテンには、突っ張り棒を通すことができる「ハトメ」が装着された物も多数あるので、突っ張り棒との相性も良いです。
■ハトメ(アルミ製)
そして、浴室用の素材と防水加工がされたロールスクリーンやブラインドもあるのでそちらを使うのも方法のひとつです。
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部屋の仕切りに突っ張り棒とカーテン
部屋を仕切りたいとき、突っ張り棒とカーテンをパーテーションの代わりに使って部屋を間仕切りすることができます。
お子さんのいるご家庭で、子供部屋をパーテーションで区切って兄弟で部屋を使えるようにしたり。
部屋と部屋の間に突っ張り棒でカーテンを吊るして目隠しとして使うことができます。
他にも、突っ張り棒とカーテンをパーテーションとして使う方法はいくつかあります。
このようなパーテーションとして間仕切りに使用するカーテンには、その目的毎に必要な機能があります。
間仕切りに必要なカーテンの機能
- 防音性が高い
- 遮熱・断熱効果がある
- 防汚加工されている
- 透け感が少なく反対側が見えない
部屋と廊下の境界にカーテンを吊るすことで冷気の侵入を防いだり、部屋から暖かい空気が逃げないようにすることもできます。
また、無地のドレープカーテンを使うのではなく、敢えて透け感のあるレースカーテンや柄のあるカーテンを使うなど、インテリアとの調和を考えてカーテンのデザインに拘ってみてもいいかもしれませんね。
突っ張り棒にS字フックやリングランナーを取り付けることで、筒を通す穴が無い通常のカーテンでも間仕切りとして使うことができます。
押入れや棚の目隠しとして使う
押入れに突っ張り棒とカーテンでおしゃれな目隠しを設置することができます。
押入れの襖やクローゼットの扉の代わりにカーテンを使って目隠しをしたり、棚に突っ張り棒でシェードカーテンを取り付けて棚の中を隠すこともできます。
短い突っ張り棒なら棚の目隠しに使うことができ、取り外しも簡単なので棚から物を取り出したり収納するときの邪魔にもなりにくいです。
押し入れの襖を交換するのは結構大変です。
襖も長年使っていると汚れたり穴が空いてしまうこともあります。
こうした交換の難しい襖を、洗濯機で丸洗いできるカーテンにすればお手入れも簡単になります。
突っ張り棒の取り付けで注意すること
突っ張り棒は突っ張る場所があれば、場所を選ばずどこにでも設置することができます。
ただ、突っ張り棒の取り付けには注意しなければいけないこともあります。
重すぎる物は取り付けられない
突っ張り棒はカーテンを取り付けるだけでなく、洗濯物を干したり、衣類を掛けるハンガーラックとしても使用できます。
ただ、重量のある物を突っ張り棒に吊るした場合、重みで落下する危険があります。
購入前に突っ張り棒の「耐荷重」を確認してください。
耐荷重は、突っ張り棒が耐えられる重さの限界です。
バネ式の耐荷重は低く、ジャッキ式の耐荷重は高いのが一般的です。
カーテンの重さは種類やサイズによって違いますが、だいたい1枚が1キロぐらいの重さがあります。
サイズが大きくて樹脂コーティングや裏地が入ったカーテンの場合はもう少し重くなります。
突っ張り棒の耐荷重とカーテンの重さに注意して取り付けを行ってくださいね。
突っ張り棒を圧着した壁に跡が残る
突っ張り棒を壁に圧着すると、壁に突っ張り棒を圧着した跡が残ることがあります。
賃貸マンションでは、壁に圧着跡が残っていると退去時にクロスの原状回復が必要になるケースもあります。
突っ張り棒の圧着部分に「保護シール」を貼ることで、壁に跡が残るのをある程度防ぐことができます。
保護シールは、購入した突っ張り棒に付属している物から、ホームセンター等で販売されている保護シールを使ってください。
また、保護シールには突っ張り棒の落下防止の役目もあります。
カーテンレールの代わりに突っ張り棒を使うときは、圧着部分に保護シールを貼ってから取り付けましょう。
普通のカーテンと違って開閉が難しい
突っ張り棒にカーテンを取付けた場合、普通のカーテンと比べて開閉が難しくなります。
特に横に開閉するタイプでは、両端に隙間が出来てしまったり、突っ張り棒のジョイントカバーにカーテンが引っ掛かって上手く開閉できないことがあります。
突っ張り棒はカーテンレールに付いているキャップストッパーなどのストッパーが無いため、カーテンの両端が動いてしまいます。
カーテンの両端が動かないようにするにはクリップなどで固定するなどの対策が必要です。
小窓などで普通のカーテンとして使用したい場合は、つっぱり式カーテンレールを取り付けると開閉も楽で通常のカーテンと同じように使用することができます。
カーテンの代わりになる代用品
突っ張り棒とカーテンの活用アイディアを解説しましたが、カーテンと突っ張り棒を使わない代用品となる物もあります。
それが、つっぱり式のロールスクリーンやブラインドです。
■つっぱり式ロールスクリーン
■つっぱり式ブラインド
突っ張り棒を購入する必要がなく、昇降機能も付いていて扱いやすいというメリットがあります。
カーテンとは違った趣があるので、カーテン以外の窓周りのインテリアアイテムとしても人気があります。
つっぱり式なので取り付けも簡単で、一人暮らしの女性でも窓枠に取り付けることができます。
まとめ
今回は突っ張り棒にカーテンの活用アイディアを解説しました。
部屋の間仕切りや洗面所の入り口に目隠しとして突っ張り棒でカーテンを取付けたり、和室の窓に突っ張り棒を使ってカーテンを取り付けることができます。
突っ張り棒を使えばご自宅のいろんな場所にカーテンを取付けることができるので、自由にスペースを作ったり、簡単に目隠しを設置することができます。
それから、用途や取付ける場所によって突っ張り棒に吊るすカーテンは適した機能を持ったカーテンを選ぶようにしてくださいね。